公認心理士・山名裕子先生が教える”選ぶ人生”を生きるための4つの思考習慣
相手から嫌われないためにと自分らしさを抑えたり、親が言う通りに仕事を選んで後悔したり…。自分の意思がないと受け身になり、余計自信をなくして負のスパイラルに。今回は、“選ぶ人生”を生きるための4つの思考習慣を公認心理士の山名裕子先生に聞いてみました! アドバイスを参考にして実践してみましょう。
公認心理士 山名裕子先生
公認心理士 山名裕子さん
大学・大学院にて心理学を学んだ後、カウンセリングオフィスに勤務。2014年臨床心理士の資格を取得後独立。数々のテレビ出演も果たす。
”選ぶ人生”を生きるための4つの思考習慣
1 自分の強みを知っておく
自分がどういう人間なのか、キャラクターや思考傾向を把握しましょう。まずは長所と短所を10個挙げてみて。この時注意したいのは、短所を認識したことで「自分はこうだから…」と決めつけてしまうこと。短所も考え方を変えれば、長所になります。どう変えれば長所になるのかまで、深く自分について考えると自信に繋がります。
2 「皆と一緒で安心」思考から抜け出す
日本は島国ということからも〝みんな一緒〞ということに安心感を持っている人が多い特徴があります。しかし、今は日本も世界と繋がっています。もっと視野を広く持ってみて。まずは“一人一人、価値感が違ってそれぞれいい”という考えにシフトチェンジをして。いろんな世代、考えの人と触れ合い、自分と違う考えも積極的に聞いてみると視野が広がります。
3 0/100思考を手放す
善と悪2つだけではなく、いろんな選択肢があることを念頭に置いて。例えば、就職活動で悩んでいて、親に自分の望む方向と違った道を提示されたとします。さまざまな可能性がある就活という議題で、親と自分だけの思考で話が決まるのはもったいない。他の大人や専門家の意見を聞いて。就職しても転職だってできます。さまざまな可能性を想像してみて。
4 心が動いた瞬間を言葉にする
人の意見に流されがちな人は、自分の好みも見失ってしまいます。SNSでいいねがたくさんついている投稿が、自分にとって素敵なものとは限りません。もっと自分の心に向き合うことで何をしたいかが見えてきます。自分が“キュン”としたものを探してみましょう。人は思っているよりも忘れっぽいので、心が動いた瞬間を書き留めておくと◎。
イラスト/green K 取材/坂本結香、川端宏実、大塚悠貴、望月海帆 編集/藤倉奈々