「骨格診断で選ぶいちばん似合う服」2020年はどうなる!?【骨格診断アナリストの予想】

CLASSY.2016年の5月号の『似合うシャツは〝骨格〟で決まる』企画を皮切りに、抜群の人気を誇る〝骨格診断〟メソッドを基にした、スタイリング紹介ページ。「CLASSY.ONLINE」では特別編として、骨格診断アナリストである本誌ライターの棚田トモコが2019年本誌のスタイリングをすべてチェック!!
前回は、春秋、夏、冬と3つの季節でベストなコーディネートをご紹介しました。
今回は、2020年スペシャル編として、2019→2020年のトレンドを踏まえた、似合う服について解説します。

まずは3つの骨格の特徴をおさらい!

    ストレート体型はこんな人!

    ☑筋肉のつき方に特徴が出やすい
    ☑リッチで肉感的なメリハリボディ
    ☑身体に厚みがある
    ☑膝下はスッと細い
    ☑どちらかというと上半身に脂肪がつきやすい
    ☑肌はハリのある質感
    ☑どんなに痩せていてもガリガリに見えない
    ☑健康的で存在感がある
    ☑ウエストが出にくく、寸胴

    ナチュラル体型はこんな人!

    ☑関節の大きさに特徴が出やすい
    ☑骨格フレームを感じるスタイリッシュボディ
    ☑関節や骨格がしっかりとしている
    ☑肉感をあまり感じさせない
    ☑肌の質感はドライな印象
    ☑マニッシュで中性的な雰囲気で少年体型っぽい
    ☑くるぶしや膝などがしっかりとしていて大きい
    ☑手や足も大きい傾向
    ☑可愛いものよりもカッコいい雰囲気のもののほうがしっくり

    ウェーブ体型はこんな人!

    ☑脂肪のつき方に特徴が出やすい
    ☑華奢でなだらかなカーヴィーボディ
    ☑身体に厚みがなく、薄い
    ☑上半身には脂肪がつきにくいので、一見細く見える
    ☑実は下半身にボリュームがある
    ☑また肌が流れるように柔らかい
    ☑二の腕が細い人が多い
    ☑首が長く、水が溜まるような鎖骨が特徴
    ☑脚が短め

2020年の「骨格別の似合う着こなし」はどうなる!?

ゆる×ゆるシルエットブームが続く2020年、ナチュラル体型に似合うものが多そう

2019年冬コーデで「ナチュラル体型」に一番似合うコーデ。ナチュラル体型にこそ似合うダッフルコートに、ゆとりのあるパンツと合わせて。

CLASSY.ONLINEでこの『骨格診断で選ぶ似合う服ベスト5』がはじまったのは、2019年の8月号から。ゆる×ゆるシルエットの流行もそうですが、CLASSY.は〝カッコいいカジュアル〟が得意な雑誌なので、誌面に掲載されるコーディネートもナチュラル体型に似合う服が多い印象でした。骨格診断に基づいたコーディネートを提案する企画は別として、最近はストレート体型に似合う服を見つけ出すのが本当に難しいんです。何て言ったって、ストレート体型は〝ジャストサイズ〟が一番似合う骨格ですから、ゆるっとしたサイズがブームの今は苦手なものが多め。

ウェーブ体型も「カッコいいカジュアル」がテーマのCLASSY.では苦戦ぎみ

ウェーブ体型の人は、近くに寄らないと柄がわからないくらい細かい花柄が得意。また、甘い雰囲気のデザインが得意なので、ベルスリーブもしっくりきます。スカート丈はふくらはぎくらいの丈だと脚をほっそりと演出。

ウェーブ体型もビッグサイズのものやカジュアルなものが苦手なので、CLASSY.の誌面からドンピシャに似合うものを見つけるのは簡単ではありません。ただ、2019年は柄モノが流行ったということもあり、とくに春夏は小さなドットや花柄などの可愛らしいプリントのデザインのスカートやワンピースも多く出ていました。サイズ感は大きなものが多かったですが、ナチュラル体型よりも愛らしいものが得意なウェーブ体型のほうがハマった印象があります。また、昨年に引き続きたくさん出ていた、フリルがたっぷりとあしらわれた華やかなデザインのブラウスやワンピースもウェーブタイプだけが着こなせるアイテムでしたが、〝ハンサム〟が得意なCLASSY.の本誌でお目見えする機会は少なかったように思います。ちなみに、そんなトップスにはクロップドパンツを合わせるとバランスがよく見えます。ちなみに、誌面でよく紹介されていたコーディネートのなかで、ウェーブ体型が一番似合うのは、コンパクトなトップスにフレアスカートのコーディネートです。

ストレート体型はトレンドに頼らずベーシックなコーデにしたほうがよいかも?

2019年夏の「ストレート体型に一番似合うコーデ」。デニムにTシャツはハマりますが、Iラインのワンピースもハマります。

また、最近、骨格に似合うコーディネートを見つけるのが難しいストレート体型ですが、2019年の1月号から7月号までのほうが、似合うコーディネートも多かったです。まあ、永遠のベーシックと言われる、ジャストサイズのTシャツにジャストサイズのストレートデニムが一番似合うストレート体型は、トレンドに頼らないのも手かもしれません。常にベーシックな着こなしでも素敵に見えるのがストレート体型のいいところなのですから。

2020年のトレンドキーワード「サステナブル」は骨格診断で似合うコーデにどう影響する?

ラフな雰囲気のコーデが得意なナチュラルタイプに似合うのは、自然なモチーフや不規則な柄。花柄なら花より葉のほうが多い柄のものがおすすめです。

2020年の春夏は、過去最高とも言われる、〝サステナブル〟の盛り上がりを感じさせる流れから、花や草木、動物などの自然を感じさせる柄や、自然由来の素材、例えば、リネンやコットン、ガーゼなどが主流に。それだけで言うと、やっぱりナチュラル体型に似合うコーディネートが多くなりそうですが、色で言うと、優しいムードのカラーパレット、例えば淡いピンクやミントグリーンなどが注目されているので、ウェーブ体型はそのような色を取り入れて、得意のフェミニンなコーディネートを楽しんでみて。また、骨がしっかりとしているナチュラル体型が苦手とする、ショートパンツやハーフパンツのセットアップも本格的に流行りそう。こちらはきちんとした印象のものが得意で、膝下が細いストレート体型が得意なアイテム(ショートパンツはウェーブが得意ですので、長さにくれぐれも注意して)なので、2020年は、ジャストサイズでシンプルなデザインのものだけでなく、トレンドをしっかりと意識した着こなしを楽しめそうです。ということで、CLASSY.ONLINEの骨格連載は、2020年も〝似合う〟と〝トレンド〟を上手に組み合わせたコーディネートを提案しますので、ぜひご覧ください。

解説・執筆したのは…
棚田トモコ
ライター・骨格アナリスト

光文社「CLASSY.」や「JJ」を中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断ファションアナリスト協会認定校(ICB INTERNATIONAL)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格アナリスト〟としても活動中。ファッション・美容ライターとして培った知識と骨格診断を融合して、いかに今っぽくその人を輝かせるかを提案します。韓国と舞台観劇、チョコレートが大好きで、愛称は〝ティナ〟。