三上悠亜さんが赤裸々に語る！ アイドル、AV、プロデュースと変化する活躍の場と心境【後編】
アイドル活動後、AV女優としてデビューした三上悠亜さんに、山あり谷ありの半生をインタビュー。後編もこれまでの人生を振り返りながら、活動の場とともに変わった心境を赤裸々に語ってくれました。
「夢を形にするために今何をやるべきなのか考えながら6年間やってきて、少しずつ形になってきているところ」
――アイドル時代の悩みや障壁はありましたか？
もう本当に波瀾万丈なんですけど意外と自分ではそんな風に思ってなくて、目まぐるしく毎日が過ぎてあっという間に5年経っちゃった感じですね。研究生への降格は初めての挫折ですごく大きな出来事だったけど、正規メンバーだとできない経験をたくさん積ませていただいたので対応力とかいろいろ培われたと思います。同期の4人で降格して、4人でまた正規メンバーに上がれたのですごく絆が深まって楽しい時期でした。ただ、なんだかんだグループに甘えてたのでアイドル時代すべてを通して自己責任っていう感覚が本当になくて。自分が何したってグループは人気だし、選抜メンバーがみんなを引っ張ってくれるし、私なんかいてもいなくても変わらないっていう感じで生きていました。さすがにスキャンダルはメンタル的にキツかったですけどね。ちょうどグラビアのお仕事をいただき始めたころで、私の居場所はここかもしれないって思った矢先の出来事だったので、決まっていたグラビアのお仕事もなくなって、「私、終わったな」って。逆に自分の人生を考えるようになりました。このまま居座り続けることもできるかもしれないけど、それじゃあ自分のためにならない。スキャンダルがあったからこそ自分を見つめ直すことができました。
――その後アイドルグループを卒業、AV女優に転身されました。ものすごい決断でしたよね。
自分の今後について悩んでいるときに、今の事務所にAV出演のオファーをいただいて。最初はありえないと思ったんですよ。ちっちゃいころからアイドルだけを見てきたのに真逆だ！って。でもその当時の私が成功できることを想像したら、カテゴリー的に少なくて。AVだったらもしかしてドカーンと何かを生み出せるかもしれないと思って、そこからやる方向で考えてみたんです。ぜんぜん無理矢理とかじゃなく、考える時間をもらって、もう本当に誰にも相談せずひとりで1年くらい悩んで決めました。
――AVデビューしてからの変化はどうでしたか？
初めて責任感を感じました。昔はグループのなかのひとりだったけど、これからは三上悠亜として全責任を背負ってお仕事していかなきゃならない状況になって、逆にすごくやりがいを感じるようになりましたね。SNSで何かを発信したら、誰かがリアクションしてくれて、それがどんどん増えていく。その感覚が新しくて楽しかったです。Instagramではファッションやコスメなど、自分の好きなものを投稿していたら、本当に少しずつですけど女性のフォロワーが増えていって。何かキッカケがあったとかではなくて、ちょっとずつ自分と同じような趣味だったりお洋服が好きな人達が見てくれるようになりました。
――プロデュースしているアパレルブランドの「miyour’s」も大人気ですね。
ありがとうございます。デビュー前からマネージャーさんと将来的にどういうことがやりたいか思い描いていて、商品をプロデュースできるような人になりたいって話してたんです。そのときはただの夢で、自分がそんな風になれると思ってたわけじゃないんですけど。でも女性にも影響を与えられるような人になりたいっていう想いはありました。それに向けてというわけじゃないんですけど、自分の好きなことをコツコツ発信していったらそういうお話をいただけて、自分のブランドを持てるようになった感じです。女性が好きなものはほとんど私も好きなので、コスメをプロデュースしてほしいっていう声もいただきますし、全部に興味はあるんです。でもあれもこれもっていうよりは、急がず徐々にいいものを作りたいなぁと思っています。私は崖っぷちになってやっとこの先のことを考えだしたけど、みんな何年か先に自分はどうなっていたいかっていう夢とか目標ってあると思うんです。私自身、夢を形にするために今何をやるべきなのか考えながら6年間やってきて、少しずつ形になってきているところ。まだまだこれからだし、やりたいこともたくさんあって、コツコツ積み上げている途中です。だからちょっとしたことでもいいから、今の時間を大切にして、自分の夢に向かってひとつでも多くのことを続けてみたらいいんじゃないかなって。少しずつ積み上げていくことで、徐々に自分のやりたいことに近づけると思います。
三上悠亜：1993年8月16日、愛知県生まれ。A型。SKE48の元メンバーであり、卒業後にAV女優としてデビュー。女性人気も非常に高くファッションブランド「miyour’s」も手がける。
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Photo_Karin Ikeda Hair&Make-up_imutan Text&Edit_Saeko Kudo