竹内涼真さんインタビュー「役とともに、自分も成長している気がします」【君と世界の終わる日に】
2月25日(金)よりHuluにて独占配信がスタートしたHuluオリジナル『君と世界が終わる日に』Season3。ゴーレムと呼ばれるゾンビに占拠された死と隣り合わせの“終末世界”が舞台のゾンビサバイバルで主人公・間宮響を演じる竹内涼真さんに、ドラマの見どころや撮影現場の様子について伺いました。
正直大変な部分もあるけれど…響を演じるのはすごく楽しい
−−いよいよ「君と世界が終わる日に」Season3の配信が始まりました。ひとつの作品がシーズン3まで続くことは珍しいと思うのですが。
Season3製作決定の話を聞いたのは、Season2の撮影終盤だったのですが、まずは素直にびっくりしました(笑)。ここまで長く続くドラマを経験させていただく機会は滅多にないので、すごく幸せだなと思いましたし、キャストとスタッフの皆さんがまた集まれることも嬉しかったです。僕が演じる響という役は肉体的にも精神的にも辛いシーンが多いので、正直大変な部分もあるのですが、それ以上に演じていてすごく楽しいんです。やればやるほど役柄や作品への想いも強くなっていくし、役と共に自分も成長しているような感覚があります。
こだわったのは“観る人をドラマの世界観に引き込める”演技
−−『君と世界が終わる日に』は“ゴーレムに占拠された死と隣り合わせの終末世界”が舞台の作品ですが、演じるうえで大切にしていることは?
自分の中で「これは非現実的な世界での作品だから…」って思わないようにしています。そこを割り切った瞬間に嘘っぽくなってしまう気がするので。演じている自分たちが、これは実際に起こっていることなんだと思いながら演じることで、観てくださっている方をドラマの世界観に引き込めると思うんです。リアル感を出せる部分には細部までこだわり抜く、っていうのが作品づくりのベースにもなっています。
−−間宮 響はどんな状況でも諦めず、死と隣り合わせの終末世界を逞しく生き抜いています。ご自身と似ている部分は?
ちょうど2〜3年前の自分に似ていますね。絶対にこれだっていう信念があって、そう簡単に曲げないみたいな(笑)。今は自分の成長を意識したこともあり、以前よりも柔軟になったと思います。根本的な部分は変わっていないけど、前よりは吸収率が良くなったというか。年齢を経た分丸くなってきたと思います。
撮影現場の雰囲気がいいのは、サバイバルシーンの“汚しメイク”のおかげ!?
−−Season3では新たなメンバーも加わりましたが、撮影現場の雰囲気は?
めちゃめちゃいいです! 新メンバーの存在が新しいスパイスというか、現場全体の刺激になって、作品がレベルアップしています。撮影ではシリアスなシーンも多いんですが、そういう撮影が続いても現場ではみんなで笑い合っていますね。撮影中は汚しメイクをして、汚い格好をしていることが多いんですけど、そんな状態だと、みんな細かいことが気にならなくなる節があって…素が出ちゃうんです(笑)。須賀健太くんも桜井日奈子ちゃんも、これまで何度か共演しているんですけど「え、普段そんな感じなの!?」とびっくりするような一面が見られました。汚いと、細かいことがどうでもよくなるんでしょうね(笑)。
“真っ直ぐに突き進む強さ”をドラマから感じ取ってほしい
−−Season3の見どころを教えてください。
今って他人の言動にすごく敏感で、皆がとても繊細に反応するから、行動も言葉のチョイスもすごく難しい時代だと思うんです。でもこのドラマに出てくる人間たちは、何かを救うために真っ直ぐで、ただ生きるために全力。なので、ドラマを観ることで細かいことを気にしがちな自分を解放できるんじゃないかなって思います。目標に向かってただただ真っ直ぐ突き進む姿をみて、どこかスッキリしてもらえたら嬉しいですね。3シーズンに渡った“究極のラブストーリー”がこれで完結するので、是非結末を見届けてください。
Huluオリジナル『君と世界が終わる日に』
Season3
Huluにて独占配信中
ある日突然、ゴーレムと呼ばれるゾンビに占拠された終末世界。ゴーレムウイルスに感染しながらも、間宮 響(竹内涼真)の子を身篭った小笠原来美(中条あやみ)が“謎の男”カイ(キム・ジェヒョン)と姿を消して10ヶ月。響と結月(横溝菜帆)は、食料を強奪し殺戮を繰り返す集団“X”のもとで来美が生きていると信じ、行方を追っていた。そんな中、響はかつてゴーレムから助けたことがあるシンジ(須賀健太)と遭遇し、“ゴーレムに噛まれても死なない男”の噂を聞く。そんな矢先、響たちは“ゴーレムの死体”を集める謎の宗教団体『光の紋章』と鉢合わせて…。酷さを増すゴーレムの惨禍で、響たちに待ち受ける運命とは――?
フォトギャラリー
撮影/川﨑一貴〈MOUSTACHE〉 スタイリング/徳永貴士 ヘアメイク/佐藤友勝 取材・文/伊藤綾香 構成/宮島彰子(JJ編集室)