ひとり遊びに困っている子へ。コロナの今、遊び方を教えてくれる絵本
外へ出かけたり、誰かと会ったりすることが気軽にできない生活の中で、想像すれば何でも自由にできることを思い出させてくれる、素敵な1冊をみつけました。
『サディがいるよ』は、カナダを代表する絵本作家、サラ・オレアリーとジュリー・モースタッドによる、空想が大好きな少女の1日を描いた詩的で美しい物語 。『フランクリンの空とぶ本やさん』(BL出版)などの翻訳者、横山和江氏の訳で、日常を抜け出し想像力豊かに過ごすサディの様子が、生き生きと綴られていきます。
つくりたいもの、やりたいこと、なりたいものがいっぱいのサディは退屈知らず。段ボール箱を船にしたり、クッションでお城を作ったりしながら、いつだって自由な空想の世界へ。背中に生えた見えない翼を思いっきり広げ、海の中に住む女の子になったり、オオカミに育てられた男の子になったり、不思議の国を冒険したり、ときにはおとぎ話の世界で勇者になることも。「もし自分だったら」と、子どもたちはサディと一緒にワクワク。世代を問わず、想像することの楽しさをストレートに伝えてくれる絵本です。
何でも自分で作り出せるサディのように、予定がない週末は、やりたいことや好きなものに思いを巡らせる空想の旅を、親子で楽しんでみませんか。
『サディがいるよ』 (福音館書店) 本体¥1,400+税 ※対象年齢4歳~