【内田恭子さん】マルジェラのタビにもフィットする「10年愛ソックス」

知性のある上品なファッションと聡明なキャラクターで人気の内田恭子さん。VERY NAVYで、彼女が愛する「モノ、コト、場所」を通じてその〝審美眼と価値観〟を知るエッセイ連載。今回は愛用ソックスのお話です。

内田恭子さんの

my LEGEND++vol. 8++

Maison Margiela「タビ」シューズと
相性抜群なソックスの話

テンションが落ちる時。オシャレをしてレストランに行ったものの、そこが靴を脱いで上がらないといけない所だったことに気付いた時(笑)。そんなこと大したことじゃないと言われそうだけれど、こちらは靴まで含めたコーディネートを考えてきているので、女子にとっては大した問題なのです。しかも冬場はタイツでは冷えるからと、寒がりの私は変なモコモコの靴下を履いていたりするからダメージは大きい。そういえば学生時代、飲み会の場所を、大抵の男子が靴を脱ぐ大衆居酒屋の個室にしていたのに対して、当時はおしゃれの筆頭だったグローバルダイニング系のテーブル席をおさえてくれている男子がたまにいたりすると、「お、〇〇くん、いいねえ」と、それだけで評価が高くなっていたものだ。

それはさておき。度重なる失敗を重ね、最近は靴を脱ぎそうな和食などは、そうなっても大丈夫なコーディネートを考えられるようになったけれど、今日はどうしてもこの服にMargiela のTabi を履きたい!でも絶対に靴を脱ぐシーンがある!という時に、救世主となってくれるのがW&FWのソックスたち。軍手ならぬ軍足のイメージが強い五本指ソックスやタビソックスが、生まれ変わったかのように可愛らしいラインアップ。ピンクや赤など色もカラフルで見ているだけで楽しくなってしまう。中でも私がお気に入りなのは、ラメ入りの黒とベージュラメの2足。もちろん以前この連載でも書いたTabiシリーズにもピッタリとフィットするし、キラキラとラメなソックスは思わず見て!と周りに自慢してしまう。ちょっと前にも京都のお茶屋さんに連れていっていただいた時も、靴を脱いだ私の靴下を見て、芸妓さんたちが「可愛い!」と絶賛してくれたほど。

もちろん見た目だけではなく、機能も劣らずにすごい。シルクだから、汗を吸い取り、蒸れにくい。いつでも足はさらっとしていて気持ちがいいのです。元々この靴下、冷えとりの重ね履き用に作られたところからスタートしているので、素材にこだわっているのに納得。1枚目にシルクを履き、2枚目はウールや綿やカシミアなど異素材を履く。そうするとシルクが吸った汗を次の異素材がキャッチしてくれて、冷えない、蒸れない、匂わないとなんとも嬉しい効果があるのです。

私はここの靴下を冷えとりのために履き始めたのがちょうど10年くらい前。靴のサイズが変わるのが嫌で、シルクと異素材の2枚履きだけだけれども、上級者になると4枚とか履く方もいるそう。2枚も履いて窮屈じゃない?と言われるけれど、それが全く感じない。むしろシルクの気持ちよさと2枚履きの効果で、足元はあったか、とても安心するのです。人間ってお腹とかを温めるとホッと安心するように、足も温めると同じ安心感が味わえるのです。もちろんその方が体にもいいしね。というわけで、靴下でお困りの方にはこれで!

Profile

内田恭子さん

1976年生まれ。フジテレビのアナウンサーを経て、結婚を機にフリーランスに。現在は幅広いメディアで活躍する一方、上品かつ高感度なファッションも話題に。11歳と8歳の2児のママ。

モデル・文/内田恭子 撮影/竹内裕二〈BALLPARK〉ヘア・メーク/佐藤健行〈HAPP’S〉スタイリング補助/三上津香沙〈Dbless〉構成/松井美雪 編集/羽城麻子

*すべて内田恭子さんの私物です。
*靴下のお問合せ先:W&FW