【kicuriディレクター・小澤美里さん②】元エステティシャンの彼女がアパレルブランドを立ち上げた方法[連載・私らしい働き方]
キャリアの選択が多様化し、より自由に選択できる今。
「自分らしい働き方」を追い求め、実現させている憧れの自立女子たちに、ご自身のキャリアの実体験を語ってもらうWEB連載。
第五回目となる今回は、低身長だからキレイかつ可愛く見せることのできるブランド「kicuri(キクリ)」のディレクターを務めながら、Instagramフォロワー9万人を誇るインフルエンサーとしても注目を集める小澤美里さんにインタビュー。その模様を前・後編に分けてお届けします。
後編となる今回は、エステサロン勤務だった彼女がアパレルブランドを立ち上げた方法を詳しく聞いてきました!
Q.ブランドの作り方とは?
JJ編集部:縫製工場などはご自身で探されたのですか?
小澤さん:はい。好きな系統の服を作っているメーカーさんからどんどん辿って探しました。探し方はネット検索や、こういう系統が好きなんだけどメーカー知らない?といった感じで周りに聞き回り、縫製工場とつながって洋服を作れる状態を整えていきました。
JJ編集部:全てご自身でアポを取って、契約をされたのですか?
小澤さん:はい。打ち合わせをして条件が合うところを選びました。
JJ編集部:ブランドを立ち上げた時は何型くらい作りましたか?
小澤さん:一番最初は夏服で7型くらい作りました。ただ、工場との取り決めで1型100着作らなければならなかったので、最初はかなりプレッシャーでした。これ、みんな欲しいよね?…とにかく信じていこう…みたいな感じでしたね(笑)。
JJ編集部:7型×100着!すごいですね。最初にその型数を作ることにしたのはどのように決めたのですか?
小澤さん:宣伝用の写真を撮るためにコーディネートを組む必要があったので、それを考慮して数を決めました。1型でもいいのですが、アパレルなので自社ブランドでトータルコーディネートを組めた方がより良いと思い、7型くらい作りました。
JJ編集部:在庫はどのようにされていましたか?
小澤さん:立ち上げ当初はSTORES.jp (ストアーズドットジェーピー)を使っていたので、そちらの倉庫を借りていました。売れ残りもあるだろうと思ってはいたのですが、マイナスにならないようにということを計算していました。
JJ編集部:実際に立ち上げようと思ってから工場を決めて、服が完成するまでにかかった時間はどのくらいですか?
小澤さん:工場を決めるまでに3ヶ月、服が出来上がるまでに半年くらいですね。
JJ編集部:では、立ち上げようと思ってから販売までに約8ヶ月ということですね。8ヶ月間はずっと忙しかったですか?
小澤さん:はい。最初は不慣れだったというのもありますが、日々試行錯誤をしていました。
JJ編集部:夏服から始めるというのは決めていましたか?
小澤さん:そうですね。ただ、最初に作った夏服を販売開始したのが夏だったので、少しズレてしまったなというのは正直ありました。
JJ編集部:すぐ秋冬作らないとですよね?
小澤さん:そうなんですよ。休みがないです(笑)。
JJ編集部:大変なことよりも喜びの方が大きいですか?
小澤さん:正直、半々くらいですかね(笑)。アパレルはやることがかなり多いので仕事はエンドレスだなと思います。
JJ編集部:現在はZOZOTOWNで販売をされていますが、STORES.jpから変えたのでしょうか?
小澤さん:はい。BUZZWITというアパレル会社と共同でやることになったので、そのタイミングでZOZOTOWNに変えました。
JJ編集部:共同で運営することにした理由は?
小澤さん:それまでは服を作るところからお客様への対応まで全部自分でやっていたのでパンク寸前だったんです。人を雇うのは自分には合ってないと思っていたので、一緒にやることを決めました。
JJ編集部:少し楽になりましたか?
小澤さん:かなり楽になりました。ブランドを始める際、経験者が身近にいたらやっぱり心強いと思います。
Q.kicuriのこれからは?
JJ編集部:kicuriとしての今後の目標を教えてください。
小澤さん:より多くの方にkicuriを知っていただくことです。kicuriはサイズが重要なブランドなので、実際に手に取って試着できるお店があるといいなと思っています。なので、いずれはポップアップショップもしたいですね。
JJ編集部:最後に現在キャリアに迷われている人たちへアドバイスをお願いします。
小澤さん:私がキャリアチェンジをしたのも20代後半。決して早い年齢ではないと思いますが、やらない後悔より、やる後悔。何事も当たって砕けろだと思います。興味があることには果敢に挑戦して欲しいです。
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