【コミュニケーションがポイント!】知育のプロに聞く、5歳におすすめプログラミングおもちゃ

小学校に入ってからの負担を軽くするためにも、2020年から必修化された「プログラミング」もあらかじめ学ばせておきたいけれど、何をどのようにするべきか迷いますよね。今回は、井出武尊さんに5歳の子どもが遊びなからプログラミングの基礎や必要な考え方を育めるプログラミング教材&おもちゃを教えてもらいました。

他者とのコミュニケーションが向上心を加速させる

 

もちろん個人差はありますが、5歳頃になると文字や数字、記号などへの知的好奇心も高まります。友達や先生など他者とのコミュニケーションもスムーズに進み、友達と競うことを楽しむようにもなるので、一人で黙々と遊ぶ教材やおもちゃより、家族や友達と一緒に楽しめるものだと、興味が深まり、結果必要なスキルを身につけやすくなるでしょう。

 

プログラミング的思考+αを鍛えるおもちゃを

 

プログラミング教育を目的に開発されたおもちゃはもちろん、プログラミング的思考が自然と身につくようなボードゲーム等もおすすめです。ルール(システム)がやや複雑で、予測に時間がかかるものでも◎。自分一人で遊ぶより、家族や友達と一緒に遊びながら予測したり、予測と違った結果になった場合に原因や次のアクションを一緒に考えることで、プログラミング的思考はもちろん、コミュニケーション能力や発想力も鍛えられるはずです。

 

※プログラミング的思考とは

目的(問題の定義)から過程、結果、検証するまでの流れをそれぞれ明確にして論理的に考えることです。小学校で必修化された「プログラミング教育」では、コーディングなどのプログラミングのスキル獲得ではなく、「プログラミング的思考」の獲得を目指しています。

井出さんおすすめのプログラミング教材&ボードゲーム3選

 

単純なコーディングも、5歳にちょうど良い難易度にチャレンジ

ロボットマウス コーディングアクティビティセット ¥10,780(税込)

ロボットマウスの「コルビー君」がオリジナルの迷路をクリアできるように、背中のコマンドボタンを押してコーディングするおもちゃです。40回まで動作を記憶でき、バックやターン、光ったり、チューチューと鳴かせることも可能。[5歳以上向け](ドリームブロッサム)

「カードを使って視覚的にコマンドを並べ、順にボタンを押すだけなので、一見簡単そうですが自分が何を何回入力したかを記憶する必要が。それに「障害物」のパネル があるので、難易度が少し上がるプログラミング教材です」(井出さん)

 

体を使って、アナログにプログラミングを体感!

レッツゴー コーディングアクティビティセット ¥7,590(税込)

迷路マットでコースを作ったら、ゴールのロボットカードを目指して、人がロボットになって移動する遊びです。2人1組になって1人が「前へ」「左を向く」といったコマンドを読み上げ、もう1人がロボット役になり指示された通りにカードの上を移動。2チームに分かれてのチームプレイも可能です。[5歳以上向け](ドリームブロッサム)

「プログラミングって実は、アナログに体験できちゃうんです。道を指示通りに曲がっていくと目的地に到着する過程は、まさに「プログラミング」。それをおもちゃとして、家族や友達と楽しむことができますよ」(井出さん)

 

シンプルなルールなのに、深い戦略がカギ!対戦型ボードゲーム

クアルト ¥6,600(税込)

4つコマを形、色、穴の有無、高さのいずれかで揃え、直線状に並べた人が勝ちになるシンプルなゲーム。相手が選んだコマを使わなければいけないので、“自分が負けないコマ”を選んで相手に渡さなければならない。また、コマを置く位置も展開を予測しながら考える必要があり、論理的な思考が重要です。[2人用 6~99歳対象](キャストジャパン)

「プログラミング教育が目的のボードゲームではありませんが、この遊びを紐解くと、プログラミング的思考にある「分解」や「一般化」「シミュレーション」などを用いていることがわかります。5歳の子どもには難易度が高そうに見えますが、ルールはシンプルなので楽しめるはずです」(井出さん)

 

\教えてくれたのは/

◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。
Instagram:@takeru_ide