VERY表紙モデル卒業の矢野未希子さん「2年間を振り返り思うこと」
2年前、圧倒的にオシャレなモデルとしてVERYに登場したみっこちゃん。誰もがキュンとくる「可愛い!」ビジュアルばかりでなく、色気があって知的でスマート。読者の「こうなりたい」がギュッと詰まった女性像を、表現し続けてくれました。今回は、ひとりの女性としてVERYと向き合ってくれた2年間について語ってくれました。
※VERY2021年12月号(最新号)より抜粋。
❝ ヘルシーで笑顔が似合って、
オシャレも子育ても
人生そのものを全力で楽しむ
VERYのママたちから
たくさんパワーをもらいました ❞
ママたちの心に響く写真があったら
最高に嬉しいし、幸せ
2年間を振り返り想うのは、VERYを読んでいるママたちに響くような女性像が表現できていたかな、ということ。
まだ自分が結婚することも想像できなかった若い頃、井川遥さんが表紙のVERYを見て衝撃を受けたことを覚えています。「こんなにきれいな人がママなの?」って。それまでの〝ママになったら育児が大変で、オシャレどころではなくなる〞という勝手なイメージが大きく覆った瞬間。誌面を見てもキラキラと素敵なママたちばかり。そんなVERYからカバーモデルのお仕事がきたときはすごく嬉しくて、新しいチャレンジへのワクワクの気持ちでいっぱいでした。
いざ始まってみると「とてもむずかしかった」というのが正直な感想です。VERYはファッション誌でもあるけれど単にトレンドを紹介するのではなく、それぞれのライフスタイルや人生に寄り添うファッションを提案していて、カバーの撮影のときも編集の方から伝えられる特集タイトルには、いつも今を力強く生きる女性たちへの強いメッセージが込められていて。
そのメッセージを写真でどう伝えるか、モデルとして服を綺麗に見せる以上に〝読む人の心に届くような表現〞がとても大切なんだと改めて気づかされました。体のコンディションを整えるだけでなく、自分のなかでイメージを内面的な部分から作り上げて、それを表情や仕草にアウトプットする。ヘルシーで、笑顔が似合って、人生そのものを全力で楽しんでいる! そんなVERY読者のママたちになりきれるように、毎回表紙撮影に挑んでいました。
今まで撮っていただいたVERYのカバーは、どれもお気に入り♡スタッフの方々とみんなで〝矢野未希子のVERYカバーの正解〞を一緒に作り上げていく感じが大好きだったんです。最初のころは、私のなかで「これでいいのかな」と正解に悩んでいた部分もありました。答えが見つかったと感じたのは、何度か回を重ねてから。モニターに映し出された画像を見たときに、みんなで「これだ!」となったんです。衣装とかメークとか、光の感じとか、私の笑顔の柔らかさとか。いろんなことが絶妙に寄り添えている気がしました。2年間のなかでも印象に残っている撮影です。
自分のことをどこまで伝えるか
ちょっと悩んだ時期もありました
少しずつVERYの仕事には慣れていったものの、最後までずっと悩ましかったのが自分のプライベートなことをどこまで伝えるかということ。VERYの誌面では登場する人たちのパーソナルな部分が企画になることが多くて、だからこそ人生を読んでいるような面白さがある。同じ立場の人に共感したり、安心したり、ときには意見を持ったり……。私もモデルとしてだけでなく、ひとりの女性として、読者の皆さんと共有できることを発信するべきじゃないのかなと考えました。
例えば、私が悩んでいることやもっと心の内を話すことで、もしかしたら誰かの励みになることもあるんじゃないのかな、とか。でも、今までそういった仕事をしてこなかったので考えるほどにむずかしくて、上手く伝える自信が持てませんでした。自分が割り切れていないなら、きっとやらないほうがいい。ひとりの女性としてモデルとして私が伝えられるメッセージは他にもあるはず!と、途中からはそんな気持ちで頑張ることにしました。たくさん撮っていただいた写真のなかに、皆さんの心に響く1枚があったらすごく嬉しいし、幸せです♡
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撮影/横浪 修 モデル/矢野未希子 ヘア/左右田実樹 メーク/AIKO ONO スタイリング/伊東牧子 構成・コーディネート/高橋志津奈 インタビュー文/櫻井裕美 編集/藤田摩吏子
*VERY2021年12月号「みっこの『私らしいオシャレ、見つけた』Color me!」 Final!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。