話題の「生理用ショーツ」使ってみた!メリット・デメリット
最近ちらほら耳にする「生理用ショーツ」。ナプキンがいらないというけれど、本当に大丈夫なのか心配で気になりつつも使えない、という人も多いはず。そこで、今回、ライターMが実際に試してみました。そして出した結論は、「これ、いい!」。
気になるフレーズ
最近よく聞く「FemTech(フェムテック)」って?
Female(女性)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語。テクノロジーで女性特有のヘルスケアやライフスタイルをサポートするため誕生した製品やサービス、 市場そのものを指す。
欧米ではすでに数多くのフェムテック関連商品が一般にも浸透しており、北米だけで2025年までに500億ドル(約5兆円)規模の市場になるという予測も出ている。日本でも利用者が増えている基礎体温を入力し排卵日を管理するスマホアプリなどもフェムテック商品の1つ。国によっては、生理用品のサブスク配達サービスや、ウェアラブル搾乳機、骨盤底筋トレーニング機器なども人気。
女性の社会進出が進み、生き方や働き方が多様になってきている今、注目のキーワード。
話題の「フェムテック生理用ショーツ」を使ってみた!
ライターM、使用体験記
自粛明けくらいから急に耳にするようになった生理用ショーツ(これもフェムテック!)。VERYスタッフのおしゃべりでも幾度となく話題となっていた。編集から「いっそ、体験談書いてみない?」と企画が渡され、「面白そう!」と商品を入手してから、実は2回の生理を経てこの体験記を執筆している。
試してみたのは、EVEのオーガニック生理用ショーツ。実は1回目のときは、たまたま連日早朝から夕方までの外ロケ撮影が続く週に生理が来てしまった。形状としては普通の生理用ショーツに、長時間用ナプキン1枚分くらいが中に縫い込まれた感じ。明らかに普通の生理用ショーツとは違う重みと厚みはあるものの、正直これで一体どのくらいの経血を吸収してくれるの!? と信用できない……。小心者の私は、結局、この月の生理では使用を見送ってしまった。意を決して(大袈裟!?)使用してみたのは、翌月の生理で。
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生理2日目
1枚しか持っていないから午後から生理になった1日目は通常通りナプキンを使い、せっかくだから経血の量が多い2日目に使用することに。もともと2、3日目の量が多く4、5日目には一気に量は落ち着きほぼ終わるタイプ。
でも、勇気が出ない……。午前中から外で打ち合わせ。ロケ撮影とは違い、いつでもトイレには行ける状況だけれども、だって2日目。だってナプキンなし。私はまたしても使用を見送ってしまった。夕方4時ごろ帰宅をして、EVEの生理用ショーツに穿き替えてみる。手に持ったときよりも穿いたときのほうがゴワッとした違和感はない。股上も深く、お腹をすっぽり包んでくれて安心感がある。ただし、ナプキンの感触が当たり前となって約30年。いつもと違う布に直に触れる感触にドキドキ。
穿いているとまったく違和感なし。ナプキンなしショーツを穿いていることをすっかり忘れてしまう。さすがに初めてだし、自宅だから、時折お股をチェック(笑)。漏れはなし。
普段からトイレが遠く、だから生理のときは、ナプキン交換のために頻度を上げてトイレに行っていたが、結局このとき、ショーツが〝ヤバい〟感覚もないし、自宅だという安心感もあり、ショーツを穿き替えてから初めてのトイレは3時間後、尿意をもよおしたから。
2日目で3時間。漏れていないという時点で、感動!合格!
恐る恐るショーツを下してみると、アレ? よくわかんない……。若干重みを感じるからしっかり経血は出ていて吸収しているんだと思うんです。でもあまりにも吸収力が良いのか、ショーツ表面には経血は残っておらず、さらにショーツの色が黒でシミがわからない……。困った、これは替えどきなのか、このまま穿き続けてよいのか。付属の説明書を読んでみる。〝15mlの吸水後もサラサラした使用感が持続……〟いや、知りたいのはそれじゃないのよ。限界の見極め方法は? そもそも経血をミリリットル単位で言われてもイメージ付かない(苦笑)。よし、もう今日はどこにも出かけないから限界まで穿いてみよう!
後日、fermata株式会社 林部なつきさんに聞いてみた……
生理用ショーツ、
安心して快適に使用できる目安って?
そこを知りたい気持ちわかります! しかし、経血量には個人差がありますし体調などにも影響されるため、また各ブランド・商品によって素材やデザインも異なるため、残念ながらはっきりとお伝えすることは難しいんです。最初は生理が始まった日や終わりかけといった経血量の少ない日、家でリラックスして過ごせる日に試してみて、自分の安心できる時間の長さを実感していただけると良いかと思います。
なるほど! たしかにそうですね。だから、私の実験的初体験は正しかったということかもしれない。
ちなみに、あまりにも見た目、表面がサラッとしているので、ティッシュで軽く表面をこすってみた。まったく付かないわけではないけれど、かすれて付く程度。この吸収力、そして戻らない技術、すごいな……。
その後、2回目のトイレ時も問題なし。ただし、経血のぬくもりを感じ、ショーツを上げるときに気持ち悪さを感じる。3回目はもう5、6時間経っていて、まだ漏れないものの、正直、ずっしり、タプタプに吸収している違和感は否めない(笑)。まるで子どものオムツの交換時の気分。もう寝る時間だったのと、瞬時に吸収できなくなった経血が表面に少しだけジワッとしていたので、これが限界と判断。ショーツを穿き替え、実験終了。
<実験結果>
経血が多い日の〝私的〟目安 = 快適なのは3~4時間まで
となると、やらなければいけないのが、使用済みショーツの手洗い。今回は限界に挑戦してしまいかなりの量を吸収していたこともあるが、洗面所が少し血生臭くなった(笑)。洗っても洗ってもなかなかクリアな水にはならず、5分以上洗っていたと思う。クロッチの部分が分厚いから、こすり洗いしにくいという理由もあった。また、この日はかなり念入りに洗ったので、そのまま干したが、乾いたとき経血のシミが浮き出ていたので、その後からは手洗い後にさらに洗濯機に入れて洗っている。
メリット・デメリットを整理!
<良かった点>
・失敗の不安が軽減!トイレに行く回数が減った!
・見た目ほど、穿いたときの違和感なし
<困った点>
・限界(穿き替えタイミング)がわからない
・1日外にいる場合、替えが必要。その場合、使用済みをどう持ち歩くのか?
・一度下げたショーツを再び上げるときに、自分の経血ながら若干抵抗がある
・手洗いするのが大変
使ってみた結論 ⇒ 良い!使い続けたい!
良かった点、困った点を列挙してみると、一見、困ったことのほうが多かったように見える。でもそれらを凌駕するほど、たくさんの快適さがあることが勝ったから、私は〝使い続けたい〟に1票。それほど私たちは、常にナプキンを変えるタイミングをうかがい、万が一の失敗を恐れていて「ナプキン頼み」だったということがわかった。約25年間、それは仕方がないことなのだと、受け入れてきたのだ。
〝ナプキンがいらない〟と聞くと、論点がナプキンの代わりにどれだけ経血を吸収してくれるのか? とか、取り扱いが不便じゃないのか? とかに終始してしまう気がするのだが、この実験後も好んで継続して使い続けている、あくまで一個人の感想としては、〝ナプキンの不快さを軽減してくれる商品〟だなと思いました。私のように肌が弱く、ナプキンの装着期間が長いとかぶれの痒みが出てくる人には特にオススメしたい! 逆にナプキンにそれほど不快さを感じていない人はこの新しい生理パンツはかえって不便だと思う。一番のメリットを感じたのは、生理が始まりそうな日、経血が少なくなってきた日などにナプキンもタンポンもなしで、普通のショーツを穿いている感覚で過ごせること。また、多い日も、タンポンと併用すれば、さらっとしたショーツで過ごせ、かつ万が一のときも受け止めてくれる安心感。今私たちが使っているナプキン・タンポンも本当に優秀で、長時間用なんていうのもあるけれど、それでも失敗してしまうときがある。交換にトイレに行きたくても行けないときがある。ちゃんと装着したはずなのになんでかズレてしまうときがある。でもナプキン・タンポンと併用すれば、私は安心が増し、忙しいスケジュールの日の生理の心配が軽減された。また、当然、1回の生理期間中に使用する使用済みナプキンのゴミが明らかに減ったというサスティナブルな満足感も。生理予定日が近くなると予備的に装着していたり、終わりかけが微妙で念のため装着したりして、結局肩すかしだったときは、ケチ精神8割、地球環境2割で、勿体ないと思っていたから。私1人ではたった数枚の些細な自己満足なんだけど、こういう〝日常の勿体ない〟こそ最近大事だよなと思います。
ライターM的 おすすめの使い方
私は、まずあと2~3枚買い足したいと思う。もうすぐ生理になりそうな日、経血が軽い日はそのまま1枚で。そして、経血の多い日はタンポンと併用。そして翌日の替えとして。(分厚いから、若干、乾きが遅いのですよ……)
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取材協力/fermata 取材・文/M