大人気飲食店が教える「ご飯が劇的に美味しくなる調味料」4選【フレンチの名店編】
料理上手になりたいけれど、腕前をすぐに上げるのは難しいもの。いつもの素材でいつも以上の味に仕上げるコツは調味料でした。塩や胡椒、油などの基本アイテムからあまり馴染みのないものまで、和・中・仏・伊の人気シェフたちが推す調味料を教えていただきました。
おうちご飯が変わるプロが選んだ「おすすめの調味料」
フレンチのシェフ PATH/LIKE ・原 太一さん推薦
【左】セドリック・カサノヴァ(フランチェスコのチェラソーラ FRCIC)
一般的なオリーブオイルのようにブレンドすることなく、単一畑の単一品種を素材としたエクストラヴァージンオリーブオイル。「青々しい香りが魚によく合います。お刺身にこのオイルと塩少々をかけるのがおすすめです」250㎖ ¥2,800(セドリック・カサノヴァ/ドリームスタジオ)
【中央左】森林ノ牧場 発酵バター 食塩不使用
放牧ジャージー牛のミルクを使い、伝統製法によって仕上げたバター。一晩発酵させることにより、芳醇な香りとほのかな酸味が生まれる。「ジャージー牛乳のコクがありながら、雑味はなく軽やか。トーストにのせるだけでも抜群に美味しい」100g ¥1,500(森林ノ牧場)
【中央右】金七商店 クラシック節
昔ながらのクラシックな製法を用いて、さらにカビ付け工程中にクラシック音楽を流すことで、その効果を促進させる独自の手法で作られた本枯節。「フレンチのソースに使うこともある鰹節。これは旨みと香りが際立ち、味噌汁を作ったら間違いなく旨い!」50g ¥650(金七商店)
【右】MARICHA 胡椒 オーロ・ディ・サラワク
品種と製法にこだわった、マレーシア産胡椒を扱うイタリアブランド。マレーシア・サラワク州で採れたクウチング種の新鮮な緑色の実だけを使用。収穫後24時間以内に加工され、鮮烈な風味を持つ。「山椒を思わせる香りがあり、和食にも合います」90g ¥1,100(ノンナアンドシディショップ)
紹介した調味料を使って絶品料理を作るなら…
「牛肉のステーキ MARICHA胡椒ソース」
牛ステーキのアクセントに爽やかな胡椒の香りを
胡椒の爽やかな辛みとバターのコクが、肉汁とともに口いっぱいに広がります。牛肉は赤身がおすすめ。「MARICHAバターは冷蔵室に入れて2週間ほど日持ちするので、牛ステーキだけでなく、野菜や魚介などにも合わせて楽しめます」と原シェフ。
[牛肉のステーキ]
【材料】(1人分)
牛ランプ肉……60g
MARICHAバター……15g
スプラウト……適量
マッシュポテト……適量
【レシピ】
1.フライパンに油(分量外)をひいて牛肉を入れ、強火にかける。ひっくり返しながら表面を焼き、指で押して弾力が出てきたら弱火にして中まで火を入れる(金串を刺してから唇の下にあてて人肌くらいの温かさを感じたらOK)。アルミホイルに包み、焼き時間と同じ時間休ませる。
2.器に1を盛り、MARICHAバターをのせる。スプラウトを散らし、マッシュポテトを添える。
[MARICHAバター]
【材料】(作りやすい分量)
無塩バター……55g
MARICHA胡椒(粗挽きにする)……2g
にんにく(みじん切り)……2g
パセリ(みじん切り)……2g
セルフィーユ(みじん切り)……2g
レモン汁……2g
塩……1g
【レシピ】
室温に戻したバターに、それ以外の材料をすべて加えて滑らかになるまで混ぜ合わせる。容器に入れ、冷蔵室で冷やし固める。
[マッシュポテト]
【材料】(作りやすい分量)
じゃがいも……2個
牛乳……100g
生クリーム……100g
【レシピ】
1.じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、柔らかくなるまで茹でる。ざるに上げて水けを切る。
2.牛乳と生クリームは混ぜ合わせて火にかけ、煮立たせないように温める。
3.ボウルに1と2を入れ、じゃがいもを潰しながら滑らかになるまで混ぜ合わせ、塩(分量外)で味を調える。
\フレンチのシェフ/
PATH/LIKE ・原 太一さん
フレンチの名店「キュイジーヌ[s]ミッシェル・トロワグロ」などで研鑽を重ね、独立して渋谷に「Bistro Rojiura」をオープン。さらに代々木上原「PATH」、白金台「LIKE」といった話題店を次々に手掛ける。
撮影/市原慶子、土居麻紀子 取材/首藤奈穂