辻直子さん【バッグ×靴】春コーデを更新する合わせのヒント
洗練した女らしいコーディネートを提案するスタイリスト辻 直子さん。VERY NAVY5月号の特集でも、素敵な大人の“羽織り”の選びと着こなしを指南してくれました。
ここでは誌面ではお伝えできなかった、それぞれのスタイルにコーディネートしたバッグ&シューズの選びにフォーカスしてご紹介。どうしてこのスタイルにこの小物をつけるのか? きっとオシャレを更新させるヒントになるはずです。
足元にだけ“華やかな色”を指すテクニック
ネイビーのコートにグリーンを基調にしたプリントワンピを合わせたスタイリング。ここに足元だけ色を指すことで、全体の印象がトーンナップ。イエローとオレンジの中間のような曖昧カラーが肌色に馴染み、悪目立ちしないのもポイント。さらに、シルバーのスタッズが、手首や耳に着用したボリュームシルバーアクセともリンクし、上品なネイビーにシャープさを効かせる効果に。小物で視点を分散させる、という発想
今シーズンも人気のオーバーサイズのコート。これを細身のボトムスでなく軽い素材のワイドパンツを合わせ、ファジーな印象に着こなすのが今っぽい。こういう“ぼやけた”シルエットの時には、ピリッとした小物を利かせてポイントを分散させます。バッグは鮮やかなブルー、足元は黒とベージュのストライプのミュールを。ポインテッドトゥの鋭角なシルエットが、全体の印象も引き締まります。カーキ色のショートパンツに白のミュールを
今シーズン注目のショートブルゾン。「ブルゾンは男の一面があるので、あえてエレガンスに着こなすことを意識したい」と、辻さんはほんのり光沢感のあるカジュアルドレッシーな一枚をセレクト。これにショートパンツでヘルシーさを加え、ヴィヴィッドなバッグでフェミニンさを盛り込みました。そして足元は残念ながらモデル写真では写っていませんが、白のミュールサンダルをスタイリング。アースカラーのトーンに、白を指すことでフレッシュ感をプラス。トウもメタリックも、いいスパイスになっています。フェミニンなバッグ&メンズシューズ
Gジャンも男っぽいエッセンスがあるアイテム。ここに、女らしさでなく、少女っぽいテイストを差し込んでスタイリングするのが辻さん流。その少女っぽさのひとつが、髪の毛をきゅっとまとめたこと。もうひとつが、ピンクの小バッグ。タックパンツやメンズライクな革の革靴の存在が、よりこの可愛いアイテムを引き立たせる効果になっています。そして、バッグもシューズも“かっちり”しているという共通項も大切なポイントです。小物で“色をいじる”ことでスタイルに奥行きが生まれる
生成りのハンサムなジャケットにグリーンのパンツを合わせて柔らかい印象に仕上げたスタイリング。カラーパンツには無難にベージュの靴を合わせがちだけど「それでは、まとまりすぎてしまう。私はカラー小物で色をいじりたくなるんです」、とイエローのパンプスを合わせた辻さん。確かに足元が明るくなり一歩抜きん出た着こなしが完成。パステルカラーにすることで、可愛い印象になりました。ショートパンツにアンクルストラップのサンダルを
気負いのないゆるシルエットなジャケットを、ハーフパンツでヘルシーなスポーティさを加えたコーディネート。これに足元はアンクルストラップのハイヒールにすることで、ヌーディーな脚にポイントが作れ、さらにレディーな要素をプラスされました。さらに、グレーグラの中にピリッと白のコントラストが効果を発揮。バッグはビッグトートバッグにすることで、オーバーサイズのジャケットとの比重バランスもよくなります。大人の「春アウター」今どきな選びと着こなし
VERY[ヴェリィ]