漫画家・桜沢エリカさんが「40代のうちにやっておいてよかったこと」とは

「恋愛」ものから「子育て」ものまで幅広いジャンルの漫画で時代を表現してきた桜沢エリカさん。常に最先端を歩く桜沢さんに40代を振り返っていただいてやってよかったことをお聞きしました。

インタビュー前編はこちら

桜沢エリカさん 10代でデビューして以来、コミック誌やファッション誌、テレビなど多方面で活躍。趣味はバレエ鑑賞、着物で出かけること。月刊オフィスユーに『恋はお金じゃ買えません』、集英社OurAgeに『家事しない主婦と三世代の食卓』を連載中。新たに描き下ろした6点のバレエイラストの2022年カレンダーも発売中。https://nadeshicopro.theshop.jp

娘にどうしてもバレエを習ってほしくて。でも、無理強いをしちゃいけない、自分からやりたいと思わせようと、まず私が先にお稽古をスタートしました。私が47歳、娘が8歳の時です。始めたら思いがけず楽しくて、すこぶる体調が良くなったんです。それまではちょっと歩くだけで息があがったり、貧血でめまいが起きたりしていたのですがすっかり快調に。少しずつできないことができるようになって、とっても嬉しくて。お稽古仲間もできて楽しそうにしている私を見て、娘から「私もバレエ習いたい」という言葉が出て、念願のバレエ教室通いが始まりました。それからは娘のお稽古や発表会のお世話をする母という役割に楽しみを見いだしました(笑)。私は発表会にでることはなくお稽古だけでしたが、実は今でも細々と続けています。メインは観る方です。娘は結局10年ほど続けてくれました。
40代って子育てや家事と日々忙しくしているだけだと世界が狭くなってしまうし子どもに干渉しすぎてしまう。何でも良いから自分の時間が少しでもあると気持ちが解放されて気分転換になります。体を動かすと心まで軽くなるのでオススメです。母でもなく妻でなく、自分の時間を持てたらいいですね。
バレエのお稽古から遠のいていた数年前、急に具合が悪くなって病院で受診したら血圧が200近いと聞いて驚きました!体調の変化に気がつかず倒れる寸前。処方されたお薬や漢方薬とつきあいながらなんとか乗り越えられましたが更年期もあるし、自分の体に合った体調管理方法を見つけておくのも必要だと実感しました。でもそろそろきちんとした健康診断も受けなきゃと思っています。

撮影/杉本大希 ヘアメーク/陶山恵美(ROI) 取材/見学裕己子

STORY