「マスクをしていても崩れにくい」メーク【ヘアメーク・中嶋竜司さん直伝】

コロナ禍で外出機会が減り、おうち時間が増え、欲しい服、やりたいヘアメークにも1年をとおして変化があったはず。結果、私達が今求めているのは「ミニマムなメーク」。時短で、アイテムが少なくて、ナチュラルだけど、きちんと映えるメークを、ヘアメークの中嶋竜司さんに提案していただきました。第3回目は、マスクをON、OFFしても崩れにくい、マスクにつきにくいメーク。落ちないリップを使わなくてもメークの方法次第で、食事をしても落ちないリップメークに!

ヘアメーク・中嶋竜司さんの「マスクをON、OFF しても崩れにくいメーク」

チークを控えめにする分、リップの輪郭をきちんと強調!

マスクのON、OFFですれてとれてしまいやすいチークは、ほんのりいれる程度。その代わり、落ちないプロセスを踏んだリップメークをすることで、顔がシュっと引き締まり、どんなシーンにも対応できるきちんと顔になります。

使用するコスメはこの6つ

マスク時に困るリップメークも、ブラウンリップライナーで解決

1.「ハイライト、チーク、アイシャドウ、リップの役割を1つで担ってくれる万能パクト。1つで、今っぽい顔が完成します。」ジル スチュアート ブルーム ミックスブラッシュ コンパクト10(私物)
2.「ナチュラルなベージュではなくブラウンを。綿棒でなじませるときちんと感のある赤に発色します。」シュウ ウエムラ リップライナー058(私物)
3.「瞳を茶色く見せ、肌の透明感を引き出してくれる茶色のマスカラ。withマスク時代は、黒マスカラだと強すぎるので、茶色がおすすめ」エテュセ アイエディション(マスカラ)02(私物)
4.「メークのモチをよくするパウダーは、軽くてノーカラータイプがくすまず◎」コスメデコルテ マキエクスペール フェイスパウダー(私物)
5.「この3色があれば、混ぜ合わせることができるので、どんな肌色もカバーすることができます。柔らかいのでシワなども悪目立ちせず、でもきちんとカバーしてくれる優れもの。」カラーコントロールコンシーラー¥6,800(GRID)
6.「ベースメークの透明感は、まず保湿が大事。保湿しないと、くすんで見えます。」エリザベスアーデン エイトアワークリーム(私物)

【How to】プロセス

チークを入れる範囲、リップの塗り方を工夫するだけで、withマスクでも崩れにくい!

保湿クリームで肌を整え、コンシーラー、パウダーでベースメークは完成。眉、マスカラまでのプロセスは、第1回目の「とにかくアイテム数が少ないメーク」と同じなので、参考にして下さい。

    ①チークを筆にとったら、ティッシュに筆をポンポンと押しつけ、チークのパウダーを筆の奥の方にまで入れ込みます。チークはスライドさせてのせるのではなく、軽く優しく肌をはたく感覚でのせていきます。こめかみ回り、目尻、頬骨の1番高いところの順に筆を移動させて。

    ②ノーズシャドウをいれる目頭のまぶた部分、まぶた全体に筆を移動させながら①同様に、チークをのせていきます。マスクが擦れない部分なので、マスクをON、OFFしても崩れにくく、顔がリフトアップして見えます。

    ③唇の山の部分以外の輪郭をリップライナーで縁取ります。加齢と共に萎んでくる唇をリップライナーで縁取ると、それだけでフレッシュな印象に。

    ④次に、口角の部分、山の部分もきちんと縁取ります。

    ⑤口を「イー」の状態にし、再度③④を繰り返し、上描きします。唇のシワが伸びた状態で、上書きするのがポイント。

    ⑥綿棒で、⑤で描いた部分を軽くなぞります。こうすることで、表面の茶色の色素がとれ、肌なじみのいい赤リップに変化します。

    ⑦マスクをとった時に、エイトアワークリームを少量つけます。赤味が更に増し、華やかな印象に。

Point

たとえ崩れたとしても、きれいに崩れるメークプロセスを

「マスクメークで大事なのは、チークをいれる範囲と、リップメークのプロセスです。チークはマスクと重なる部分にいれてもとれてきてしまうので、範囲は頬骨の1番高いところより上まで。そこに強調していれるのではなく、筆をポンポンとはたくようにほんのりいれることで、崩れにくく、崩れたとしても目立たないチークになります。リップはプロセスが何よりも大事。唇は閉じている時は、皺が寄っていて、「イー」と開くと皺が伸びるもの。伸びている状態の時に、皺と皺に間にリップの色素を入れ込めば、マスクの中では落ちません。簡単なので試す価値ありですよ! 」

解説してくれたのはヘアメーク・中嶋竜司さん

ヘアメーク 中嶋竜司さん
1983年に渡仏し、パリで舞台メークからコレクション、雑誌のヘアメークに携わる。帰国してからは数多くの広告、雑誌、化粧品のディレクションを手掛け、の人自身の魅力を引き出すヘアメークで女優からスポーツ選手まで幅広く支持される。ご自身がヘアメークを解説するYouTubeチャンネルRyuji make channelは、今注目を集めるメンズのメークのプロセスも紹介!
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCTQ_A6EEvQ9S848Z7bTyRQw
TikTok:https://www.tiktok.com/@ryuji_nakashima

撮影/杉本大希 モデル/石井里奈<CLASSY.LEADERS> ヘアメーク/中嶋竜司 取材/味澤彩子 構成/CLASSY.ONLINE編集室

協力店/GRID ☎03-5412-1975 grid-beauty.com