うつわ好き必見!ファッションデザイナーの「和食器使い」
その感度のよさと上品かつ繊細なデザインでNAVYスタッフからの支持も厚い、ファッションブランドの「SEA」。そのデザインからディレクションまでを手掛けるRIEさんは、衣食住すべてにおいてセンスの良さを発揮しています。大のうつわ好きと公言しているRIEさんの集めた、作家ものの和食器を盛り付けのヒントをご紹介します。
「実家の母の作る和食とともに思い出すのは、盛り付けられていた食器。私自身が母になった今、教えてもらったレシピを元に食事を作っています。私が記憶しているように娘の記憶にも残ることを考えて、丁寧に選んで大切に扱っています。ジャンルは違うけれど、うつわを選ぶことは洋服を選ぶことと同じ。自分が生まれたものをベースに、年を重ねるごとに深みを出していきたいです」
アンティークのような佇まいが魅力の須藤拓也さんのうつわ
「アンティークの器のような味わいを感じさせる、須藤さんの染付。サイズ違いで揃えていますが、小さいものは薬味や家で作ったぬか漬けなどをのせます。軽くて扱いやすいもの魅力」初心者でも扱いやすい、尾形アツシさんのうつわ
「ワンプレートも少し深めなうつわに盛るのが気分です。フラットになるよりも、少しの凹凸感がそれぞれの食材を美味しく見せる気がします。土の質感を感じるうつわは、和洋中とジャンルを問わず使えて、和食器デビューする人にもオススメです。この作家さんは、元々は東京で編集者をされていた方。彼が陶芸の道を選んでから気がついたことは”一つのうつわを作るのに、太陽や土いろいろなものの力を借りているということ”なんだとか。すべてのことはみんなで作り上げること、作家さんの背景やストーリーも購入の決め手に」沖縄で出会って衝撃を受けた大好きな作家、小泊 良さんのうつわ
「4年前に沖縄のマクロビカフェで出会った小泊さん作のうつわ。キャンバスのようにユニークで鮮やかなうつわに心奪われ、お店の方に工房を聞き会いに行きました。今では4歳になる娘も小泊さんと仲良しで、彼のうつわが大好き。だから娘にうつわを選んでもらうと、必ず小泊さんの作品を持ってきます」古き良きものへのオマージュを感じさせる、浜野まゆみさんのうつわ
「私の場合、洋服を作る時には”温故知新”がひとつのキーワード。きっと器にも同じことが言えて、古き良き時代のものからインスパイアを受けたものは素敵だし、使い勝手も良いんです。浜野さんのうつわは初期伊万里を感じさせる佇まいで、食卓にすっと寄り添ってくれます」
RIEさん流うつわの盛り付けヒントを紹介!
Profile
RIEさん/SEAディレクター
ファッションブランド「SEA」デザイナー兼ディレクター。「SEA」の洋服も販売している衣食住のセレクトショップ「S-STORE」(東京都世田谷区)には、ヴィンテージアイテムやうつわも並びます。今回紹介した尾形アツシさん、小泊 良さんのうつわはこちらで購入。
インスタグラムアカウント@rie_sea
うつわ好き必見!「絵になるアスティエ使い」のヒント6選
VERY[ヴェリィ]