【3分でわかる!】退職もそう遠くない40代からの〝お金のこと〟~④「節約アイデアって、ありますか?」
老後の資金、投資、親問題、教育費……悩める40代の「お金」の話を、主だったものを集め、すべて3分以内読み切りでお届けします!
第4回: ポストコロナ時代の節約アイデアって、ありますか?
−−− 「電子マネー」でトクする話も教えて欲しい!
◯ 答えるのは…… 節約アドバイザー 丸山晴美さん
http://www.maruyama-harumi.com/
1年間で200万円貯めた経験から、’01年節約アドバイザーとして独立。生活に密着した節約術が好評。近著に『50代から知っておきたい! 年金生活の不安、解消します』(幻冬舎刊)。
節約というと、こまめに電気を消すとか、食費を削るなどの工夫を思い浮かべる方も多いと思いますが、これからの時代、効率よく節約するには、時間を生み出すことが大事になってきます。
時間の使い方が上手であることが、お金が貯まる条件。よく「時間がない」という人は、「お金で時間を買っている」ということを理解しておくべきです。
年間100万円以上貯めている人のアンケート結果によると、時間の使い方が上手で、節約の基本に忠実な人が多いという結果が出ました。毎月まず先に一定額の貯金をし、残ったお金で家計をやりくりしていたのです。
今後はさらに家計を電子化して時間を節約し、トクする要素を入れていくことが大切です。
様々に環境や状況が変化して、生活の電子化が求められたのが今回の新型コロナウイルス。先日も大手銀行のATM手数料がさりげなく上がりました。
今後、銀行の店舗もどんどん縮小される傾向にあり、店舗を利用する人が集中します。しかし銀行のアプリを利用すれば、家から出なくても残高照会から振り込みまで待たずにできるので、銀行の窓口に並んでいる時間を仕事などお金を生み出す時間に充てられるのです。
今後、急激に電子化が進んでいきますので、これからは家庭内でのIT化を進めることが節約に直結していくと思います。
◯ 財布のキャッシュレス化
財布のキャッシュレス化も大事です。
個人的にオススメなのは、プリペイドカードの「Kyash Card」とアプリ決済サービス「楽天ペイ」です。この2つは、仕組みも分かりやすく、ポイントも取りやすくて、使いやすい。
「Kyash Card」はVISAが使えるお店なら、国内外を問わずほぼどこでも使えます。一方で「○○ペイ」と呼ばれるサービスは決済方法がやや複雑ですが、スマホで決済できるので、1つはあってもいいでしょう。
また、財布から溢れるほどの大量のポイントカードは、アプリ「ストカード」を利用すれば携帯しなくてすみます。ほとんどの買物ポイントが網羅される楽天、Ponta、dポイントの3大ポイントを「ストカード」でバーコード管理します。
<40代に贈るオススメ節約術>
これらを導入して以来、私自身もう現金を使うことはほとんどなくなりましたし、家計簿アプリや銀行アプリとも紐づけて、出入金は一つの口座でIT管理しています。
ただ、気をつけなければいけないことは、紛失などのリスクがあるので、大量のお金をチャージしない、パスワードをきちんと設定するなど、IT化の波に乗っても防犯意識をしっかり持つこと。
それと、電子決済は単に数字のやりとりなので「お金を使った」感覚が薄れてしまうもの。だから、ネットでの買物も即決しないでカートに入れたら3日寝かす。それでも欲しければ買うことにするなど、自分なりの買物ルールをしっかり考えておくのも大事なことなのです。
取材/北野法子、小仲志帆 イラスト/Grace Lee