食通arikoさんの「普段とハレの日の間くらいのちょうどいいフレンチ」

今回のゲストは、arikoさん。編集ライターであると同時に母であり、Instagramのフォロワーは約18万人。行きつけのお店、家族に作る料理など見逃せない情報が溢れています。その中でもよく登場するのが「ル・ブルギニオン」。食通のarikoさんが、20年近く足を運び続けているという名店は、「普段とハレの日の間くらいのちょうどいいフレンチで、心が弾みながらも落ち着いて過ごせて、ちょうどいいんです」とのこと。

〈今月の推薦者〉
arikoさん

「師匠である『ル・マノアール・ダスティン』の五十嵐シェフの一品。一門がそれぞれの味で作っています。『ル・ブルギニオン』では、コンソメを強くせず、優しい味わいを意識。人参やコンソメの旨みが強すぎるものよりも、口に入れた瞬間少し薄いかなと感じるくらいの方が食が進むのではないかと思うので。料理って毎日ブレるものではありますが(笑)、この一品は作り方のベースを変えず21年ずっと定番のメニューです」と、菊地シェフ。

前菜として登場すれば
たちまち幸せな気持ちで満たされる

 近著『arikoの副菜の鬼』などご自身の料理から、食ガイドまで上梓するarikoさんが選んだ一品は、「ル・ブルギニオン」の「人参のムースとコンソメのジュレ ウニ添え」。
「オープンから20年近く通い続けていますが、菊地シェフの人柄が本当に素敵。お人柄そのままのお料理は、プリフィクスでいただきます。どれも美味しく、サービスも温かく、とても気持ちよく時間が過せます。緊張しすぎず本物のフレンチが食べられ、どんな相手にも必ず喜んでいただけるお店。中でもこのムースはグランドメニュー。食事の前菜として登場すると、『今から美味しい食事が始まるんだ』と気持ちが高まります。グラスに光が当たってキラキラと光りとても綺麗。人参のヘルシーなオレンジ色は食べるとほどよく甘く、そこにコンソメゼリーの塩味とウニの味わいが重なります。プリフィクスコースにない場合は、必ず単品でオーダー。『ボウルいっぱい食べたい』と菊地シェフに話したほど(笑)、このムースをひと匙ずつ味わうことが『ル・ブルギニオン』の大切な楽しみ方と言ってもいいと思っています」
 季節ごとに足を運ぶのは、その季節限定のメニューが楽しみだからこそ。「6月くらいから登場する『鮎のリゾット』は、鮎料理の最高傑作だと思っていて、いただける期間は本当によく通っています。人参のムースと一緒にコースで楽しんでもらいたいです」

【SHOP INFO】

ル・ブルギニオン
東京都港区西麻布3-3-1
☎03-5772-6244
Lunch 11:30〜15:00(L.O.13:00)
Dinner 18:00〜23:00(L.O.21:00)
休:水曜・第2火曜

https://le-bourguignon.jp

Profile

arikoさん

『CLASSY.』『VERY』など各女性誌で表紙やファッション、食関係の企画を担当する編集ライター。家族の食卓や外食の様子を紹介するインスタグラム「@ariko418」は、グルマンのバイブル的存在に。『arikoの副菜の鬼』(主婦の友社)、『arikoの美味しいルーティン』(講談社)など料理関係の本も多数執筆。

撮影/MURAKNEN 取材・文/柿本真希 編集/渋澤しょうこ

 

VERY NAVY 5月号『「タキマキへの一皿」今月の推薦者:arikoさん』から 
詳しくは2021年4/7発売VERY NAVY 5月号に掲載しています。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

 

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