睡魔が普通じゃありません…【ジェーン・スー×HARUKOの人生相談Vol.29】

STORY[ストーリィ]

40代女性の気持ちを代弁するような明快な語り口が人気のコラムニスト、ジェーン・スーさん。新聞やラジオ、雑誌で多くの方のお悩みに答え、その胸のすくような回答には励まされる読者も多数。
一方、波乱万丈の人生経験を持ちながら、いつも前向きで飾り気がない人柄で、誰からも愛されるモデルのHARUKOさん。歯に衣着せぬ語り口で、仲間のお悩みにさっと答えてくれると評判です。
そんなおふたりに『STORY』読者の真剣なお悩みに答えていただきます!

<PROFILE>

ジェーン・スーさん

STORY[ストーリィ]

コラムニスト。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」(月〜木11:00〜)のパーソナリティを担当。毎日新聞をはじめ新聞・雑誌で数多くの連載を持つ。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』は、第31回講談社エッセイ賞を受賞。近著に『これでもいいのだ』。

HARUKOさん

STORY[ストーリィ]

モデル。短大時代、『JJ』にて山田明子(はるこ)の名でデビュー。以来、数々のファッション誌で活躍。’03年に結婚後、九十九里浜に移住、長女を出産。’12年に離婚。HARUKOに改名し、現在『STORY』にて活躍中。趣味はサーフィンと読書。


~第29回~

朝が猛烈に苦手問題

朝が猛烈に苦手です。夜早く寝ても、朝起きられない。朝、モーニングルーティンをしているような女性に憧れますができません。自分の睡魔は普通じゃない気がして、色々調べたら、ナルコレプシーかと思い始めました。事実、私の兄はそう診断されています。でもナルコレプシーは心療内科や精神科に行かなくてはならないし、いざ診断されたら仕事に支障をきたすのではないかという思いもあり、行けないのです。自分の敵は常に睡魔です。でも仕事に追われると徹夜はできます。(R.Sさん PR会社勤務)

ジェーン・スーさん

病院に行ってください。これ一択です。猛烈に朝が苦手で朝活とかできる人が羨ましいです、という話だったら、それぞれ向き不向きがあるから、朝型でなくてもそんなに気にしなくていいですよ、って話なんですが。でも、自分の眠気が普通じゃない気がしていて、お兄さんがナルコレプシーと診断されていて、自分もそうではないかと思っているなら、ぜひ病院に。病気は基本的に放置しておくと悪化するものなので、ぜひ受診してくださいという気持ちでいっぱいです。仕事どころか、人生に支障をきたしてしまいかねないです。

HARUKOさん

それに、病名がついたら、気持ちが落ち着く、っていうこともありませんか?ああそうなんだ、とわかってはじめて次に進める。

ジェーン・スーさん

全ての相談ごとに言えることなんですが、不安に感じていることの半分は、「背中を押してほしい」というパターンなんですよね。この方は病気について調べていて、解決のためには、心療内科か精神科に行かなくてはいけないというところまで、自分でたどり着いている。だから、あとは、自分がやるかやらないかだけ。病院に行ってくださいって背中を押したい。睡眠障害専門のお医者さんもいるので、ぜひ。

HARUKOさん

それに、ご本人は、ナルコレプシーではないかとおっしゃっているけれど、病気ではないかもしれないですよね。「仕事に追われると徹夜ができます」っていうのは、夜が強い人だと思うんです。それなら自分は夜型だから、夜仕事して、朝は早く起きなくても良い環境にできるといいですよね。私は全く徹夜とかできないタイプ。夜遊び以外ね(笑)。ただ、育児をしていたので、目覚ましをかけて朝早く起きてました。朝起きるのが辛いのはみんな同じですよね。でも、どうしても朝型に変更したいなら、朝、光を浴びるといいと聞きます。気持ちもいいしね。スーさんは朝型?夜型?

ジェーン・スーさん

私は完璧な夜型です。でも朝活しなきゃとか思わないし人それぞれなので、病気でないなら、あまり気にしなくていいと思いますね。

当連載は毎週金曜日配信です。
お二人に相談したいことを募集中です。storyweb@kobunsha.comまでメールでお送りください(お名前はイニシャル等匿名で掲載します)。採用された方にはQUOカードをプレゼントいたします。

撮影/吉澤健太 取材/秋元恵美

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