2021年04月28日 19:00
/ 最終更新日 : 2021年04月28日 19:00
CLASSY.
美容皮膚科医が教える「マスク時代、肌にやってはいけないこと」6つ
コロナ禍でマスクはもはや顔の一部。でも、だからと言ってマスクは夏の紫外線までブロックしてくれるわけではありません。この時代ならではの美白ケアをご紹介します。
マスクだって油断大敵!〝隠れ日焼け〞のリスクにご用心
withコロナの日常で気をつけるべきポイント6つ
【NG1.マスクの下の紫外線ケアをしない】
Q. マスクしているときの紫外線ってどうなってるんですか?
A. 顔が物理的に覆われていても紫外線は通っています!要注意!
紫外線の中でもUVAという波長の長い紫外線は部屋の中や、マスクも透過して肌に届きます。マスクでウイルスの侵入は防げても、紫外線からは肌を守ってくれません。きちんと日焼け止め対策をしましょう。
【NG2.ファンデを使わない】
Q. 最近ベースメークは下地とお粉で終わらせがち。夏もそれで大丈夫?
A. 顔に作る膜は多いほうが安心。できればファンデーションもつけて。
日焼け止めだけでなく下地、ファンデーション、お粉をそれぞれ少量ずつでも重ねることで、紫外線遮断効果は上がります。肌にピタッと密着するようなアイテムも出てきているので試してみるのは手ですよ。
【NG3.マスクの摩擦を甘く見る】
Q. マスクのせいでシミが増えた気がします。そんなことありますか?
A. ホルモン由来のシミ、肝斑が出現している可能性があります。
マスクをすることで、肌がこすれがちです。そうするとホルモン由来のシミ、肝斑が増える原因に。ファンデを重ねることで摩擦が緩和されるので、ベースアイテムをいくつか重ねることと、洗顔時もこすらない工夫を。
【NG4.汗をかくからと保湿しない】
Q. マスク生活で汗の量が増えました。これって、肌は保湿されていますか?
A. 汗をかいてる=保湿されているわけではありません!むしろ乾燥しています。
マスクで覆われた肌は、湿気で水分があるように思えますが、肌の内側は乾いています。肌が乾燥すると、肌のバリア機能が崩れ、紫外線も肌に入りやすくなるので、きちんと保湿を。水分をとるのも対策のひとつに。
【NG5.屋外でマスクを外す】
Q. マスク摩擦と日焼けって何か関係ありますか?
A. 摩擦で日焼け止めが落ちやすくなっている可能性が。屋外でマスクを外すときは注意を!
マスクで肌がこすれることで角質がはがれてしまい、肌が薄く。そのような、いわゆる肌のバリア機能が崩れた状態というのは、紫外線を通しやすい肌であるということ。日焼け止めをこまめに塗り直すようにして対策を。
【NG6.湿気や汗に濡れたマスクを交換しない】
Q. 湿気や汗でマスク内がすぐどろどろに…。UV対策的に気をつけることは何でしょうか?
A. こまめに日焼け止めを塗り直すことは必須!マスクを交換することも有効です。
マスク内の肌は湿気でメークが崩れやすくなっています。もちろん日焼け止めも落ちやすく。くしゃみや唾液などで細菌もついているので、一番の対策は一度すべて落として塗り直すことです。マスクを替えるとさらに◎。
マスクをしても日焼けリスクは充分あります
美容皮膚科医/下島久美子先生
「みなさんが思っている以上に紫外線は手強く、マスクをしていても肌に確実に届きます。紫外線の種類はUVAとUVB、UVCの3つがあり、私たちの肌に悪影響を及ぼすのは、主にUVAとUVB。とくにUVAは、地上に降り注ぐ紫外線の約9割を占めていて、波長が長く、家の中や車の窓のガラスも、マスクも透過して肌に到達します。だから、UVケアをしないと肌は知らず知らずのうちに黒くなり、シワやたるみの原因になってしまいます。ちなみにUVBは、波長が短く、屋外での日焼けの主な原因に。つまり、屋外ではもちろん、屋内でも、マスクをしていても、美肌を意識するのであれば、紫外線対策が必要。日々の洗顔と保湿で肌表面の角質が整い、紫外線やアレルギー物質などから肌を守るバリア機能が整うので、まずは基本のケアをしっかりと行いましょう。また、遮光効果の高いSPF50++++の日焼け止めをつけること。マスクがこすれることで、肝斑が出てくる人もいるので、ファンデとお粉も施して、マスク摩擦を緩和させましょう」
教えてくれたのは「美容皮膚科医 下島久美子先生」
イラスト/菜々子 取材/棚田トモコ 再構成/Bravoworks.Inc