荻原博子さん40代女性が働くには資格と同時に経験を身につけることが大切【40代女性の今時の働き方をインタビュー】

40代の「資格」「スキル」と「仕事」の結びつきについて、荻原博子さんにお聞きしました


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Profile

1982年からフリーの経済ジャーナリストとして活動。マネー分野の記事も数多く手がけ、ビジネスマンから主婦に至るまで幅広い層に支持されている。新聞や経済誌、雑誌連載やテレビのコメンテーターとしても活躍中。

まずはお金のために働いてみる。働いてみたら、自分に自信がついて新しい世界に進めます

今の40代が子どもを産んだ頃は仕事を辞める人は珍しくなかった。子育てが一段落した今、 自分のために働きたい欲が上昇中。そんな私たちはどうしたら今からでも働けますか?

最近は、女性が子育てをしながら働くということに社会が慣れてきて、随分働きやすくなったと思います。専業主婦だった人も、子育てが一段落すると資格を取ってまた働きたいというお話をされますが、資格というものが溢れてしまっている世の中、いわゆる「士」という文字がつく国家資格以外の資格は、収入ある仕事に結びつけるのはなかなか難しいかもしれません。仕事をこれから始めようという40代の主婦には、好きなことを見つけたらまずはその業界に思い切って飛び込んでみるのがオススメです。最初は、お茶汲みでもアルバイトでも何でもいいから、その業界の会社でとにかく働いてみる。石の上にも三年なんて言葉がありますが、まずは2〜3年働いてみればその業界の雰囲気を肌で感じることができます。

40代が働くには、資格と同時に経験を身につけること

そして、働きながら資格の勉強をするのがいいでしょう。働いていれば、資格を取った先輩にアドバイスしてもらえることもあるでしょうし、その職場で働いていたという”現場での経験”があることが、何よりも強みになります。現場を知っておけば、いざ働き始めた時に、思っていたのとイメージが違う! なんてこともないし、即戦力になれるんです。働くということになかなか一歩が踏み出せない人は、まずは「お金のため」と割り切ってみる。世の中の大部分の人は、好きなことを仕事にしているわけではなく、生活するために働いています。期間を決めてみたり、○○円貯めるまで、○○を買うまで、目標は何でもいいからまずは働いてみると、自分で使えるお金を手にすることができます。そうすると自分に自信もつきますし、見える世界が変わってきます。人生100年時代と言われる中で、子育てはせいぜい20年。働いてみたら、家族のために、時にはやりたくないことをやらされて働いてくれているご主人の大変さを理解できるかもしれませんね(笑)。子どもが自立した後も子離れができない人生にならないために、働いてみてください。偉くなりたいと思うよりは、その分野でその人に聞けば何でも分かる、というような”スペシャリスト”を目指せば、この先、縦社会が崩れたとしても活躍できるでしょう。40代はまだまだこれからです。とにかく勇気を出して一歩未来へ進んでみること。とりあえず一歩進んでみれば目の前の景色が変わります。景色が変われば自分の選択肢が放射線状に広がって未来が近くなりますよ。

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撮影/BOCO 取材/片山あゆみ、片岡かこ ※情報は2021年02月号掲載時のものです。

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