【最新号】表紙撮影のウラ話(2020年5月号)
今月号の表紙は、昨年の6月号からおよそ1年ぶりとなる板谷由夏さん。
その6月号の表紙がコレ。
黒背景に目に飛び込む青のワンピースを着た板谷さんが印象的な表紙。
覚えている方も多いのではないでしょうか。
編集部としては「ワンピースの時間」という特集のイメージに合う写真は絶対これしかない!と思っていたのですが、ご覧の通り板谷さんのお顔がブレている、それも結構ブレている……。
女優の顔がブレた表紙、そんな普段だとありえない選択肢にも、板谷さんは気持ちよくOKを出してくれ、無事ご覧の表紙が出来上がったのでした。個人的にはHERSの表紙、最も好きな表紙のうちの1つになっています。
で、前置きが長くなりましたが、そのワンピース特集の表紙とは打って変わって、そんな気風の良い板谷さんのステキな横顔が印象的な最新号の表紙ががこちら。
特集テーマは「私だけの、ひとり時間」。表紙撮影も、日常の中の「自分のために過ごす30分」をイメージして進められました。長いバケーションよりもある意味尊い時間、そんな時間を板谷さんを通じて感じていただけるのでは、と思っています。
また、今月もこの表紙となるまでには、どちらにするか悩ましい候補がありました。
それが、特集内の板谷さんインタビューのページでも使わせていただいた、車の中で読書をする板谷さんヴァージョン。20年ほど前に作家の恩田陸さんが、庭に車(ビートルだったような)を置いてその中で本を読みたい、とインタビュー中に仰っていたのがなぜか印象深く、「車の中で読書」というのは個人的には幸せな自分時間というイメージがハマるシチュエーションでした。
ただ、校正を出していた3月半ばは、コロナウィルスの蔓延が明らかになりつつある状況。その中で、今回の表紙は、「私だけの、ひとり時間」というメッセージが、できるだけストレートに届くものにという思いから、この表紙となりました。
なかなかポジテイブになりづらい状況が続きますが、例えば30分だけでも、自分を整え直す時間があればどうにかなる、そんな気持ちになれる一冊になっていますので、なにかの際に思い出していただければ幸いです。
編集長 二村
追伸 5月12日発売のHERS6月号はお休みをいただき、6月12日発売の7月号と併せて、合併号とさせてただきます。