いつもの一品が簡単にレベルアップ!「塩昆布」レシピ8選
たくさんの調味料や食材を使わずとも美味しくて、ささっと作れる気のきいた一皿……。毎日の食卓で私たちが求めているそんな料理に、バッチリハマるのが旨みたっぷり塩昆布。簡単だけど味気ない料理には絶対にならない最強塩昆布レシピをお届けします!
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調味料も食材も、最小限で小料理屋風♡
時短料理は、
塩昆布頼み!
鯛のお刺身
◎即席で昆布締め風に
〈作り方〉鯛のさく(適量)を薄くそぎ切りにしてバットに並べ、軽く塩を振っておく。お皿にこんもりと盛り付けて塩昆布をのせ、すだちを添えて一緒にいただく。茗荷、カイワレ、大葉は細かく刻んで水にさらしてから添える。
「塩昆布と鯛の刺身をあえれば、手間のかかる昆布締めを簡単に楽しむことができます。鯛に軽く塩をしておくことで塩昆布と馴染みがよくなり、味が決まります。すだちをきゅっと搾って。」
おつまみコーンマヨ
◎大人の舌も満足させる一皿に
〈作り方〉とうもろこし(1本)を2〜3分茹で(いつもよりかために)、実をはずしてマヨネーズ(大さじ1と1/2)、米酢(小さじ2)であえる。茗荷(1/2個)と大葉(2枚)は刻んで混ぜ、軽く刻んだ塩昆布を少量、パラパラッと散らす。
「子供が大好きなコーンマヨ。刻んだ塩昆布で旨みがアップしてお酒にも合う一品に。コーンのシャキシャキとした食感を楽しみたいので茹ですぎに注意。少量の酢で味が引き締まります。」
夏野菜の浅漬け
◎だし昆布代わりで旨みUP
〈作り方〉きゅうり、なすを各2本、セロリ1本をすべて2㎜程度の輪切りにし、塩であえておく。水けを絞ってレモン汁1個分(大さじ3)と塩昆布であえ、ごまを振る。
「サラダ感覚でいくらでも食べられてしまう浅漬け風。野菜類に塩を振って余分な水けを取っておくことが美味しさのコツ。塩昆布は醤油分が溶けだすと黒くなるので、食べる直前にあえて。」
塩昆布焼きそば
◎肉なしでも満足感アリ
〈作り方〉ピーマン(4個)は横に細切り、しいたけ(4個)は薄切り、にんにく(1かけ)はみじん切りに。フライパンにごま油(大さじ3)をひき、にんにく、しいたけ、ピーマン、塩を入れて炒める。油が回ったら焼きそば蒸し麺(2玉)を入れてさらに炒める。火を止めて塩昆布を加えて混ぜる。
「ペペロンチーニ風の塩焼きそばに旨みのある塩昆布で味付けした誰が食べても美味しいと言ってもらえる自慢の一品。ピーマンは仕上げに加えてシャキシャキの食感を残すのがポイント!」
塩昆布トースト
◎おやつにもぴったり!
〈作り方〉お好みの厚さの食パン(2枚/今回は8枚切りを使用)にバターを塗って、トースターでこんがり焼く。刻んだ塩昆布を振りかけ、大人の分には黒七味も振りかける。
「喫茶店の海苔トーストのイメージで作ってみたら大成功。塩昆布を細かく刻むとバターと馴染み、味がよく絡みます。大人にはぴりりと風味のいい黒七味でさらにクセになる味わいに。」
ブロッコリーと焼きささみ
◎お弁当のおかずヴァリエに
〈作り方〉ブロッコリー(1/2株)を2分ほど塩茹でする。ささみ(120g)に塩と砂糖(少々)を振って15分置いて馴染ませてから、オリーブオイルで両面を香ばしく焼き色をつけ、冷めたら一口大にさく。すべてをボウルに入れてポン酢(大さじ2)と塩昆布であえる。
「ささみは下味を付けてからフライパンで香ばしく焼きつけることで茹でたブロッコリーとの食感にメリハリが出ます。和えるときにオイルを使わないのでヘルシーに仕上がるのも自慢です。」
クレソンの塩昆布サラダ
◎ドレッシング要らずで無限サラダ
〈作り方〉クレソンを太白ごま油(適量)であえる。塩を少々振り、塩昆布をお好みの量のせる。
「クレソンの爽やかな苦みと塩昆布のまろやかな塩気が相性抜群。オイルを絡めてから塩を振り、塩昆布で旨みを足すイメージで。クレソン以外にも春菊や白菜、キャベツなどもおすすめです。」
梅塩昆布おにぎり
◎梅干しが一層味わい深く
〈作り方〉お茶碗2杯の温かいごはんに、カリカリ梅の果肉(大さじ3)、塩昆布(適量)を混ぜ、クリームチーズ(1.5㎝角)を押し込みながら握る。
「塩昆布とカリカリ梅の鉄板の組み合わせにクリームチーズで濃厚さをプラス。海苔はもちろん、大葉で包めば爽やかさもとびきり。おやつにも飲んだあとの締めにもぴったりです。」
ごはんのお供にするだけでは
もったいない塩昆布の実力
旨みたっぷりのまろやかな塩味、食材と馴染みやすい細切り状の塩吹き昆布は調味料としてこそ活用したいもの。なかでもいち押しなのが花錦戸のまつのはこんぶ。すっぽんのスープで炊いた味わい深さと上品な塩加減が魅力です。また一緒に炊き込まれた山椒の実も爽やかなアクセントに。そのままサラダのトッピングにしたり、和えものの味付けにしたりと「あじしお」感覚で使えば、いつもの料理が格段にアップ。火を使いたくないこれからの時期、味の決め手になってくれるはず。
とにかく使い勝手抜群。ストックが少なくなると不安になるほど。
花錦戸「まつのはこんぶ」¥2,160(75g)
PROFILE
ライター
arikoさん
ファッションや食のライターとして各誌で活躍。驚くほど簡単だけど、センスある盛り付け、写真だけでも伝わるその美味しさを綴ったインスタグラム@ariko418はフォロワー18万人超え
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撮影/福本和洋 調理・文/志摩有子 フードスタイリング/YUKO〈+y design〉 調理補助/コバヤシ リサ 編集/磯野文子
*VERY2021年9月号「夏の時短は、塩昆布頼み!」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。