「うつっぽい」を自分で治すために、まずやるべき方法8つ

ウイルス感染の不安、対面のコミュニケーションの激減、不慣れなリモートワーク…。思いもよらないことだらけの今年、「うつっぽさ」を感じている人が増えています。誰にでも起こりうる「うつっぽさ」の原因と対策をまとめてみました。

「うつっぽい」を自分で治せる方法もこんなにあります

生活習慣を見直して「うつっぽさ」を治す

クリニックに行く前に、自分でできることは意外とたくさんあります。シンプルだけど確実に心が軽くなる方法を、できることからぜひ試してみて。

    朝起きたら日光を浴びる
    朝起きたらまず日光を浴びることで、脳の中枢にある体内時計がリセットされ、全身の末梢の体内時計もリセットされます。一定のリズムが規則正しく刻まれることで自律神経が整い、心身の安定やよい睡眠にもつながります。朝ごはんを食べることも体内時計のリセットに役立つので、日光と朝食のセットで体を目覚めさせましょう。

    発酵食品で腸を整える
    朝起きたらまず日光を浴びることで、脳の中枢にある体内時計がリセットされ、全身の末梢の体内時計もリセットされます。一定のリズムが規則正しく刻まれることで自律神経が整い、心身の安定やよい睡眠にもつながります。朝ごはんを食べることも体内時計のリセットに役立つので、日光と朝食のセットで体を目覚めさせましょう。

    ミネラルを積極的に摂る
    精神安定に直接作用するカルシウム、便を柔らかくして腸内環境を改善してくれるマグネシウムなど、ミネラルを意識して摂るようにしましょう。一番手軽に続けられるのは毎日飲む水を硬度の高いミネラルウォーターにすること。水分不足は“水”の流れを滞らせることにもなります。いい水をたっぷり飲みましょう。

    家の中をきれいにする
    うつの患者さんで部屋が散らかっていたり、汚れている人には、まず部屋を片付けてそうじをしましょうとアドバイスしています。やはり、汚いところにいたら心がすさみます。逆も同じで、部屋がスッキリすれば心がスッキリします。まず形から入るというつもりでそうじと片付けを。

    適度な有酸素運動をする
    散歩やジョギングなどの有酸素運動は呼吸が活発になり、気の流れがよくなります。クリニックでもジョギングをしているとうつが悪化しないという人が多いです。さらに、下半身身の筋力を強化することで、血の巡りや水の巡りがよくなる効果も。深く長い呼吸ができるという点では、カラオケもおすすめ。エネルギーの発散にもなりスッキリします。

    体を温める
    体を冷やすと“血”や“水”の巡りが悪くなるので、根菜類など体を温める食材を積極的に食べましょう。山芋や里芋などネバネバ系の野菜もおすすめ。また白砂糖は体を冷やすので、なるべく甘いものは控えて。甘いものが食べたい時は体を温める黒糖やはちみつがおすすめです。

    市販の漢方薬をのんでみる
    私のクリニックでもうつ症状に対して漢方薬を処方していますが、気軽に薬局で買える市販の漢方薬もあります。半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などが手に取りやすいネーミングで売られているので、試してみてもよいでしょう。

    睡眠を十分にとる
    しっかりと睡眠時間をとり、熟睡することはうつっぽさの予防や改善につながります。毎日同じ時間に寝起きすることがとても大切。体内時計を安定させることで、心の状態も安定します。睡眠がおろそかになっているなと心当たりのある人は規則正しい生活を心がけてみて。

監修/森下克也 イラスト/木下晋也 取材/加藤みれい