《連載》洗顔直後の肌に! ディオールの新【プレ美容液】はリフトアップまでできる〈30年間 美容エディターのコラム〉
編集Iの「30年目のコスメ愛」第17回
あまりの暑さに肌が疲労困憊中……今の肌レベルは絶対マイナス(涙)。 汗をかいて一見潤っているかのように思えますが、肌の中の潤いとは別ものです。熱中症対策にマストな冷房は肌を乾燥させ、強い日差しもバリア機能を低下させます。さらに人の肌はバリア機能が低くなると肌を守ろうとして角層が厚くなり、スキンケアの浸透が悪くなるという悪循環。 マイナスレベルからゼロに戻し、あわよくばプラスにしたい! という時に頼りになるのは、プレ美容液、つまり高機能ブースターです。
高機能ブースター効果で夏枯れの肌を救う【プレ美容液】の最高峰2本
洗顔後(化粧水の前に)すぐにつけるブースターは、美ST世代にはなくてはならないものですが、過去にはスーパーサブ的な存在でした。しかし2009年、ご存じランコム「ジェニフィック」から別次元の存在になります。すなわち、それ自体が最新の科学を搭載した美容液である、ということ。 遺伝子コスメの先駆けだったジェニフィックは、2013年「ジェニフィック アドバンスト」、2019年「ジェニフィック アドバンスト N」に進化し、今話題のマイクロバイオーム研究を活かして未来のスキンケアのアイコンに。 もう一つは、クレ・ド・ポー ボーテの「ル・セラム」。2013年に登場し現在は2019年に発売された3代目。約30年にわたる表皮と真皮の境にある基底膜の研究の成果によって、表皮細胞を生み出し肌を覚醒させるという、驚きの効果を持っています。 2本とも付けた瞬間に「おお!」という驚きがあり、翌朝の肌も違ってきます。今の私のスキンケアには欠かせません。
新世界を開く、バラの【プレ美容液】はフェイスラインに効く!
そして今年の9月25日に、プレ美容液の新しいジャンルが開けた、と感じさせる製品が登場するんです。ディオール プレステージの中で、私が〈ピンク・サプリ〉シリーズと呼んでいる製品群があるのですが、その中の2017年に発売されて大人気だった「ユイル ド ローズ」が進化した、新「プレステージ マイクロ ユイル ド ローズ セラム」です。
バラの効果と魅力を余すことなく届ける〝最新科学のバラ美容〟
ディオール プレステージの核心となるのは、スキンケアのために生まれた希少なディオールだけのバラ「グランヴィル ローズ」です。 1998年から交配研究を始め、2000年に微小炎症に着目した「プレステージ」が誕生、2010年に炎症性老化に対するグランヴィル ローズの効果を発見し、抽出成分を配合したシリーズが発売されました。 その最新作は、グランヴィル ローズの花びらから得た22の微量要素(脂質、ミネラル、植物栄養素、アミノ酸、ビタミン)に加え、茎からバイオ発酵して抽出した「ローズ サップ エッセンス」が配合されたことが、大きなポイント。
上の写真は本物のグランヴィル ローズの樹です。 茎は根と葉、花を結んでいますよね。また、土壌からの養分の通り道であり保存する場所でもある植物の中枢なんです。 その樹液は高い修復力と抵抗力を持ち、細胞活動をサポートする代謝物質が多く存在する(その中の11の分子は花びらにはない)そう。茎は固さもあり抽出するのが難しいと言われてきましたが、今回、茎の芯部で常に循環するローズ サップから、化学溶媒ではなく酵素を使って、有用な分子を高濃度に抽出しました。1株から50グラムしか採れない貴重な成分で、しかも7月初旬に収穫された茎だけを使用。そうして「エコ抽出」されたローズ サップ エッセンスは、パールを取り巻く美容液に入っています。 この茎の恵みを配合したことで何が起きたかというと、リフトアップ力が格段にアップ。整った輪郭や、引き締まったフェイスライン、肌弾力やキメ密度などへの効果が高いというデータが出たそうです。日々の肌ダメージから救ってくれ、なおかつリフトアップまで叶えてくれるとは、素晴らしい。
1万粒のローズ マイクロ パールは濃度が2倍に
さらに、ピンクの粒粒、ローズ マイクロ パールは1瓶に1万粒ほど入っているのですが、その濃度が初代の2倍に。しかも92%が自然由来の成分(初代は77%)になったことで浸透力がアップし、角層から真皮層まで届きます。 本物のバラのような瑞々しい香りで、暑い1日に疲れた肌と心をじんわりと癒してくれます。濃厚なものを薄く薄くのばしていくのが好きな私には、ぴったりのテクスチャー。デコルテまで塗ると寝るときも香りに包まれ、気持ちよく眠れています。
今までプレ美容液というとオールマイティな役割をしてきましたが、ついに〝全方位はもちろん目的に特化〟した製品が登場しました。これからさまざまなプラスアルファを搭載したプレ美容液が出てくるのではないでしょうか。新世界の広がり、期待します。使うスキンケアがどんどん増えてしまう私たちの世代に、ありがたい存在になりそう。 登場したときはグッドアイデア的コスメだったブースター、もはや次のスキンケアを効かせるだけではありません。これだから化粧品の世界は面白いんですよね。 〈Information〉 プレステージ マイクロ ユイル ド ローズ セラム(パルファン・クリスチャン・ディオール)は2020年9月25日発売。30ml ¥28,000(税抜)、50ml ¥37,500(税抜)。1本持っていると気分があがる〝ときめき〟コスメの代表です。 撮影・文/編集I
編集I/ビューティ編集歴29年。愛ある視線で厳しく化粧品を選ぶ。美ST本誌で連載「新・名品コスメの殿堂」が2020年1月号から再開されましたが、現在発売中の10月号では美ST世代が経験してきたビューティの流行30年史「ニッポン美容史 2020年まで、2020年から」を担当したため、お休みです。アジアエンタメ、「NODA MAP」、「大人計画」関連好き。糖質コントロールで9キロ減量、引きこもり生活中1キロ増えました。Netflixの韓国ドラマ「サイコだけど大丈夫」、本当に良いドラマでした(家族でロス現象に)。そしてヒロインのソ・イェジのメークを見て、久々に「韓国メーク、すてき!」と思いました。NARSをメインに使っているそうです。「秘密の森 2」がNetflix配信開始になるまでは、アマゾン プライム ビデオで「カルテット」(坂元裕二さん脚本)を見直しています。名作!