日テレ・後藤晴菜アナ「東京五輪までがアナウンサー人生の第1章。オリンピック後に結婚すると決めていました」
「私服がオシャレ!」とインスタグラムをフォローしているCLASSY.スタッフが多く、一度お話を聞いてみたくて取材を申し込んだ日テレの後藤アナウンサー。当日の私服もワンピにシャカシャカアウターで、「毎月CLASSY.読んでます!」と嬉しいお言葉。ファッションだけでなくキャリアの悩みや結婚観――いい意味で等身大、共感しかないインタビューになりました。
先を見すぎると今を見失う。焦ることもあるけれど、目の前のことにフォーカスしたい
周りとくらべて、もっとできるはずという焦りはあったけれど…
コロナがきっかけになり、どんなことに対しても〝自分にとって本当に大事なものは何か〞を考えるようになりました。以前は、洋服も新しいものばかり気になって時間さえあればチェックしていましたが、最近は自分に必要なものを整理して選択するようにしています。仕事においても今あることをきちんと受け止められるようになったのも変化のひとつ。20代の頃は、「あの番組に出てみたいな」とか「ロケに行きたいな」という気持ちが必要以上に溢れていて、仕事の量も内容も「もっとできるはずなのに…」と思っていました。アナウンサーとしての勉強や準備が大事なことは理解しているけれど、インプットばかりでアウトプットしきれていないと捉えていて、「こんなこともできるようになったのに、すべて発揮できていない」と心に余裕もなくモヤモヤしていましたね。人の活躍や成果も気になり、別の企業に勤める友人が20代後半でグループリーダーを任されたとか、後輩にこんなことを教えているんだよね、という話を聞くと、同世代でもアナウンサーはいつまでも若手に見られているような気がして、そのギャップに焦りを感じることも。そんな中、欲ばかり追い求めても自分を見失う、と気付かせてくれたのは、コロナ禍で向き合ったヨガの教えでした。むやみに欲張らず、自分が手にしているものにフォーカスし、できることを積み重ねることが次に繋がると学び、今を大事にできるようになりました。
オリンピック後に結婚すると決めていました
東京五輪までをアナウンサー人生の第1章、と設定していて、結婚はオリンピック後にしようと夫と話していました。結婚しても意外と生活に変化はないのですが、夫は私の仕事を尊重してくれていて、仕事の悩みや相談も全部聞いてくれるので、身近に強い味方がいるなと感じています。結婚のタイミングで仕事を辞める選択肢はなく、夫も「やりたいことをやったらいい」というスタンス。お互いそれぞれが第一線で活躍していけたらいいね、という気持ちが大きかったです。夫は年下ですが、私に弱音を吐くこともなくて、人間としても選手としても自立している人。だからこそ、仕事を続ける選択ができたのかなと思っています。彼は 〝いかにして高いパフォーマンスを発揮するか〞が人生のテーマ。そのために余計なものを削ぎ落とし、追求心や探究心を持ってサッカーに向き合う姿には刺激をもらうし、何事にも本気で取り組むことの大切さも教えてもらっています。
PROFILE・後藤晴菜さん
1990年生まれ。愛知県出身。津田塾大学を卒業後、日本テレビにアナウンサーとして入社。「Oha!4 NEWS LIVE」や「Going! Sports&News」などでキャスターを務めた。現在は、「スッキリ」や「バゲット」、「情報ライブ ミヤネ屋」などに出演。2021年5月には、「バゲット」内の企画で挑戦していたヨガインストラクターの資格を取得。プライベートでは、2021年10月にプロサッカー選手の三竿健斗さんと結婚。インスタ(@haruna_goto)は、フォロワー数11万人超え。
撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK) ヘアメーク/森ユキオ(ROI)スタイリング/児嶋里美 取材/坂本結香 再構成/Bravoworks.Inc