9月1日は「防災の日」。災害についての認識を深めて、備蓄の確認や、防災の意識を高めることを目的に制定されました。非常時の備えや防災セットなど、Mart読者の防災事情を調査! みなさんもこの機会に日々の備えや、避難場所やルートの確認をしてみませんか?
Q1.家庭での防災対策に対する自己評価に近いものを選んでください
「どちらかといえばできていない」「不十分である」と答えた人は60%以上に。その理由には「何から備えればいいかわからない」「自然災害が少ない、もしくは起きたことがない地域に住んでいる」という回答が多く挙がりました。
Q2.防災セット(非常持ち出し袋)を持っていますか?
防災セットの所持率は半数程度にとどまりました。「何から備えればいいかわからない」という人にこそオススメなので、ぜひこの機会に家庭に合ったものを探してみて。
Q3.最も用心している自然災害は何ですか?
いちばん多かったのは地震。「自宅の位置をハザードマップで確認していますか?」という設問には64%の人が「はい」と回答しました。自分の住んでいる地域に、どのような災害の危険があるかという関心は高い様子。
Q4.どんな非常時の備えをしていますか?
すべてにチェックがついた人は3人! その次に多かった選択肢の数は10、11個でした。これらすべてがあれば大丈夫というわけではないですが、パーフェクトを目指して備えたいですね。
Q5.自然災害の経験者としてオススメしたいことは?
台風で停電になったとき9月でも暑かった経験があり、ハンディ扇風機や扇子、汗拭きシートが役立ちました。寒い時季なら毛布やカイロなど、季節に合わせて備えておいたほうがいいと思います。【ぽんぽん(42歳)大阪府・パート】
意外と早く給水活動があり、毎日ポリタンクで貰いに行ったと知人に聞きました。ポリタンクのサイズは女性でも持てる10リットル前後のものを2、3個用意しておくといいそうです。【yaco(34歳)神奈川県・専業主婦】
部屋の出入り口側に姿見を置かない。鏡が割れて飛び散った上を、暗闇のなか素足で歩いた経験があります。あとは、ドラッグストアが休業してしまった場合のために、3日分のトイレットペーパーと生理用品&薬を常備!【ここあ(47歳)大阪府・専業主婦】
当時住んでいた一軒家の屋根が半壊状態になったのですが、ブルーシートがなかなか手に入らず苦労した経験が……。ブルーシートがあれば割れた窓の補修などにも役に立つと思います。【かいきち。(42歳)東京都・専業主婦】
Q6.防災対策の備蓄量はどのくらいですか?
別の設問で「備蓄には一般的に『3日分×家族の人数分』が必要と推奨されていることを知っていますか?」という問いに、「はい」と回答した人は55%でした。3日分でも家族が多いとかなりの量になりますが、しっかり備えておきたいものです。
Q7.「ローリングストック法」 は実践していますか?
「ローリングストック法」を知らなかったと回答したのは少数派で、かなり浸透してきている様子。日頃から使い慣れているものなら、災害時にもストレスが少なく、消費期限が切れるなどの無駄も減らせてメリットの多い備蓄方法ですよね。
Q8.防災にまつわるエピソード やハプニングは?
あれもこれも必要と思い、いろいろと準備したらかなりの重量に……。持って逃げられるかなと心配になりました。【わんたる(42歳)神奈川県・パート】
缶詰を備えのために買い置きしていたのに、夫がお酒のつまみに食べてしまいました。【はなびん(43歳)愛知県・会社員】
断水時にポリタンクが品切れで、プラスチックのケースに水を入れ運ぶことに。小さなケースでしたが、水はとても重たく2階まで運ぶのが大変でした。【ねこ太郎(47歳)広島県・会社員】
停電した際に、懐中電灯や乾電池がどこにしまってあったかわからなくなり、結局、備えていないのと同じでした。つい備えているという安心感を持ってしまいますが、ときどき家族でも確認し合ったほうがいいですね。【ありみんみ(47歳)静岡県・自営業】
独身時代、出張先にいるときに自宅付近で大きな地震がありました。帰宅すると、地震で開いてしまった冷蔵庫の扉に引っかかり、リビングに入るドアが開かなくなっていました。家具の配置も重要だと痛感!【あやしょう(39歳)東京都・専業主婦】
消防署の見学で、今さらながら消火栓の使い方を習いました! ホースからすごい勢いで水が出て、洋服がびしょびしょになってしまい子どもはびっくりして大泣きする事態に(苦笑)。【のぶえママ(34歳)埼玉県・専業主婦】
\今月の総括/
Mart読者の防災事情、いかがでしたか? 今回の調査で印象的だったのは、備えているつもりでも、使用期限が切れていたり、収納した場所がわからなくなったり、いざというときに活用できないかも……という声が多かったこと。今回の調査に回答しながら、見直すきっかけになった人も多かったようです。特に、Q5の実際に災害を経験し、乗り越えた方々のアドバイスは参考になるものばかりでした。ついつい自分は大丈夫だろうと思ってしまいますが、いつ何が起こるかわからないもの。この機会に、家族でも話し合えるといいですね。
イラスト/熊野友紀子 編集/石川穂乃実 WEB構成/富田夏子
Mart2021年10月号
だからMartな私たち Theme174 防災 より