高垣麗子さんが今、大好きな「色」とは?

何となく惹かれて、つい手にとってしまう……。誰にでもある「好きな色」。時折、変わる人もいれば、ずっと変わらない人も。高垣さんが今、大好きな「色」とは?

高垣麗子さん 5歳のときに『プチセブン』でデビュー以来、『JJ』『CLASSY.』『AneCan』のモデルとして人気を博す。現在は『STORY』などの雑誌で活躍中。その丁寧な暮らしぶりや大好きな食が誌面で取り上げられることも多い。実生活では、3歳の女の子のママとして奮闘中。


★ 子供のころ好きだった色、大人になってから好きになった色。「色」の持つ魅力って不思議

子ども向けの番組の中で「どんな色がすき」という歌がある。

「どんな色がすき?」 「赤—!」と、好きな色を聞かれてこたえる可愛らしい歌。クレヨンの中で最初に好きな色がなくなる……という歌詞を聞いていて思い出しました。

幼い頃、絵を描くことが大好きだった私は、クリスマスに60色くらいがセットになった豪華な色鉛筆セットをもらったのですが、エメラルドグリーンとターコイズブルーだけ使いすぎて極端に短い姿をして並んでいたんですよね。色鉛筆セットにエメラルドグリーンとターコイズブルーが入っているだなんて、今思えばおしゃれ!きっとドイツやフランスのおしゃれな色鉛筆だったのでしょう(親に感謝)。

子どもにどんな色が好きか聞いてみると、女の子の場合は赤やピンク率が高い。まさに娘もいつの間にやら「ピンク!」と即答。

でも、私は違ったんです。

はっきりと覚えているところだと、大流行したBB弾の色もエメラルドグリーンをチョイス、におい玉もエメラルドグリーン、31のアイスクリームも必ずチョコミントだったし、モデルになって必要になったブック(自分のプロフィール用の写真がまとめられたファイル)も黒が多い中で別注してターコイズブルーにしていたんですよね。

スタイリストの入江ちゃんとお気に入りのレスト ランへ。同じ服に見えますよね? 違うブランドなの に選びが一緒! 20代の頃からこんな偶然の連続 です。

お金に余裕がなかったのに、別注までして選んだターコイズブルー。

モデルとして、あるブランドさんとパンプスのコラボをさせてもらった時も、流行を気にせずチョコミントの配色にさせてもらったんだった……。

よくカラー占いって聞くけれど、自分の心理的なことが関係しているのでしょうか。惹かれる色って不思議ですよね。今でもエメラルドグリーンやターコイズブルーは好きな色で、さすがに全身コーディネートはしないけど小物やちょっとした配色使いに目がいきます。

そんな私ですが、一番好きな色は? と聞かれたら間違いなく白!!!

carat-aの展示会に娘を連れて行ったら、迷いなくつけちゃう。

何故ここにきて白なのか。自分でもわかりません。

ただ、偶然かもしれないけれど14年前に愛犬の白柴さくらに出会ってから、私は白に惹かれるようになりました。

スタジオの白い空間にいると落ち着くし、インテリアや選ぶ洋服、小物も白が増えました。白は汚れが目立ちやすいから避けるという考え方もあるみたいだけど、私はそうは思っていなくて、だからこそより丁寧に扱うから長持ちするし愛着が増すんですよね。

良いものは輝きが違うよね。

お花も白い薔薇やチューリップや紫陽花が好き。

あと内面のことを少しお話しすると、撮影の前はいつも真っ白な自分でいたいと思っているんです。どんなテーマやシチュエーションがきても、その色に染まれる白でいたい。だけど自分らしさを軸に持った、清潔感があって凜とした白が私の理想です。

皆さんは「どんな色がすき?」。

完熟したバナナは甘みが増してお菓子作 りに最適。素材の甘さを活かした米粉のパウンド ケーキは、わが家の定番おやつ。

題字、撮影、文/高垣麗子 取材/石川 恵 ※情報は2021年3月号掲載時のものです。

STORY