私を甘やかすお茶時間 番外編⁉︎
ひたすら続く家時間、これを機に断捨離をと考え手始めに食器棚を……と考えた週末。我が家の食器はほぼ20年前から更新されておらず、また奥の器類はほとんど使わず。覗いてみるとこの数年ほぼ使用していない中国茶の茶壺(急須)を発見。5月号の「私を甘やかすお茶時間」で福田春美さんが仰っていた中国茶は自由、という言葉を思い出し、久し振りにひとりお茶でも、ということに。
お茶は頂きもののTEALABO.tの正山小種(ラプサンスーチョン)。この5月号で料理研究家の内田真美さんお勧めのお茶です。20年ほど前に一瞬だけ中国茶に凝って台湾や香港へ買い出し旅行へも出かけたことがあり、このラプサンスーチョンも好きなお茶の1つ(現地の方はあまり飲まないお茶かも)。
シングルモルトのスモーキーでヨード臭に似たかなりクセのあるお茶ですが、あまり甘い物を食べない私としては、アルコールに頼らず茶に酔う(かっこよく言い過ぎ)にはもってこいのお茶。
辛党の方には一度お試しを(笑)。
かなり典型的な台湾茶壺にこれまた普段使うことのないうすピンクのグラデーションの皿を受け皿に、外からもお湯をかけて中の茶葉を蒸してちょっと待てば出来上がり。
受け皿のお湯をたまに捨てたり、出過ぎないようにピッチャーにうつしたりと、何かしてないとくつろげないタイプの人間としては、時間をかけてお茶を楽しみたい時にはちょうど良い作業具合。なんとなく集中と放心の間くらいのいい感じに。
同じ5月号で平松洋子さんが「緩みきらないことも大事」と仰っていて、その言葉が妙に腑に落ちた小時間でした。皆様もいつもとちょっと違うお茶時間、覗いてみてください。
編集長 二村