宝塚歌劇団の元宙組娘役・遥羽ららさんと、元雪組娘役・星南のぞみさんがCLASSY.に初登場！　全4回で、冬の美容法や春にしてみたいメーク、そしてインタビューまで盛りだくさんでお送りします。最終回となる今回は、同期の二人によるインタビューをお届け。退団公演からこれからのこと、愛用コスメの話まで、たくさん語っていただきました。

「組が離れていても、いつも近い存在でした」

——宝塚歌劇団を卒業された公演の千秋楽はどのようなお気持ちで過ごしましたか？

遥羽さん「コロナ禍での退団公演となり、楽屋にも一人で歩いて入っていくので、寂しいという気持ちで楽屋に入りました。そして同期の顔を見た瞬間に、みんなと別れるのが寂しくなって大号泣。退団に対しては満足して決めていましたし、舞台に関しては最後まで全力で楽しもう！という気持ちでいましたが、毎日一緒に過ごしてきてみんなと明日からこうして会えなくなるのが寂しくて。それで同期の前で泣いた後、上級生にお会いしたらまた泣いてしまって、公演前なのに目が腫れちゃう、という感じでした。ただただ皆さんに支えていただき、感謝の気持ちでいっぱいでした。公演中、ショーの最後のほうはだんだん込み上げてきてしまって、パレードはうるうるでしたね。お化粧が取れるから泣いたらダメ！って自分に言い聞かせるのに必死でした（笑）」

星南さん「千秋楽当日は、やりきったという清々しい気持ちで朝を迎えて楽屋に入ったら、同期のあやな（雪組男役スター・綾凰華さん）が顔を真っ赤にして号泣していて。そのあやなの泣いている姿を見たら、私は涙が引っ込んじゃいました（笑）。どちらかというと稽古場の最終日のほうが泣いてしまったかも。最後にセレモニーがあって一人ずつ挨拶をするのですが、その時にいろいろなことを思い出してしまって…。ずっと雪組にいたので手取り足取りここでいろんなことを教えてもらいましたし、組んだ男役さんともひとつひとつの作品に思い出があって。千秋楽の舞台上では、私に向けてくださる皆さんの視線がいつも以上に温かくて、本当に愛のある場所だなって思いました。最後の挨拶もとても緊張しましたが、実際本番を迎えたら緊張せず無事に降りられました」

——コロナ禍の退団というのもまた大きな決断だったかと思います。

星南さん「この時期を選んでしまったから仕方がないですけれども、ファンの皆さまと交流の機会が少なかったから寂しかったですね」

遥羽さん「私もこのコロナ禍での退団をすごく悩んだのですが、悩んだ結果、退団への気持ちはぶれなくって。これまで悔しくってやめたいと思ったことは何度もありましたが、いま自分が舞台に立てることが幸せ、と心からそう思えたので、（退団するなら）いまかもしれないな……と。鐘は鳴りませんでしたが（笑）、そういう気持ちが重なってじわじわと退団への決意が固まりました」

星南さん「私は『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』のときに演じたベティという役がとにかく振り切らなきゃという役で、その時にひと壁乗り越えた感じがして、そこから退団を意識し始めましたね。『f f f－フォルティッシッシモ－／シルクロード～盗賊と宝石～』で同期のあやなと一緒に真彩希帆（元雪組トップ娘役）を送り出して、このタイミングでの退団になりました。期間的には短かったけれど同期とは濃い時間を過ごせたし、いろんなことを共有して支えあってこられたのでよかったなと思います」

——今後してみたいこと、これから挑戦したいことはありますか？

遥羽さん「模索中です！ いま自分がなにをしたいのか、どんなお仕事ができるのか、舞台関係ではないお仕事も広く知りたいし、見てみたいと思っています。世界を広げてみて、宝塚歌劇団を卒業したからこそできること、宝塚でやってきたことを活かしつつできることと出会えたらいいなと思います」

星南さん「ストレートプレイに挑戦したい！　以前に出演した正塚先生の『私立探偵ケイレブ・ハント』で芝居をすることがすごく楽しくなって、セリフの掛け合いをもっとやってみたいと思ったので、機会があったら挑戦したいことのひとつです」

——お二人は組が違うけれど仲良しなのですね。

星南さん「寮の部屋が隣同士で、家も近かったのでよく会っていたし、ホームパーティをしたりもしました」

遥羽さん「あとタカラヅカ・スペシャルでもよく一緒になったりしていたよね。タカスペの楽屋は同期で同じなので楽しかったです。組が離れていてもいつも近い存在でした」

星南さん「二人ともサバサバしているタイプなんですよ、考え方もすごく似ているし」

遥羽さん「組が離れているからこそ相談できたり、話せることもあったよね、悩みとかも聞いてもらって。お互いの舞台を客観的に見られるのもよかった！」

——本日の撮影はいかがでしたか？

星南さん「今まで挑戦したことのないメークにチャレンジできて楽しかったです。白いアイラインを入れたのも初めてでした！」

遥羽さん「私いつも眉毛が少し垂れているようなハの字眉になってしまうから、とても勉強になりました。いつもと同じものを使っていても、塗り方が違うだけで全然仕上がりも違ってくるんだなって」

星南さん「真央（遥羽さん）は立ってるだけで本当にサマになるよね！ 撮影を見ていて、とっても楽しかった」

遥羽さん「理沙（星南さん）はとにかく顔が綺麗で整っていて、アップでお願いします！って感じだったよ（笑）」

コラム：遥羽さんと星南さんの愛用コスメ

遥羽さん愛用コスメは…

「敏感肌なので、美容成分がたくさん入ったものは刺激が強すぎたりすることもありますが、これはシカケア成分が揺らぎ肌を整えてくれるので、よく使っています。M・A・Cのハイライトは舞台メイクの最後の仕上げに。普段の撮影のときにも使っています。鼻筋やTゾーンにいれると顔全体がぱっと明るく華やぎますし、ライトが当たるとより肌がきれいに見えます」

左から：乾燥して敏感な肌に水分をチャージする集中保湿ケアマスク。シカ水分マスク 6シート入り ¥1,980（VT COSMETICS）　肌そのものが発光するような自然なツヤと透明感のある仕上がりに。ミネラライズ スキンフィニッシュ ライトスカペード ￥4,730（M・A・C）

星南さん愛用コスメは…

「在団中はすぐにニキビや吹き出物ができてしまったり、マスク荒れもひどくって。この化粧水を使うようになってから、最近は目立った肌トラブルもなく落ち着いてきました。美容液も、肌が敏感な時もストレスなく使えて、しっとり潤います。同期のあやな（雪組男役スター・綾凰華さん）がスキンケアに詳しいので、楽屋とかではいつも肌の悩みを相談していました」

左から：濃縮されたヒアルロン酸を高配合。ハリツヤみなぎる弾力肌に。アンストレス アブソリュートリラクサー 30mL ￥18,700（クリスティーナジャパン）　ノンアルコールで敏感に傾いた肌やデリケートな目周りにも。ボタニカル スーティングトナー 250mL ¥8,750（HAAB）

フォトギャラリー（全7枚）

＜遥羽さん＞ジャケット￥46,200デニムパンツ￥30,800（ともにルル・ウィルビー／アルアバイル）ピアス￥6,600（アビステ）　＜星南さん＞トップス￥26,400（ソブ／フィルム）デニムスカート￥35,200（ANAYI）ピアス￥5,940（アビステ）

クリスティーナジャパン 03-6812-9867、HAAB 06-6343-2833　 https://haabdct.co.jp、M・A・C（メイクアップ アート コスメティックス）0570-003-770、VT CUBE JAPAN　 03-6709-9296

アビステ　03-3401-7124、アルアバイル 03-5739-3423、ANAYI 03-5739-3032、フィルム　03-5413-4141

撮影／峠 雄三〈人物〉、五十嵐 洋〈静物〉　モデル／遥羽らら、星南のぞみ　ヘアメーク／小松胡桃(ROI)　スタイリング／村瀬萌子　取材／渋谷香菜子