【TOMMY HILFIGER ADAPTIVE】障害のある大人・子どものためのコレクションが登場
カラフルでスポーティ、普遍のアメリカンスタイルで人気のブランド、トミー ヒルフィガーが、障害のある大人と子どものために脱ぎ着をしやすくした機能を加えたコレクション、TOMMY HILFIGER ADAPTIVE(トミー ヒルフィガー アダプティブ)を発表しました。
このコレクションが始まったきっかけは、学校にジーンズを穿いて行きたいと願っていた一人の少年の存在があったそう。筋ジストロフィーを患っていた彼は、ボタンやジッパーをうまく扱えず、使用している装具もジーンズのレッグ部分にフィットしなかったのです。彼の母親は夜遅くまでデニムを穿きやすいようリメイクし、仕事の休み時間に学校へ駆けつけて彼がトイレへ行くのを介助していました。こうしてやっと友達と同じようにジーンズを穿くことができたそうです。
この話を聞いたデザイナーがスタートしたのがこのコレクション。彼自身もまた自閉症の子どもを育てていたこともあり、毎朝の着替えが大変であることを知っていたのです。また、子どもが友達と同じものを着られなかったり、大人であっても同僚と並んだ時に引け目を感じるようなことがあってはならない、と強く感じたそう。誰でも心地よいと思える服を着て自信を持つ権利がある、そして服選びは楽しいことであるべきという思いがこのコレクションには詰まっているんです。
コレクションならではの機能は全部で20種類。トップスでは、細かい手先の動きが苦手な方のために開発された、片手で開閉可能なジッパー、目立たないように工夫されたマグネット式ボタンに、大きく開くようデザインされた襟ぐりや裾など。ボトムスでは、着脱が楽になるよう仕込まれたマジックテープや、ウエスト周りのもたつきを減らすためにフロント部分を低くした車椅子用のパンツ、装具やギブスがあってもフィットするような裾の設計などがさりげなく施されています。
より簡単に着替えられるための機能がプラスされていますが、品質・デザイン・見た目の良さはトミー ヒルフィガーの他のアイテムと同様に作られているのがうれしいポイント。誰もが同じ服を楽しめる、というデザイナーの熱いこだわりが詰まっているのです。夫婦や親子、きょうだいでリンクコーデを楽しむことだってもちろんできます!
障害とともに生活している人は世界中で10億人を超えており、総人口の15%にあたるそう。 “服を着替える”困難が少なくなり、“服を楽しむ”ことに変わるコレクションは、3月、日本でも公式オンラインストアにて発売開始になります!
【TOMMY HILFIGER ADAPTIVE】
2020年3月発売開始
japan.tommy.com