結城アンナさん「スニーカーを履いていれば何事にも元気になれる」
ヒールなしの靴で楽しみたい
いつの間にか、大人の女性にとってヒールは履いても履かなくてもいいものになりました。
靴には、ネイルの爪先のように、日々の荒れが如実に現れてしまうから靴のトウも後ろ姿も、これからは気をくばって整えていく、そのくらいゆったりとした余裕が大人のオシャレに必要なのかもしれません。
今回はフラットシューズを選ぶ理由を結城アンナさんに伺いました。4月号本誌より一部抜粋してご紹介します。
■結城アンナさん
~スニーカーなんだから億劫がらずに日本中を見て回りたい~
大のスニーカー派です。昔、仕事ではハイヒールも履いたけれど、プライベートでは若いころからビーサンやスニーカーばかり。背が低いので、ハイヒールを履けばすらりと見えるし、脚もカッコよく見えるのはわかっているんだけれど、私にとってはどう考えても不自然に感じたの。
今は、何でも自分で選べる時代でしょう?きちんとした服にはパンプスしか合わないと決めてしまうのはもったいない。
私は、パーティドレスのハズシにスニーカーを入れたり、畏まったワンピース×ジャケットにスニーカーを合わせて抜け感を出したり、存分に楽しんでいる。
みんなと同じでなくても大丈夫。自分が可愛いと思う靴を選んでいいと思うのよね。
~中略~
手持ちのスニーカーの数は数え切れないほど。去年までは白が中心だったけれど、今年は〝色〟の気分。
オシャレに履きこなすポイントは、なんといってもバランス。服が靴に負けても、靴が服に負けてもダメね。
スニーカーを履いていれば、ショッピングでも美術館でもすいすい行ける。何事にも億劫にならず元気が出るのね。
今年はぜひ、この靴を履いて、糸島に行ってみたいの。日本は自然がきれいで、手作りの素晴らしいものがたくさんあるから、歩いて歩いて、いろんなものに触れてみたい。
~カラフルなスニーカーが今年の気分。色で存分に遊びたい~
リピート買いするのはスポーツ用のスニーカー。ファッション用は、シーズンごとの気分を大事にして選んでいます。
パトリックの赤のスニーカーは、ABCマートのセールで見つけた掘り出し物。シンプルな服のポイントに最適です。
かかと部分にゴムが入った変わり種のベージュのスニーカーはプレインピープルで見つけました。
ベージュの靴をずっと探していましたが、ぐっとくるものがなかなか見つからず。こちらは、ようやく出合えてた程よい色味の一足です。
トッズのスニーカーは他にはないスモーキーなピンクが魅力的。足馴染みがよくどんな服にも合いますが、今シーズンはブラウンやカーキ、グレーと合わせて履きたい気分です。
結城アンナさん
1955年生まれ。16歳から日本で暮らし雑誌モデルとして活躍。夫は俳優の岩城滉一氏。夫婦でCM・TV番組に出演。60歳を迎えてからは本格的に芸能活動を再開。
撮影/嶋野旭 ヘア&メーク/森川丈二(gem) 取材・文/秋元恵美 構成/永吉徳子