「なすポンハンバーグ」夏バテ対策|週刊おうち薬膳
日本の夏バテの原因は「暑さ+湿気」です。暑いと人は無意識のうちにも発汗量が増え、体は水分が一気に抜けてしまうとぐったりと倦怠感を感じます。だから夏は内にこもった体の熱をやわらげることが大切なんです。さらに、食欲がない、重だるい…このような症状がみられるのは湿気による不調。消化器官の働きを阻害する湿気(水分)を体内に蓄積しないよう、利尿作用や消化促進する食材を心がけましょう!
今回は子どもも大好きなハンバーグを夏らしくさっぱりと、疲労回復にもつながるレシピです。
ジューシー食感!
疲労回復「なすポンハンバーグ」
◉材料(2人分)
・豚ひき肉 200g
・なす 1本 …1.5センチ角に切る
・玉ねぎ 1/4個 …みじん切りにする
・パン粉 大さじ3
・牛乳 大さじ2
・卵 1/2個
〈A〉塩(あら塩) 小さじ1/2
〈A〉粗びき黒こしょう 適量
〈A〉ナツメグ 3~4振り
・大葉 2枚
・大根(すりおろし) 2~3センチ分
・サラダ油 大さじ1/2
【和風ポン酢ソース】
・ポン酢、みりん 各大さじ1
・片栗粉 ひとつまみ
◉作り方
①なすと玉ねぎを耐熱の皿の上に広げる。ラップをして600Wのレンジで1分半加熱する。粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす。パン粉と牛乳は合わせておく。卵は溶く。
②ボウルに冷蔵庫から出したての豚ひき肉、卵、パン粉と牛乳、〈A〉を加えてよく練る。均一になったら指を立てて勢いよくグルグルと混ぜ、全体が白っぽくなり粘りがでて、肉の粒がなくなったら玉ねぎとなすを加えて混ぜ合わせる。
③ボウルにたねをたたきつけ、空気を抜く。2等分の目安をつける。手にサラダ油(分量外)を塗り、手にたたきつけて空気をぬく。手のひらより大きいくらいの楕円型に成型する。
④フライパンにサラダ油を熱し3を入れ、中央をくぼませる。強めの中火で焼き色がつくまで焼き、裏返す。蓋をして弱めの中火で6分蒸し焼きにする。
⑤4を器に取り出し、残った肉汁によく混ぜたソースの材料を加えて煮詰める。とろみがでたら火を止め、ソースをハンバーグをにかける。大葉と大根おろしをのせる。
◉レシピのポイント
・挽肉は脂身が適度にある方がジューシーなハンバーグになります。合いびき肉でもOK。
・ハンバーグをジューシーに仕上げるには、冷たいタネをよく練ることが大切。具材は直前まで冷やし、腕がつかれるくらい練ってください。
・肉汁がもれないよう、成型するときは割れ目のないように。手に油をつけることで表面の均一なハンバーグになります。
◉今回のキー食材
・なす …熱を冷ます、利尿作用
・豚肉 …パワー補給、疲労回復
【夏バテ対策のキー食材】
◉重だるいときは…
・利尿作用のある食材:瓜類(きゅうり、なす、冬瓜など)、豆類(あずき、枝豆、いんげんなど)
・消化を促進する食材:米、芋類(山芋、さつまいも、じゃがいも、さといも)
・飲み物:麦茶、コーヒー、抹茶、とうもろこし茶、柑橘ジュース
◉暑い日には…
・熱を冷ます食材:トマト、きゅうり、なす、レタス、白菜
・飲み物:緑茶、ミントティー
料理家・国際中医薬膳師。IT企業で営業を経験後、料理家のアシスタントを務め独立。日本中医学院にて中医学を学び国際中医薬膳師を取得。「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、身近な食材のみを使ったつくりやすいレシピにこだわり、家庭で毎日実践できる薬膳を提案している。東京・自由が丘にて料理教室を主宰。教室情報はInstagram@nanako.yakuzenにて。