150cm以下のSサイズでも叶う!「真冬の映えコーデ」
今、インスタでファンを増やしている人がいます。神戸生まれ神戸育ちの奥田麻弥子さん。老舗の真珠貿易会社の長女として育ち、関西のユン・セリと言われる所以は、その華やかなファッションと、身長150㎝に届かないSサイズのバランス力。STORYが密着レポートです。
★ 真冬の装いでスタイル美人を保つには、「徹底的なウエストマーク」が鍵
★ 薄手な「シーズンレスアイテム」がバランスのよさの秘訣!
“上半身にボリューム” がマイ・ルール!
<シーズンレス!>コットンBIGシャツ
子供っぽくなりがちな白シャツですが、メンズ仕様のビッグシャツを選ぶと意外に立体的なシルエットが小柄な上半身をカバーしてくれるので大人見えします。気を付けるのは下半身。上半身のボリュームをそのまま引きずるとだらしなく見えるので、華奢なパンツ×ヒールで女性らしさを足します。あと、ショルダーがついたバッグは機能的なうえに斜め掛けするとバランスが取れるのでよく使っています。
tops…Off-White
bottoms…ZARA
shoes…Aquazzura
bag…PRADA
pierce…MAAYA
ring…MAAYA
基本の白シャツ&ブラウスはデザイン性が高く個性的なのが好き
仕事をする日は楽ちん“シャツ+デニム”
<シーズンレス!>サテンパジャマシャツ+ デニム
自宅でジュエリーのデザインが中心の日は、肌触りのよいシルク素材のシャツで過ごします。パジャマシャツだから着心地もよくて、動きもスムーズなので愛用しています。ボトムスのデニムは32 サイズの細身を合わせ、胸元の深めのデコルテには淡水パールの大粒でデザインしたMAAYA パールを。洋服がシンプルな時はピアスに存在感を持たせ、上半身にポイントを集めるようにしています。
coat…N°21
tops…Intimissimi
bottoms…H&M
bag…BOTTEGA VENETA
shoes…PRADA
watch…Cartier
accessory…MAAYA
外に出るときは…
上質なとろみが女らしい。 コートはビッグサイズで“体を細見せ”
<シーズンレス!>シルクのセットアップ
軽やかな素材の動きでボリュームを出すことも多く、冬のシルクもその一つ。生地感たっぷりのシルクは、歩くたびに大きく動きます。裾の揺れるシルエットや、光沢感によって出る陰影が立体的に見せてくれます。真冬には、寒くないように足元まであるロングコートを。ただ野暮ったく見えないように、足首や手首、首回りなどを少し出すようにしています。今日はゴールドをあちこちにちりばめて友達とランチに。
coat…SPORTMAX
one-piece…forte_forte
shoes…JIMMY CHOO
bag…BOTTEGA VENETA
pierce…MAAYA
necklace…laura lombardi
薄着の分、厚手のショールがマスト。ベーシックな色が上質さを格上げ
★ 真冬の装いでスタイル美人を保つには、「徹底的なウエストマーク」が鍵
可愛らしさは排除して“胸元の開きと女らしさ”を楽しむジャケットスタイル
カチッとしたジャケットが似合わないという人がいますが、それもウエストマークと肌感と上下のボリュームのさじ加減で大丈夫。ウエストがキュッと締まったブラウンジャケットもデコルテの開きで地味に見えずこなれた雰囲気に。ボリュームが出る上半身に反して、ボトムスは細身のパンツを合わせました。思い切ってボリュームのあるジュエリーをつけ、小物で色を足して、視線を上にもっていくことがポイントです。
jacket…BOTTEGA VENETA
bottoms…Theory
bag…BOTTEGA VENETA
shoes…JIMMY CHOO
pierce…laura lombardi
“振り切ったボリューム感”が甘すぎず辛すぎず
流行りのボリュームのある袖トップスは視線が上にいくのでオススメ。ウエストをキュッと絞ったペプラムがポイントになるブラウスなら、小柄な私にも袖のボリューム感がTOO MUCHにならずバランスが取れます。白のトップスはよく着ますが、地味にならないように、胸元の開きやジュエリーの足し算が大切。自宅でお客様を迎える今日は、髪をアップに。胸元はあえて飾らず、動きと長さのあるピアスで華やかさを加えます。
tops…Alexander McQUEEN
bottoms…ZARA KIDS
pierce…MAAYA
ring…antique
スレンダーな上下ブラックは“肌見せの分量をデザイン”するのがポイント
腰回りにフィットしてくれるニットですが、上下ともブラックで合わせた日は、ミニマムにまとまりすぎてしまいます。大切なのは肌感。タイトなⅠラインを出すために首元は詰まったものを、そのかわりショルダーに開きのあるデザイン性のあるニットを選びます。スリットが高い位置まで入ったスカートでちょっと女らしさもプラス。ポイントになるジュエリーを1つ入れると、シンプルさが際立つ大人っぽい装いになります。
tops…ZARA
bottoms…Off-White
pierce…MAAYA
ring…antique
ぶかっとしたワンピは“ベルトでマーク”してのっぺりさせずキリリと
マキシ丈ほどあるワンピース。生地感やデザインが気に入って買ったけれど、そのまま着てしまったら、私にはボリュームがありすぎて太って見えてしまいます。今季あちこちのショップで見かけるベルトは使いやすいソフトタイプを。それを腰高にキュッと結んでウエストマークすると断然バランスが良くなります。室内はどこも暑いくらい暖房がきいているから、真冬でも、デザインによって半袖もシーズンレスで着ています。
coat…Acne Studios
one-piece…LOEWE
belt…bibLioK
bag…GABRIELA HEARST
pierce…MAAYA
watch…Cartier
ring…MAAYA
shoes…JIMMY CHOO
シャープなバランス感でSサイズを楽しんでいます
とにかく暑がりです(笑)。友達に「その格好で寒くないの?」と聞かれることもしばしば。でも寒くて着込むとしてもインナーに着込むのではなく、例えば、Tシャツの上にニットやカーディガンを着て、さらにストールを巻くなどして、脱ぎ着できるような着込み方をしています。
すると意外に、シーズンレスに着る服の幅が広がりコーディネートがさらに楽しめるようになりました。シルクやサテンは、夏よりも冬のほうがウールなどに合わせると映える気がします。
身長を聞かれて150㎝に足りないと言うと、驚かれることがあります。大きく見せようと思っても無理な話。だから逆の発想でSサイズを楽しんでいます。
30代の頃は、人にどう思われているかや常識などに囚われ、生きづらさを感じていましたが、40歳になって突然晴れたように気にならなくなりました。
MAAYAはそんな私の気持ちを表現しています。真珠は天然素材であるがゆえに色合いや形が一点一点異なり、それは人間の個性のようなものです。自分らしくあるがままの自分を大切にするように、MAAYAを付けてもらいたいと思っています。(奥田さん)
撮影/山口陽平 ヘア・メーク/陣内勇人 取材/八尾美奈子 ※情報は2021年1月号掲載時のものです。