「職場の同性の上司が理不尽すぎて限界」元自衛隊・メンタル教官の解決アドバイスは?
辛くても我慢して頑張るだけが困難を乗り越える方法ではありません。ストレスを華麗にスルーしながら、挫折を経験値に変えて、しなやかに令和の時代を生きていく心の強さが「レジリエンス」。ポキンと折れない柔軟な大人の心=レジリエンスについてご紹介します。
「心が折れそう」…CLASSY.読者の悩みに下園先生がアドバイス
下園先生によるとCLASSY.世代の女性の3人に2人は、本人の自覚がないけれどうつに近い状態になっているそう。そんな私たち世代の「心が折れそう」なお悩みを先生に相談してみました。
【お悩み】職場の同性の上司が理不尽すぎてそろそろ限界です
同じクラス担任として毎日一緒に仕事をしている上司から、急に怒鳴られたり強く当たったりされます。別の上司に相談したら「みんな同じ経験をしてきているから気にしないで」と言われるだけで何も解決せず。元々は前向きな性格でしたが、自分に自信がなくなってきて…。休日はひたすら寝て過ごしています。(Sさん/27歳・教育関係勤務)
【アドバイス】すでにプチうつの状態。イライラしている上司もプチうつの可能性大です
自信がない性格への変化や、休日は寝ているなど、エネルギーが低下したプチうつの状態ですね。プチうつだと、普段なら受け流せることも何倍も辛く感じてしまいます。別の上司の発言を考えると、Sさんのエネルギーが低下しているために、上司のキツさが倍増して感じられ辛くなっている可能性もあるかもしれません。さらに、上司の態度がキツいのも本人がプチうつでイライラが強くなっているからかも。ダメージが大きくなる前にSOSを出して、休みをとってほしいですね。
答えてくれたのは...下園壮太さん
陸上自衛隊初の心理幹部として自衛隊員のメンタルヘルス教育、カウンセリングを担当。退官後は心理カウンセラーとして講演や研修を行いメディアでも活躍。最新刊『とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?』も好評。
イラスト/松元まり子 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc