【世界のコロナ事情】ハワイの現地の様子を、アメリカ在住ライターがレポート【2022年7月】
CLASSY.ONLINEトラベルライターの山水由里絵(やまみず ゆりえ)です。7月のアメリカ独立記念日の休暇を使って4年ぶりにハワイを訪れました。サンフランシスコからホノルルに向かうフライトは、ほぼ満席。アメリカ本土からの観光客の多さを往路の時点で実感しました。
日本では、ANAのフライングホヌの定期運航再開や、ZIP AIRのハワイ線就航のニュースをきっかけに、「ハワイ旅行を検討・予約している」「ハワイの今の様子を知りたい」という声をよく耳にするようになりました。そこで今回は、現在のハワイのリアルな様子をお届けできればと思います。
ハワイ州のコロナ感染者数は?
ハワイ州の新規感染者数は、2022年1月に1日4,000人にまで増加しましたが、同年3月末にはピークが収束。2022年8月7日現在は7日間平均で500人ほどとなっています。
2020年3月から渡航自粛が要請されていましたが、同年10月以降アメリカ本土からの渡航者に限定して段階的に隔離を免除する流れに。その後、「セーフ・トラベルズ・プログラム」などを用いて、独自に入国規制を実施。昨年2021年11月から、アメリカ本土と同様の入国規制へ移行されました。
現在は、陰性証明書は不要となり、18歳以上の場合ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)があれば、日本からの渡航も可能です。
【ハワイの現状】街の様子・マスクの着用率
現在、ハワイ州でのマスク着用は任意です。街中で歩いている人を見る限り、屋外でのマスク着用率はかなり低くなっています。滞在中に訪れた現地のヘアサロンでは、マスク着用を入店前に促す説明があり、独自のルールで営業している場所もあるようです。屋外の席を選ぶ人が多かったり、店舗内のテーブルが間引きされていたり…感染者数が減っているとはいえ、継続されているコロナ対策も。また筆者自身は、なるべく人との接触を避けるためにレンタカーを利用したり、街ではなるべく人混みを避け、必要に応じてマスクを着用するなど、できる限りの感染対策を徹底して過ごしました。
ワイキキの街中やアラモアナセンターでは、帰国用のPCR検査ができる場所を見かけました。日本出発前のPCR検査は不要ですが、日本帰国前のPCR検査は必須となっています。
ちなみにPCR検査の費用を調べてみたところ、日本語対応のクリニックは$110〜、英語対応のみのクリニックは$85ほどと価格もさまざまでした。
【ハワイの現状】日本人観光客は増えている?
ハワイ滞在中、タクシーやUber、ホテルの従業員の方とお話しする際に、「日本からの観光客が戻っているか」「どこからの観光客が多いか」「最近のハワイの様子について」必ず伺うようにしていました。
伺ったところ、現状アメリカ本土やオーストラリアからの観光客がほとんどとのこと。“日本人以外の観光客で賑わうハワイ”というのも、かなりレアな光景です。
たまに日本人を見かけても、聞いてみるとアメリカ本土在住の場合が多いそう。日本からのフライトがある日の直後は若干日本人が増えるので、日本からの観光客も少しずつではありますが戻ってきているようです。
【ハワイの現状】治安の悪化と物価の上昇
筆者が住むカリフォルニアや、年明け数カ月間滞在したニューヨークほどではありませんが、ハワイも例外なく治安は悪化しているように感じます。ホームレスが増えたり、事件の増加、警察官の配備数が増強されていることからも、治安の悪化を感じます。
ダウンタウンのショップは昼の営業中も施錠され、中から鍵を開けてもらって入店するという方式をとっている店舗が増えていました。
また、車上荒らしも増えているようで、レンタカーを利用する旨をホテルに伝えると、最近は被害が増えているので気をつけるように言われました。
インフレの影響で、ホテルの宿泊費も高騰し、以前と比べると何をするにも“高い”と感じます。そんな状況でも、アメリカ本土からの国内線のフライトはほぼ満席、ホテルもほぼ満室で、アメリカ国内やオーストラリアからの需要の高さには大変驚きました。
【ハワイの現状】コロナ禍前後にオープン・リニューアルしたホテル4選
コロナの影響で観光客がハワイを訪れることが難しかったここ数年。この期間を使い、大幅なリノベーションや、新規オープンしたおすすめホテル4選をご紹介していきます!
1. Halekulani / ハレクラニ
“天国にふさわしい館”とも称される『ハレクラニ』。1984年の開業から約1世紀以上の歴史をもつハワイを代表する老舗ホテルです。2020年9月から休業し、1年間の改修期間を経て2021年10月にリニューアルオープン!
今回の全面改修を経て、100年以上の歴史があるホテルそのものの良さを活かしながら、より快適に過ごせるようにホテル全体が生まれ変わりました。客室はもちろん、エントランスやロビー部分も以前の雰囲気を保ちながら、綺麗にリノベーションされています。
改修後はホテル全体が、より明るくなり、インテリアは白と青を基調に柄物のテキスタイル使いが上品で洗練された印象に。客室のブラインドは以前と同様、白の木製。ハレクラニに戻ってきたな…と思えるような部分はしっかりと残されています。
▽Halekulani
2199 Kālia Rd, Honolulu, HI 96815
2.ESPACIO / エスパシオ
2019年コロナのパンデミック直前にオープンした、知る人ぞ知る隠れ家ホテル『エスパシオ』。ワイキキビーチを目下に臨む好立地にひっそりと佇む、オーダーメイドのおもてなしを叶えてくれるラグジュアリーホテルです。
1フロア1室、ゲストルームは9室のみ。全室スイートルームのラグジュアリーなつくりが魅力です。3ベッドルームにフルサイズのキッチン、サウナ付きのバスルーム、広々としたリビングルーム、ラナイにはジャグジーを完備。
ルーフトップにはワイキキエリアを一望できるインフィニティプールが!プールは時間制で貸切利用することができます。3世代や3家族でプライベートな空間を堪能するもよし、友人とワイワイ過ごすもよし!
また、ワイキキでは唯一のホテル部門とレストラン部門でフォーブス5スター同時受賞したラグジュアリーホテルとしても話題を集めています。
▽ESPACIO THE JEWEL OF WAIKIKI
2452 Kalākaua Ave, Honolulu, HI 96815
3. Halepuna Waikiki By Halekulani / ハレプナワイキキバイハレクラニ
2019年コロナのパンデミックの直前にオープンした『ハレプナワイキキバイハレクラニ』。先ほどのハレクラニの姉妹ホテルとして、伝統やサービスを受け継いだ、スタイリッシュなスモールラグジュアリーホテルです。
白、グレーの落ち着いたトーンでまとめられた客室は、コンパクトかつ機能的なつくりになっています。ラナイには椅子とテーブルがあり、オーシャンビューの景色はハワイらしさも満点。
ホテル8階にはインフィニティプールが!青い海と空に繋がっているように見える、開放的なプールでのんびり過ごすのも◎。
新しいホテルなので、ハード面もキレイで申し分なし!すぐそばにはビーチウォーク、少し歩けばカラカウア通りと、どこへ行くにも便利な立地。女子旅、カップル旅におすすめしたいホテルです。
▽Halepuna Waikiki by Halekulani
2233 Helumoa Rd, Honolulu, HI 96815
4. Kaimana Beach Hotel / カイマナビーチホテル
「定番のワイキキにあるホテルに泊まり慣れた」という方におすすめしたいのが、カイマナビーチのすぐ目の前に位置する『カイマナビーチホテル』。2020年12月にThe New Otani Kaimana Beach Hotelから名前が変更され、リノベーションを経て生まれ変わった注目のホテルです。
賑やかなワイキキエリアから少し離れ、ダイヤモンドヘッドの方面へ。カピオラニ公園のすぐ向かい、カイマナビーチの目の前に位置する、静かで可愛らしいブティックホテルです。ホテルから直結のカイマナビーチは、美しいサンセットが見られることでも有名なスポットです。
少し歩けばワイキキの中心部なので利便性はキープしつつ、自然に囲まれた環境でゆったりとしたホテルステイが叶います。
ホテル1階には朝食で有名なレストラン『Hau Tree』。ホテルのリニューアルを機に、こちらのレストランも一新。ホノルルのダウンタウンでなかなか予約が取れない話題のレストラン”Senia”やカイムキエリアで人気を集める”Milo”などを手掛ける、クリス・カジオカ氏のお料理が楽しめます。
▽Kaimana Beach Hotel
2863 Kalākaua Ave, Honolulu, HI 96815
【ハワイの現状】まとめ
今回は、7月にアメリカ本土から訪れたハワイの現状をレポートしました。
今年のGW以降、徐々に日本からハワイを訪れる人が増えているとは聞いていましたが、実際に今回ハワイの街を見る限りまだまだ日本人は少ない印象。この記事が、今後のハワイ渡航の参考になれば幸いです。
※レポートの内容は記事作成時2022年7月時点のものです。渡航前に必ず最新の情報を確認してください。
文・写真/山水 由里絵(やまみず ゆりえ)
大学卒業後は広告代理店などに勤務し、結婚を機に中国へ。現在はアメリカ在住。旅行・美容関連の記事をメインに、CLASSY.読者と同世代のフリーランスのトラベルライターとして活動中。2019年9月よりCLASSY.ONLINEで執筆をスタート。
Instagram:@yuuurie_1211
YouTubeチャンネル:Travel in Style|トラベルライターYURIEの旅vlog