「美容は積み重ねといいますが、何もできない日がたまにあっても大丈夫です。忙しいときは最低限にとどめ、できるときにがんばればいい」

そう語るのは美容家として活躍するかたわら、家事や３人の子どもの育児で忙しい日々を送る田中愛さん。著書『力尽き美容』では、自らの経験と美容家としての立場から、毎日生きるので精いっぱいなほど疲れていても手軽にチャレンジできる美容テクニックをたっぷり紹介しています。

今回は書籍の中から、体力限界で迎えた朝に役立つメイク術をピックアップ。“「もう限界！」というほど疲れ切った日”と“少しだけ余裕がある日”にチャレンジできるふたつのメイクをご紹介します。

 

体力5%でできる！　抜け感メイク

「あと10分長く眠るために今日はメイクを手抜きにしたい……！」そんな体力５%の日には、抜け感メイクがおすすめです。

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“素肌感”を逆手にとった簡単メイク

体力限界で迎えた朝におすすめなのが、“素肌感”を逆手にとるメイク法。手抜きに見えなくて手早くできるのに今っぽい抜け感を備えているのがうれしいところです。また「今日はきちんと化粧を落とせそうもない……」というときにも活躍してくれます。

 

HOW TO ＆ POINT

使うアイテムは……

・日焼け止め、下地、BBクリーム、CCクリームなどベースに塗れれば何でもOK。
・コンシーラー
・ピンク系のアイシャドー
・発色のいいリップ
・アイブロウパウダー

ベースメイク１〜とりあえず何か塗って日焼けを防止！〜

日焼け止めでも下地でもBBクリーム、CCクリームでも下地でも何でもいいので、まずはとにかく塗ること。最低限、肌を整え、肌を保護することが目的です。肌のトーンがきれいに見えるようなスタメンクリームを1本見つけておくといいでしょう。顔の内側から外側へのばすように塗るのが基本。顔の中心がヨレていなければ疲れて見えません。目元は重点的に。

ベースメイク２〜気になる部分はコンシーラーで隠せ！〜

くすみが出やすい目の下、まぶた、口まわり、鼻の付け根あたりにコンシーラーをオン。クマやシミを隠すことで疲れ顔に見えるのを回避します。のばしすぎるとかえって隠れづらくなるので、“たたいてのばす”が鉄則。中指や薬指を使うのがポイント。

口元〜血色をよく見せるツヤのあるルージュ系を〜

簡単なメイクであっても、絶対にはずしてほしくないのがリップ。全体のメイクが薄くても口元に血色があるだけで、元気な顔に見えるのです。ルージュの中でもツヤや潤いがあるタイプで発色のいいものをつけてみて。

目元〜ピンク系シャドーで垢抜ける〜

ベーシックなベージュやブラウン系をつけるのではなく、あえてピンク系のシャドーをのせるのが“抜け感”をアップさせる秘密。明るさが出て、肌なじみもいいので単色でもおしゃれに見えます。付属のチップよりも指で塗るほうが自然になじみます。

 

体力が20%あれば挑戦したい！　ツヤ肌メイク

「バッチリメイクはできないけど、少しだけ余裕がある」。そんな日には、自然なツヤ感があっておしゃれに見えるメイクがおすすめ。簡単に“きちんとしている感”もゲットできちゃいます。

Instagram @rururu_1101

 

手抜きだけど“やってる感”は満載のナチュラルメイク

時間をかけずに好印象を手に入れられるのがナチュラルなツヤ肌メイクのいいところ。お粉ははたかず、肌のツヤ感を強調。代わりにパウダーチークをオンします。「クリームチークでツヤ感をアップしたほうがいいのでは？」と思われるかもしれませんが、発想はその逆。ツヤ肌に対し、一部をパウダー（マット）にすることで全体の仕上がりを締めていきます。

 

HOW TO & POINT

使うアイテムは……

・BBクリーム、CCクリーム、下地などリキッド系のクリーム
・濃いめのアイシャドー
・ピンクベージュ系のリップ
・パウダーチーク
・大きめのブラシ

ベースメイク〜リキッド系クリーム1本で済ませる〜

BBクリームなどリキッド系クリームを塗り、肌にツヤを残します。まんべんなく塗ってしまうとボテッとした印象になるので、5点（両頬・鼻の上・おでこ・あご）にのせ、そこから外側に向かって塗り広げます。

目元〜濃いめのアイシャドーをライン代わりに〜

目のキワに引くだけで目ヂカラアップを叶えます。単色でもOKですが、２色シャドーだったら薄い色をその上に重ねるだけでも上等なアイメイクの完成。色によっては、眉パウダーの代わりにもなるスグレモノも！

口元〜誰にでもなじみやすいピンクベージュ〜

シチュエーションを問わず、誰にでもなじみやすいピンクベージュのリップは、ナチュラルなツヤ肌メイクにぴったりのアイテム。日本人の肌になじみやすいので「自分にどんなリップが合うのかわからない！」という人こそ試してほしい色味です。ツヤ肌との相性を考えると、適度に潤いがあるものを使うのがGood！

チーク〜パウダーチークでやわらかさをON〜

パウダーチークを入れ、やわらかさを加えます。塗る際におすすめしたいのが大きめのブラシ。ひと塗りするだけでふんわりと健康的なチークを入れることができます。時短にもなるので、持ってて損はないアイテム。目頭のあたりからこめかみ付近までさっとひと塗りするのがポイント。何度もこすらないほうが◎。

 

体力が限界の日は『力尽き美容』で乗りきろう♡

『力尽き美容』から、時短でも手抜きに見えないメイクの方法をご紹介しました。書籍では、疲れて体力も気力も限界な、ギリギリの日を乗りきるための美容法をたっぷり掲載。その日の体力に合わせて選べる、ワンステップで終了する超ズボラなケアから、余裕のある日に試せるリカバー美容まで紹介しています。保湿クリームだけでひと晩乗りきる方法や、シャワーを浴びながらできるリフトアップ術など、忙しくてもきれいになるための“美容の味方”が満載です。

力尽き美容　著者・田中 愛　定価（本体¥1,100＋税）

田中 愛……美容家。化粧品会社勤務を経て青森県八戸市に株式会社ビナーレを設立。美容に関する講演活動や雑誌・テレビ出演など多岐にわたって活動中。オリジナル商品の開発をはじめ、美容関連グッズなどのプロデュースも行う。

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