友利新医師に聞く!夏の「マスク」で肌荒れを防ぐには?
自粛期間は開けたけれど、マスク生活はしばらく続きそう。毎日のマスクで肌が荒れるという声がたくさん聞かれます。これから暑い日が続き、ますますマスクの中が蒸れ蒸れになるからこそ、マスクをしていても肌荒れしない方法を医師・友利新先生にお聞きしました。
マスクをすると肌が荒れやすくなるものですか?
「マスクをしていると肌に触れている部分が擦れて摩擦が起き、さらに呼気で常にふやけている状態になるため肌のバリア機能が落ちます。そのため肌が外的ダメージを受けやすくなるため肌荒れが起きる悪循環に。これからもマスクは必要なので、きちんと対策することでヒリヒリ感や赤みなどの肌荒れや、吹き出ものができにくくなります」
マスクで肌荒れしないように気をつけること、オススメのスキンケアはありますか?
「スキンケアで肌のバリア機能をUPさせておくことが大切です。乾燥が大敵なのでいつも以上に保湿しておくことが先決。化粧水を重ねづけしたりと保湿力を高めて。また手を洗うようにきちんと顔も洗って清潔にし、抗酸化作用のあるビタミンCが入ったスキンケアアイテムを投入するのがベスト。洗顔は刺激レスな敏感肌用や泡立ちがキメ細かく、肌あたりが優しいものを選んで私も使っています。サプリでビタミンA、C、Eを補ってバリア機能を高め、内から潤わせておくことも大事です」
《洗顔料》
《ビタミンC》
マスクをつける前に塗っておいたらいいコスメはありますか?
「摩擦は肌荒れだけでなくシミや肝斑の原因の一つ。マスクをつける前に肌を保護してくれるワセリン入りの“バーム”を当たる部分につけて、保湿しながらすべりをよくして摩擦を軽減させてください」
肌荒れしにくいマスクの素材はありますか?
「ガーゼや布が肌当たり優しく、摩擦になりにくいです。これからに最適なクールタイプやUV対策のマスクもいいと思います」
吹き出ものや肌荒れしてしまったらどうしたらいいでしょうか?
「赤みがあったら炎症を起こしているのでクリニックの受診をオススメします。手で触らないようにし、吹き出ものができている間は敏感肌でも使えるニキビケア用スキンケアにスイッチすると治りも早いと思います」
教えてくれたのは……
友利 新先生
医師。4歳・2歳男の子・0歳女の子のママ。表参道スキンクリニックで医師として勤めながら肌の悩みやスキンケアの方法に答える 公式YouTubeチャンネル【友利新/医師「内科・皮膚科」】を開設。近著「やめる美容」(光文社)。
取材・文/立花あゆ