30代女子の働き方「副業じゃなくて、複業をしてる大人のリアルな本音」。

働き方が多様化している今、CLASSY.世代は仕事についてどのように考え、どのような道を選択しているのでしょうか?起業・副業・複業・インフルエンサーとして収入を得る…今どきの「働き方」についてレポートします。

働き方「複業」

お花の仕事・契約社員・家業手伝いで充実した毎日に

お話を伺ったのは…Mさん 31

お話を伺ったのは…Mさん 31歳
フラワーアーティスト/出版社契約社員/家業手伝い
出版社の正社員から、同じ会社の週3勤務の契約社員にキャリアチェンジ。休日を活用してフラワーアーティストとして活動するほか、家業の建築会社の事務なども手伝っている。

    お話を伺ったのは…Mさん 31

    複業の「きっかけ」
    先生の幸せそうな姿を見て好きなことを仕事にしたい!と決意
    祖母がお花好きで常に花がある家で育ち、中学高校は華道の授業があったりと花は身近な存在でした。仕事やプライベートで大変なことが重なって精神的に落ち込んでいた時期、当時通っていたお花のレッスン中だけは無心になれて、嫌なことも忘れてお花に癒されていました。先生が花に「可愛いね」と話しかける幸せそうな姿を見て、自分も好きなことを仕事にしたい!とお花の道に進むことに。

    お話を伺ったのは…Mさん 31

    複業を「始めるまでの準備」
    お花を本業にしようと退社を決意→慰留され契約社員に
    「退社してお花の道に進みたい」と伝えたところ、ありがたいことに「仕事を軌道に乗せるまでは経済的にも安定していたほうがいいのでは」と社長から週3勤務の契約社員として慰留のお話が。最初は自分だけに都合がいいような気がして迷いましたが、上司のアドバイスもあり契約社員として働かせてもらいながら、先生のアシスタントとしてお花の勉強をすることになりました。

    お話を伺ったのは…Mさん 31

    複業を「実際に始めてみて」
    初仕事は友人の結婚式の装花。並行して家業手伝いも開始
    先生についてウエディング広告のアシスタントなどをさせてもらいながら、その時の様子や自分が束ねたブーケをインスタでアップしていたら、友達から結婚式の装花の依頼が。初仕事のプレッシャーで前日は眠れないほどでしたが、式に参列した友達からの評判もよく、感動して連絡をくれた人もいたり、やってよかったと思えました。市場に行く日は朝3~4時起きですが、オファーは断らないと決めて楽しく働いています。

    お話を伺ったのは…Mさん 31

    複業の「今後のビジョン」
    収入はまだ+ではないが今が一番楽しい!将来的にはお花の仕事をメインに
    収入は正社員の頃からは減少しましたが、時間ができたことで金継ぎ、彫金、占いなど興味の範囲が広がりました。将来的にはお花+αの自分なりの花との関わり方を見つけて、付加価値のあるサービスを作りたいです。

キャリアカウンセラー藤井さんからアドバイス

いろいろなスキルの掛け合わせができるのが「複業」の魅力

パラレルワーク=複数の仕事を並行して行うことで、専業の人にはできない形でキャリアを掛け合わせられるのがメリット。専門家レベルでなくても、それぞれの仕事で結果を出せれば「自分はこんなことができます」とニーズに合わせて提案でき、強みになります。自分のスキルや経験を整理しておくとよいでしょう。

教えてくれたのは…藤井佐和子さん
「キャリエーラ」代表転職エージェントを経て独立。キャリアデザインに関するカウンセリング、講演、研修、発信を行っている。著書『どんな職場でも求められる人になるためにいますぐはじめる47のこと』(ディスカヴァートゥエンティワン)

イラスト/green K 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc