“逃げの黒”ばかり着ていませんか?|大人が甘い服を着るときに気をつけること②

手がけるスタイリング同様に、自身のファッションも甘すぎない「シンプルフェミニン」が定番のスタイリスト・乾 千恵さん。さりげなく今の気分を反映した装いの秘訣を、編集部の甘い服好きスタッフが根掘り葉掘り取材する短期集中連載。第二回のテーマは、「甘さを抑えたくていつも黒ばかり着てしまう」あるあるです。

「つい黒に頼ってしまいます」

パフスリーブやフリルなど、甘ディテールが大好物なライター・S。「シンプル見えを狙っていつも黒を着ている気が…。本当は優しい色を着てみたいけれど、どうすれば?」

「曖昧カラーの掛け合わせでニュアンスを加えて」

「〝オシャレをしている感〟は好

「〝オシャレをしている感〟は好きなので、色・素材感・デザイン、そのうちの一つを主役にコーディネートを組むことが多いですね。シンプルだけでは持たないし、フェミニンに寄りすぎても痛い。そのちょうどいい塩梅を見極めるのが私のスタイリングテーマでもあります。

職業柄「初めまして」のシーンが多く、第一印象に直結する装いは、濃淡をつけたニュアンスカラーで柔らかさを意識。黒ももちろん素敵ですが、ちょっと強い印象になりすぎることもありますね。そんなときはあえて黒を使わずに、曖昧なカラー、シルエットでなじませていくと服全体に流れができ、雰囲気のある人=余韻につながると思います

ニット/Whim Gazette スカート/PHEENY サングラス/OLIVER PEOPLES リング/MARIHA サンダル/TKEES バッグ/PELLICO(ペリーコ)

こうマネしてみる

目に留まるきれい色をボトムスに

目に留まるきれい色をボトムスに選んだら、ベージュのTシャツとストールでなじませます。白Tよりもカラーコーデが穏やかになり、濃淡のトーンを揃えることで統一感も。間延びしないよう、リネン素材で表情もあるアソース メレのストールが使えます。たまには黒をお休みして、シックなカラーを選ぶのも新鮮!パステルカラーより気負わずチャレンジできそう。

Tシャツ¥13,200(ebure GINZA SIX店)ハイウエストスカート[共布ベルト付き]¥17,600(FRAY I.D/FRAY I.D ルミネ新宿2店)ストール¥27,500(アソース メレ/アイネックス)サンダル¥44,000(ロランス/ザ・グランドインク)バッグ¥28,600(メゾンエヌアッシュパリ/エリオポール代官山)

次回はスタイルよく見える王道シルエットが実はもう古い!?説について。おたのしみに!

撮影/村松巨規(人物)、皆川哲矢(静物) ヘアメーク/chiSa(SPEC) スタイリング/乾 千恵 取材/清水亮子 編集/小林麻衣子(CLASSY.編集室)

【問い合わせ先】
ebure GINZA SIX店03-6274-6915 FRAY I.D ルミネ新宿2店03-6273-2071アイネックス03-5728-1190ザ・グランドインク03-6712-6062エリオポール代官山03-37706438