ママたちの“二人で起業”急増「ワークシェア」を叶えた学生時代の絆
働き続ける女性は増えましたが、働く環境はまだまだ厳しいのが現状。それならば、良い環境を自分たちで生み出そうと考えた女性起業家たち。それも、一人ではなく二人での起業は多くのメリットを感じられるようです。今回は、学生時代の同級生と社会人4年目で起業したママたちのお話です。
こちらの記事も読まれています
▶︎VERYモデル望月芹名さんが30歳で社団法人を立ち上げた理由
出産、子育て時代も
働き続けるためには
ワークシェアできる相手が必要でした
シルキースタイル 上田美央さん 山田奈央子さん
上智大学の同級生。上田さんは外資系金融、山田さんは下着メーカーを経て、社会人4年目で体に向き合うための商品を製作・販売したいと思い起業。https://www.silky-style.com/
非効率に見えても
一人の負担を減らすこと
外資系金融で働いていた上田さんがハードワークで体調を崩したことをきっかけに、女性の体に向き合うプロダクトの企画・製作・販売をしたい、と二人で起業。出資者を募らず自分たちだけでスタートしました。
仕事は「ワークシェアリング」という形を選択。NYで目にしたこの働き方は、二人で1・5人分の働きをするというもの。非効率に聞こえるかもしれませんが、一人の負担を減らしてより良いものを作り上げる、リスクを分散させるというもの。これは子育てしながら女性たちが働き続けるためには必要なことだと考え、仕事の分野を分けずすべて共有することに。これは後々、34歳で山田さんが出産したときに功を奏し、決定権のある社長が不在だとクライアントからの信頼を損なう、あるいは仕事が遅れる、断らなくてはならないなどのリスクが生じますが、共同経営者の上田さんがすべて対応できたことで、会社の売り上げを落とさず維持することができました。女性視点を大切にするという企業理念はそのままに、最近では一般社団法人日本フェムテック協会(https://j-femtech.com/)を作り、女性が心地よく働ける環境づくりに乗り出しています。
History
あわせて読みたい
▶︎東原亜希さん「専業主婦に憧れていた私が30歳で起業した理由」
▶︎挑戦するママ達が急増!「クラウドファンディング」利用者の実例
撮影/オノデラカズオ ヘア・メーク/杉村理恵子、石井織恵 取材・文/金沢由紀子 編集/永吉徳子
*VERY2021年10月号「「二人で起業」は「補い合える」からうまくいく」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。