【性教育】どうしてぼくのおちんちんは小さいの?なぜ女の子にはついていないの?
こんばんは。とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事・のじまなみです!
以前『赤ちゃんってどうやってできるの?と聞かれたら』でもお話ししましたが、4~5歳の子どもには、物事の原因や目的、結果などを知りたがる時期が訪れます。この時期を【なんでなんで期】【なぜなぜ期】などと呼ばれますが、知りたいことの対象が『お友だちと自分の違い』になることもしばしば。今回は、子どもたちがよく尋ねる“体の不思議”についてお話ししていきたいと思います。
Q. どうして女の子にはおちんちんがついていないの?
我が家の三女もまさに4歳くらいでこのことに疑問を抱き『ねぇ、ママ。私にはいつおちんちんが生えてくるの?』と、何度も質問してきたものです。「男の子にあって自分にないもの」に対する憧れもあったのかもしれません。
そんなとき私がどんなふうに答えていたか、ほんの一例としてご紹介しますね。
『目は見るため、口はおしゃべりや食べるためにあるように、男の子や女の子の性器にもそれぞれ役割があるの。男の子の性器は命の種でもある精子を届けやすいようにおちんちんが伸びていて、女の子の性器は命の種を受け入れられるようになっていて、それを膣っていうんだよ。だから、女の子にはおちんちんがついていないのよ』
一度では納得できなくても、何度も繰り返し話してあげましょう。命の成り立ちや親子の絆について理解しやすくなっていくはずです。
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Q. ぼくのおちんちんはどうして他のお友だちより小さいの?
男の子はおちんちんの話が大好きです。直接見ることはなくても、保育園や学校での着替えの時間にお友だちとふざけたり、学童で年上の男の子から「小さい」とからかわれたり、そんなシーンもよくあると聞いています。
みんな顔が違うように、性器にも人それぞれで個性があります。ということは、そもそもおちんちんの大きさや形に“普通もなければ優劣もない”ということ。
性は、生きていくための土台になるもの。男の子にとっておちんちんは自己肯定感に結びついていく大切な場所でもありますから、ここにコンプレックスを持ってしまわないよう、性教育を通じて「あなただけの大切な場所だから、他人と比べる必要なんてぜんぜんないんだよ」としっかり伝えてあげましょう。
また、今より成長してお兄ちゃんになったら、体つきもおちんちんも今より大きくなっていくよ、と話してあげられたらより安心してくれるでしょう。
「水着ゾーン」のお話で触れたように、本来はおちんちんを含め水着で隠れるゾーンは自分だけの大切な場所で、他人に見せたり触らせたりしてはいけないよ、と教えてあげることも重要です。そうすれば、他人に揶揄されて落ち込んだり、また他の子をからかったりするようなことにもなりませんね。
※水着ゾーンは株式会社Terakoya Kidsの登録商標です。
イラスト/おぐらなおみ 出典:『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)
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◉のじまなみさん
性教育アドバイザー。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師としてのキャリアを経て、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】」を設立。夫と3人の娘の5人家族。著書『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)『男子は、みんな宇宙人! 世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)がヒット中。
『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』のじまなみ/著 おぐらなおみ/イラスト(辰巳出版)¥1,400