更年期の症状が辛くて暗い気持ちに【ジェーン・スー×HARUKOの人生相談Vol.32】
40代女性の気持ちを代弁するような明快な語り口が人気のコラムニスト、ジェーン・スーさん。新聞やラジオ、雑誌で多くの方のお悩みに答え、その胸のすくような回答には励まされる読者も多数。
一方、波乱万丈の人生経験を持ちながら、いつも前向きで飾り気がない人柄で、誰からも愛されるモデルのHARUKOさん。歯に衣着せぬ語り口で、仲間のお悩みにさっと答えてくれると評判です。
そんなおふたりに『STORY』読者の真剣なお悩みに答えていただきます!
<PROFILE>
ジェーン・スーさん
コラムニスト。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」(月〜木11:00〜)のパーソナリティを担当。毎日新聞をはじめ新聞・雑誌で数多くの連載を持つ。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』は、第31回講談社エッセイ賞を受賞。近著に『これでもいいのだ』。
HARUKOさん
モデル。短大時代、『JJ』にて山田明子(はるこ)の名でデビュー。以来、数々のファッション誌で活躍。’03年に結婚後、九十九里浜に移住、長女を出産。’12年に離婚。HARUKOに改名し、現在『STORY』にて活躍中。趣味はサーフィンと読書。
~第32回~
更年期の症状が辛くて暗い気持ちに
更年期にさしかかってきたことをひしひしと感じていて辛いです。指の関節の痛み、生理がさくっと3日位で終わる、ホットフラッシュ的な症状、肌の異常な乾燥など。これからもっともっと症状が出てくるだろうなと思うと本当にブルーです。ついこの前まで、恋愛や仕事に悩んだりとしていた気がするのに、人生ってほんとあっという間なんだなと暗い気持ちになります。これは一定期間過ぎればまた明るく生きられるようになるものでしょうか?
(東京在住 46歳 主婦)
この時期を抜けるといろいろな障害がすっきりなくなるって聞きますよね。
スコンと明るくなるって。でも、これ、本当に個人差があるみたい。50代後半になっても閉経してないという人もいるし、なんでもない人もいる。うちの母なんか、私は絶対更年期なんかないって言い張って、実際なかったんですよね。
閉経の5年前から5年後ぐらいまでを更年期って呼び、その時期に身体的な変化や不調が起こるのを更年期障害っていうのだそう。辛さをしのぐやり方はたくさんあるだろうけれど、最終的には、安定するまで待つしかないんでしょうね。
ただ、如実に症状が出ているなら、病院に行って、体の症状から憂鬱な気持ちまで、あれこれ話してみるだけでも、少しは気分的にも改善するんじゃないかな。先生に相談して、ああでもない、こうでもないと、治療してもらっているうちに、気づいたら終わった、みたいになるといいんだけど。この方、「もっともっと症状が出てくるんだろうと思うと本当にブルー」とおっしゃってるので、相当症状が強いんだろうから、我慢しないほうがいいですよ。
そうですね。今は、この症状にはこういう対処法でよくなるということが、医学的にわかっているのだから、気が滅入るのはよくわかりますけれど、一度、病院に足を運んでみてはどうでしょうかね。
あと、更年期の対処法などを書いた本もたくさんあるので、読んで参考にしてほしいです。私の知人のお母さんは、更年期鬱になってしまったそうなのだけれど、精神科で薬をもらってもカウンセリング受けてもよくならなかったのに、婦人科でホルモン補充療法したら、速攻で改善したんだそうですよ。
ホルモンに翻弄されるんですね、私たちって。
でも、一定期間がすぎれば、明るく生きられるようになるというから。私たちもそういう世代に突入していますけど、なんとか乗り越えていきましょうよ。
当連載は毎週金曜日配信です。
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撮影/吉澤健太 取材/秋元恵美