「頑張るのはいいことだ」ーーダイエットをはじめ、さまざまなジャンルでこんな常套句を耳にしますが、私はそうは思いません。人間、楽をすることも必要です。だって、みなさん十分に頑張っているんですもの。

そう語るのは、医師の立場から美容と健康を医療として追求・発信している友利 新（ともり あらた）先生。生活のなかでさまざまな美容法を加えていくことよりも、やめることに着目した彼女の書籍『やめる美容』より、今日からやめるべき食習慣を3つピックアップ！

やめるべき3つの食習慣

よかれと思って実践していたことが逆効果の可能性も……。ついついやりがちなNG習慣を厳選して3つご紹介します。きれいのために、あなたも食生活を見直してみて︎

やめるべき習慣1.コンビニサラダはやめる

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朝食やランチのお供に、健康を思って選びがちなコンビニサラダ。実はやめるべき食習慣の一つなのです。

ドレッシングありきのサラダをヘルシーと思わない

そもそも、サラダの語源は塩を意味するソルト（＝salt）。

言葉通り、野菜などの葉っぱに塩（＝salt）をかけて食べていたのが、だんだんサラダ（＝salad）になっていったといわれています。昔、サラダは「お野菜に塩をかけて食べること」を指していたのです。

ところが、現代の日本はどうでしょう。サラダにはドレッシングをかけることが一般的になっています。コンビニサラダには必ずといっていいほど、付属のドレッシングがセットになっていますね。

ドレッシングNG！　塩、オリーブオイル、バルサミコ酢が◎

食文化として、しっかり味をつけてサラダを食べることが根付いている日本人は、意識的に注意しないといけません。いつものドレッシングをやめ、オリーブオイルをかけていただくだけで、あなたの体は喜びます。

今からでも遅くはありません。まずは、コンビニサラダはやめ、サラダを食べるのであれば塩やバルサミコ酢などをかけて召し上がるようにしてください。もう、ドレッシングをかけたコンビニサラダのことを「ヘルシーな食事」と思わないほうがいいでしょう。

やめるべき習慣2.サラダチキンはやめる

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ヘルシーな食材として今や定番化しつつあるサラダチキン。ダイエットに最適！と積極的に手にとっている方も多いのではないでしょうか。しかし、そのサラダチキンにも意外な落とし穴が……？

サラダチキンが肌のくすみの原因に︎

確かに、主食をサラダチキンなどに置き換え、糖質オフをすると一時的に体重は減ります。しかし、そればかり食べていてはオメガ6の過剰摂取となり、そのほかの部分に不調が現れはじめてしまいます。

まず、だんだん肌がくすんでくるでしょう。全身に湿疹が出てくる可能性もありますし、長期化すると、動脈硬化が進む原因にもなりかねません。このように、きれいのための食事が“油の落とし穴”によって逆効果になってしまうのです

オメガ6とは……体でつくれない不飽和脂肪酸の一つ。必須脂肪酸ともよばれる脂質のことを指します。オメガ6を過剰摂取すると皮膚炎やかゆみ、肌のくすみを引き起こす原因になってしまうことも。

同じタンパク質でも選ぶべきは魚肉ソーセージ

サラダチキンは手軽さが売りですが、近年のコンビニにはプロテインソーセージや魚肉ソーセージなども売られています。同じタンパク質摂取なら、こういったものを選ぶだけでも、オメガ6の過剰摂取を避けることができます。

タンパク質を食べるとお腹のもちがよくなるので、次の食事までのつなぎとしてもおすすめです。

やめるべき習慣3.おいしい野菜ジュースはやめる

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小腹が空いたときにお菓子やおにぎり、ホットスナックなどを食べるのは罪悪感があるから、野菜ジュースやフルーツジュースでお腹を満たそうとしたことはありませんか？　ヘルシーだと思い込んでいるその行動、悪循環を生んでしまっているかもしれません。

たとえ野菜ジュースでも糖分がたっぷり

裏面の成分表をよく見てみてください。ジュース類には、ブドウ糖や果糖が表示されているはずです。一見ヘルシーそうに見えたり、野菜100%と謳われている野菜ジュースでも、糖分がたくさん含まれていることが多いのです。

これらの糖分は、急激に血糖値を上げてしまうため、空腹時に摂取すると血糖値が下がるときの振り幅が大きくなります。血糖値が下がるとさらに空腹を感じていますので、30分も経たないうちにお腹はもっと空くという残念な事態に。小腹を満たそうとしたのに真逆の結果となってしまうわけです。

俗にいうまずい野菜ジュースを選んで

フルーツジュースを飲むのであれば、100%果汁のフレッシュジュース。野菜ジュースであれば、俗にいう”まずい”ものを飲むほうがいいでしょう。「おいしいと感じる野菜ジュースには糖質が含まれている」という認識を持ってください。

スーパーやコンビニで手に入る栄養価の高い食べ物

やめるべき食習慣がわかったところで、積極的に摂るべき食べ物が気になりますよね。スーパーやコンビニで手軽に手に入り、そのまま食べられる便利な栄養価の高い食べ物をまとめました！

“そのまま食べられる”がポイント

スーパーの活用で大切なのは、手を加えずに食べられる食材をどれだけ知っているかだと思います。何もしなくてもそのまま一品として成立するもの、包丁を使わなくても洗えばそのまま食べられるものなどをいくつか頭に入れておけば、ラクをしながら栄養のある食べ物を食卓に並べることができます。

スーパーで手に入る、便利で栄養価の高い食べ物リスト

・ベビーリーフ
・カット野菜
・おさしみ
・さくらんぼ、ぶどう、プチトマト

洗ってそのまま食べられるベヒーリーフやカット野菜。タンパク質類ならそのまま一品になるおさしみ。皮ごと食べれられるさくらんぼやぶどう、プチトマトも手間のかからない、高栄養価の食べ物です。

コンビニごはんを上手に活用するには？

小腹が空いたとき、すぐに食べられるものが家にあると何かと便利です。例えば、ゆで卵。今はコンビニにも売っているから便利ですよね。

コンビニでごはんを済ませる場合、サラダならドレッシング付きを買わずスティックタイプのサラダを。ほか、チーズに枝豆、スープ（電子レンジで温めるタイプ）。おにぎりを買うときはこんぶや梅、鮭などの昔ながらの具。サンドイッチはテリヤキチキンなどは買わず、卵やレタス、トマトを。パウチに入ったサバの味噌煮なども◎。

今日から始めたい、やめる美容︎

『やめる美容』より、やめることを推奨している食習慣を3つクローズアップしました。書籍では、これらを含めたやめるべき習慣を20項目ご紹介。「肌トラブルに合わせた化粧品はやめる」「ランニングはやめる」といった気になる話題が盛りだくさんです！

やめる美容　著者・友利 新　定価(本体1,300円＋税)／光文社

 

友利 新……医師（内科・皮膚科）。 沖縄県宮古島市出身。 東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。 現在、都内のクリニックに勤務する傍ら医師という立場から、美容と健康を医療として追求し、美しく生きるための啓蒙活動を雑誌・TV などで幅広く展開。書籍の執筆や講演会なども多数行っている。 2004年第36回準ミス日本。 2016年第9回ベストマザー賞【経済部門】受賞。 子育て応援・ママ応援大使。3児の母。

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ブログ　友利新のビューティー診察室
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