漢方薬とは?美と健康を助ける「漢方」の基本を薬剤師が解説

「漢方」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。からだに優しそう、苦い、副作用がなさそう、長く飲まなければ効かない、とっつきにくい、古くさい……。このような印象をもつ人は多いようです。実は、漢方は現代の女性の健康と相性が良く、美容にも効果があるといわれています。まずは「漢方とは何か」を正しく知って、美と健康に役立てましょう。

漢方薬とは?

漢方とは、もともと中国から伝わってきたもの。それが長い年月をかけて、日本の気候や風土、日本人の体質や生活スタイルに合うよう、日本独自の伝統医学として発展してきました。

漢方の考え方には、心とからだ全体のバランスの乱れを回復させ、不調を総合的に改善するという特徴があります。

そして、人それぞれの体質や体力、症状の出方などの個人差を重視して、からだの不調を改善していきます。

また、病名はつかなくとも不調を感じている症状(未病)も、漢方医学では治療の対象です。たとえば、イライラする、落ち込む、冷える、疲れがとれない、熟睡感がないといった症状が挙げられます。

現代女性が漢方薬を取り入れるメリット

仕事に家事に子育てに……忙しい現代女性はさまざまなストレスをかかえることも少なくないでしょう。

「なんとなく体調が悪い」と感じても、時間がないとつい「このくらいなら大丈夫」と見過ごしてしまいがちです。このような不調に対して、漢方薬は効果を発揮します。

とくに、生理痛やPMS、産後の不調、プレ更年期症状などといった女性ならではの不調は、漢方が得意としています。

それでは、現代女性が漢方薬を取り入れるメリットについて、もう少し詳しくお伝えしましょう。

ホルモンバランスが整う

女性のからだは、女性ホルモンの分泌に影響されています。これに日々のストレスが加わると、ホルモンのバランスが崩れ不調を感じやすくなります。

漢方では、からだ全体のバランスや生活習慣を見直していくことで、ホルモンバランスを整えていきます。

体質が改善する

漢方薬はからだの内側からアプローチし、からだ本来に備わっている力(自然治癒力)を高めていくため、そもそも不調になりにくい体質に改善していけます。

自然な美しさと健康を取り戻す

漢方薬は副作用も少なく、現代女性の疲れた心とからだに優しく働いて効果をもたらします。

ホルモンバランスが整い、根本からの体質が改善されることで、女性本来の自然な美しさと健康を取り戻すことができます。

漢方薬の正しい飲み方

それでは、漢方の考え方にもとづいて使われる漢方薬について具体的に解説していきます。

服用時のポイントは?

まずご紹介するのは、漢方薬を服用するときのポイントです。

食前・食間に飲む

漢方薬は、一般的に食前や食間に飲みます。「食前」は食事の30分〜1時間前、「食間」は食後2時間くらいを指します。

水や白湯で飲む

漢方薬は、水や白湯で飲むことが推奨されています。お茶、牛乳、ジュースなどは、漢方薬のはたらきや吸収に影響を与えることがあるため、おすすめできません。

漢方薬独特の風味が気になる人は、先に水や白湯を口に含みましょう。その上から漢方薬を落とし、一緒に飲み込むと味やにおいが緩和されます。

服用ゼリーやオブラートを使う

服用ゼリーには味がついたものもあるので、苦味をカバーできます。また、オブラートを使う場合は、薬を包んだあと水に浸してから飲みましょう。

漢方薬はなぜ食前・食間に飲むの?

漢方薬は一般的に食前や食間、すなわち空腹時の胃内に食べ物が入っていない状態で飲みます。その理由は、空腹時の方が漢方薬の有効成分をよく吸収でき、また食事との相互作用を避けることができるからです。

万が一飲み忘れてしまった場合は?
食後の服用でも問題ありません。

顆粒と錠剤の違いは?

同じ漢方薬でも、顆粒タイプと錠剤タイプとがあるものもあります。どちらも有効成分や、有効成分の量は同じです。

顆粒は、お湯に溶かして飲むためからだが温まり、吸収が良くなるので効果が期待できるともいわれています。

一方、錠剤は、顆粒に比べて味やにおいなどが気になりにくいというメリットがありますが、1度に飲む錠数が多くなります。

それは、顆粒を固めて錠剤にする際に、固めるための成分(賦形剤)を加えるからです。錠剤は、そのぶんだけ服用する数が増えてしまうのです。

漢方薬はずっと飲み続けなければいけないの?

漢方薬は、長く飲み続けなければならないというイメージが強いかもしれませんが、一生飲み続けなければならないかというとそうではありません。

漢方薬には長時間かけて効いていくもののほかに、短時間で効果を発揮するものもあります。

さらに、からだの根本から改善していく効果も期待できるので、むしろ薬を飲む必要がなくなることもあります。

女性の美と健康には漢方を活用しても

漢方は女性の不調改善に効果を発揮しますが、これは女性の美しさと健康を保つことにもつながります。なぜなら漢方は、からだの内側から女性ホルモンの乱れや体調を整えていくからです。

それでは、女性の美と健康を保つためにおすすめな漢方薬をいくつかご紹介します。ドラッグストアやAmazonでも購入できますので、参考にしてください。

美肌を目指したい人に

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
肌の乾燥やたるみ、しみのお悩みによく使われます


【第2類医薬品】「クラシエ」漢方桂枝茯苓丸料エキス錠 48錠

若々しく元気なからだを取り戻したい人に

八味地黄丸(はちみじおうがん)
ホルモンバランスの乱れによるお悩みによく使われます

健やかで安定した精神を保ちたい人に

加味逍遙散(かみしょうようさん)
更年期症状のお悩みによく使われます

【第2類医薬品】「クラシエ」漢方加味逍遙散料エキス錠 96錠

【第2類医薬品】「クラシエ」漢方加味逍遙散料エキス錠 96錠

スッキリしたボディを目指したい人に

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
ダイエットのお悩みによく使われます

【第2類医薬品】コッコアポL錠 60錠 ¥766

どの漢方薬を選べばいいの?

漢方薬は症状ごとに選ぶのではなく、その人の体質や体力、不調の原因などをみて選ぶことが大切です。そのため、同じ悩みでも異なるものを使うことがあります。

しかし、たくさんの漢方薬のなかからどの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるのは、簡単なことではありません。

自身の体質と症状に合った漢方薬を選ぶには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。

最近では、オンライン上で漢方の相談ができるサービスもあります。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスでは、漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、個人に効く漢方薬をオーダーメイドしてくれます。さらに、お手頃価格で自宅まで郵送してくれるので、手間も時間も省けて忙しい女性には最適です。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=222332b9mart0013

漢方でからだの中から美しく健康に

女性であればいつまでも若々しく健康でありたいと願うものです。そのためには、まずは心とからだの健康が整っていなければなりません。

外側からのスキンケアだけに頼らず、専門家のアドバイスを受けた漢方を取り入れながら、内側からのケアをはじめてみてはいかがでしょうか。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 篠原明宏
薬剤師。東京薬科大学卒業。大学院にて子宮内膜症の研究に携わり修士課程を取得。その後、中国の上海中医薬大学に留学し本場の中医学を肌で学ぶ。帰国後は保険調剤薬局にて管理職、役員を経験。最新医療の知識と伝統的な東洋医学の多方面から患者様の現状にあった健康サポート提案を得意とする。

現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=222332b9mart0014

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