子育てしていると、ふと母が昔、私に言っていたことを思い出すことがあります。母がよく言っていたのは、「食べものの好き嫌いはしちゃだめ。食べものの好き嫌いが多い人は人の好き嫌いも多いから」ということ。

子供の頃はピンとこなかったけど、大人になってみると人間関係の偏りはやっぱりよくないなって。いろいろな人がいて、時には相手のいいところを見つけて好きになる努力をすることもあったりするから、母の言っていたことと、なんとなく繫がるのかもしれません。

娘は結構な頑固者で、正直、子育てにへとへとです。タクシーに乗車拒否されるくらいイヤイヤで泣き続けて、今日は私、撮影に行けないかも……、と思うほどの修羅場も度々。子育てでヘコむことは数え切れません。

でも、人として基本的なこと「ありがとう」「ごめんなさい」はしっかりと相手の目を見て言う。玄関では靴を揃える。など、基本的なことはしっかりと教えていきたい。たまに「ママだってやってないじゃん！」って突っ込まれることもあるんですけど（笑）。

大人になると、シンプルなことがみんなできているかって考えると意外とそうでもなかったりすると思うんです。先日、レストランで食事した後、お会計をしていたら、娘がお店の方に「ありがとうございました。美味しかったです」と言っていて。お店の人がすごく喜んでくれたんです。その時は、娘が「ありがとう」の意味をきちんと理解してくれてるなって、嬉しくなりました。

感謝の気持ちは「想う」だけじゃなくて相手に「伝える」。小さなことにも感謝の気持ち、「ありがとう」を忘れずに。