美容家・石井美保さんが初登場のMartで教えてくれる、スキンケアの基礎。「絶対に省いてはいけない」と語る乳液編をご紹介します。

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水分と油分のバランスを最適化する乳液は必須です

うるおいバランスを整える、絶対に省いてはいけない工程
「『乳液はベタつきそうだから』と省いていませんか？　肌のうるおいに必要なのは水分と油分です。しかし乳液を使わないと油分が絶対的に不足します。実際、私のサロンで肌状態を測定器でチェックすると油分がゼロなんていう方もいるくらい、多くの人の肌は圧倒的に油分が足りていません。そういう人のほとんどは乳液を使っていないこともわかっています。水分と油分の両輪が機能して初めて、ふっくらと柔らかいツヤ肌が培われるのです。理想は水分7：油分3の肌状態。そのバランスを保つには、水と油の両方を含み、水との親和性が高い乳液を取り入れるしかありません。ご使用のスキンケアの
ラインナップに乳液がない場合、ブランド違いでも乳液を取り入れることをおすすめします」（石井さん）

石井美保さん
1976年生まれ。美容家。トータルビューティーサロン「Riche」代表。自身の肌悩みを解決すべくあらゆるコスメや美容法を試し、「こすらない洗顔」をはじめとする「石井式スキンケアメソッド」を確立。今や各メディアにひっぱりだこ。近著は『一週間であなたの肌は変わります 大人の美肌学習帳』（講談社）。

＼Martist滝野香織さんが実践！／

【STEP1】500円玉大よりもひとまわり大きめ

石井式では500円玉大よりもひとまわり大きめの量をたっぷりと使用。先に与えた化粧水と乳液が混ざり合って、初めて保湿が叶います！

【STEP2】すり合わせて温めつつ手に軽くなじませる

両手をスリスリ合わせて手のひら全体に軽くなじませます。体温で少し温まり、肌なじみもアップ。

【STEP3】やさしく押すようにプレス塗り

ローション同様、肌の上で塗り伸ばすのは厳禁。肌を包み込む感じでやさしく押すように塗布。

【STEP4】細かな凹凸部分は薬指で丁寧に

目のまわり、鼻の下、鼻のつけ根など塗り忘れがちな場所は、薬指を使ってやさしくなじませて。

何を選べばいい？　石井さんおすすめの乳液4選

「乳液になじみがない人も多いので、まずは好みのテクスチャーで、手ごろで安心感のあるものを選んで」

●乳液を使っていない人のはじめの一歩に「ミノン アミノモイスト モイストチャージ ミルク」

「私のサロンでも、乳液初心者の方にはまずこれをおすすめしています。手に取りやすい価格で敏感肌向けだから安心。使い心地もなめらかで、乳液って気持ちいいなと感じてもらえるはずです」。100g ¥2,000〈編集部調べ〉（第一三共ヘルスケア）

●乳液ながら美容液級のふっくら肌を実感「ルシェリ リンクルリペア エマルジョン」

「美容液まで手が届かない人や、これ以上スキンケアのステップを重ねるのが難しいという人も、これを使えば美容液を塗ったのと同じレベルの肌のハリツヤを感じることができると思います」。医薬部外品。120㎖ ¥3,800〈編集部調べ〉（コーセー）

●やさしい使い心地で使うほどに肌がタフになる「カルテ HD モイスチュアエマルジョン」

「肌荒れしやすい乾燥肌のうるおい機能を整えて、バリア機能を高める有効成分ヘパリン類似物質HDを配合。皮膚科で処方されていたものだから肌への効果も実証済みです」。医薬部外品。120㎖ ¥1,800〈編集部調べ〉（コーセー マルホ ファーマ）

●肌がすんなり受け入れてやわらかな質感へ「ドゥーエ乳液」

「皮膚科でも売られている信頼のブランドで、ドラッグストアでも手軽に購入できます。敏感肌であれこれ使うのが心配な人も、マイルドな使い心地で低刺激処方のこちらなら満足度が高いと思いますよ」。140㎖ ¥2,200〈編集部調べ〉（資生堂薬品）

監修／石井美保　撮影／天日恵美子　スタイリスト／青木宏予　ヘア／大野朋香 （air）　取材・文／山崎永美子　WEB構成／富田夏子

Mart2021年2月号
〝朝のケア〟が肝心でした！　美容家・石井美保さんの「スキンケアの教科書」より