フェラガモの「ヴァラ」と「ヴァリナ」でカラフルな冒険！ライター嶋田桂以子のリアルコーデ実例集

「今月のG.O.A.T!」~STORY的ブランド名品図鑑〜SALVATORE FERRAGAMO 番外編

STORY５月号の一流ブランド小物連載「今月のG.O.A.T!」（P.23）では、フェラガモの新作が紹介されています。

フェラガモの「ヴァラ」といえば、定番としてお馴染み。うら若き頃に購入して以来、愛し続けてやまないSTORY世代も多いのでは？
大人の女性として確固たる自信を与えてくれるだけでなく、履き心地の良さもお墨付き。今シーズンは、眺めているだけでも幸せ気分が舞い込む彩り豊かな新作が続々と登場しています。

一足だけ……。のつもりが、目移りしては気もそぞろ。一つに絞りきれず、イエロー、オレンジ、ブルーの三足を手にしてしまうライター嶋田桂以子。誌面で投げかけた、「さて、何処に履いていきましょうか。」の一例を私服にてご紹介します。

〈コンサバなヴァラとはいえ、ここまでカラフルな靴だと、服に合わせづらいのでは……〉と思っている方々がいらっしゃるかもしれませんが、私ならこういうコーディネートで出かけたいと思っています。みなさんの参考になるかどうか、わかりませんが、少なくともカラフルなパンプスでも潔く堂々と着こなす時代になってきたのではないでしょうか？

3足の靴で、それぞれシーン別に２通りのコーディネートを考えてみました。

イエローの「ヴァラ」編①
【コーデ1】
イエローの「ヴァラ」を履いて、クラシックのコンサートへ。
シルク100%平塩瀬のラグジュアリーな生地で仕立てた、光沢感のあるセットアップに合わせて。光を放射するような明るいイエローが嬉々とした気持ちを代弁してくれます。ミラノのスカラ座を抜けてモンテナポレオーネ通りの石畳を歩けたら……。などと空想しながら。

イエローの「ヴァラ」編①
【コーデ2】
「ヴァラ」のイエローをアクセントカラーに、レトロポップな装い。
好きなものを、好きな時に、好きなように。久しぶりの気儘なひとり時間はイタリア映画を鑑賞しにミニシアターへ。シューズを履いて一歩外へ。車に乗り込む前からどっぷりと映画の世界観に浸り、非日常気分を盛り上げます。運転しやすい3cmヒールが実用的。

ブルーの「ヴァリナ」編①
【コーデ1】
「ヴァリナ」のブルーとスカーフの色を揃えて、ニューオープンしたショップ巡りに出発！
スカーフをこよなく愛するライター嶋田。カラフルなスカーフにも合うシューズをついに見つけることができ、靴とスカーフの色をリンクさせて遊ぶコーディネートが最近のお気に入りです。

ブルーの「ヴァリナ」編②
【コーデ4】
PTA行事のお手伝いで学校へ。
カジュアルすぎてしまうスニーカーや、ネイビー＆ブラック一辺倒で重くなりがちだった足元に代わって爽やかなブルーの「ヴァリナ」を投入。きちんと見えるのにフラットで疲れないから動き回る時にも最適。気持ちも落ち着くブルー。キレイ色の足元に今日もご機嫌です。

オレンジの「ヴァリナ」編①
【コーデ5】
編集部に出勤スタイル。
時にはトレンドのマスキュリンなショートジレや、ひと癖あるパンツなどに合わせて辛めに。資料や小物で大荷物。ソールがフラットな「ヴァリナ」は動きやすく、パワフルなオレンジ色からバイタリティが湧いてきます。

オレンジの「ヴァリナ」編②
【コーデ6】
学生時代の部活の同窓会の前に待ち合わせ。お転婆を封印し、大人の上品さを醸し出せるようにベーシックな装いですが、発色のいいオレンジの「ヴァリナ」で今も健在の（!?）溌剌さをアピール。顔から遠い足元に視線を集める作戦で経年劣化を誤魔化してみます。上手くいくかしら♪

「夢の靴職人」と言われるサルヴァトーレ・フェラガモ氏の言葉、「足に合った靴を履いている人は歳をとらない。足は若さと美しさを保つ」が真実味を帯びてきます。
そう！　まずは、足元から若々しさを。
名品シューズが放つ美しい色の力も侮るなかれ。
「素敵な靴は素敵な場所へ連れて行ってくれる」というヨーロッパの言い伝えのように、まだ見ぬ素敵な場所で素敵な出会いが用意されているかもしれません。
いつもの安心感があるからこそ、一歩先へちょっと冒険。
フェラガモのカラフルな「ヴァラ」「ヴァリナ」がきっかけで、毎日が薔薇色に変わるかも。

さて、あなたは何処に履いていきますか？

取材／嶋田桂以子