フェミニズム・スピリットを感じるビジュアルブック3選♡インテリアとしても可愛い
インスピレーションを刺激してくれるビジュアルブックを紹介する連載企画。’90年代初頭の“ライオット・ガール”ムーブメントを知っていますか?当時の息吹が詰まった一冊から、現代にも受け継がれるフェミニズム・スピリットを感じて♡
ガールズパワーの真髄に触れる!
「The Slits」や「The Raincoats」など、’70年代後半のパンク/ポストパンク期に登場したガールズ・バンドは、ユニークな音楽性やポップなビジュアルイメージで、男性中心主義的なロックシーンへのカウンターとして登場し、その精神性を受け継いだミュージシャンは現在も世界中で活躍しています。なかでも特別な分岐点となったのが’90年代初めにアメリカ北部の都市オリンピアから始まった“ライオット・ガール”ムーブメントです。世界から性差別や暴力をなくすために、音楽やアートのパワーで社会を変えていくというクリエイティブな発想のもと、地元のバンド「Bikini Kill」などを中心に活動が始まり、ライブやレコード、ZINE制作などを通じ、新しい世代のフェミニズム運動として徐々に世界中に賛同者を増やしていきました。この本は当時のZINEやステッカー、フライヤーはもちろんのこと、作詞ノートやメモ、ライブのセットリストまでを 収録した貴重な資料集。そこに込められた情熱やDIY精神がダイレクトに伝わってくる、そのパワーは、いまだに強力な感染力を持っているのではないでしょうか?
『THE Riot Grrrl COLLECTION』
編集/Lisa Darms
2013年/Feminist Pr
Amazonで見つけられることも
関連本も要チェック!
『マーヤの自分改造計画 ─ 1950年代の マニュアルで人気者になれる?』
著/マーヤ・ヴァン・ウァーグネン
訳/代田亜香子
2017年/¥1,700(紀伊國屋書店)
13歳のマーヤが内気な性格を変えるために選んだ参考書は何と’50年代に書かれたスタイルブック!?著者の日記をもとにしたノンフィクションは、個人単位で実践できるフェミニズム運動へのヒントを教えてくれるはず。
『安アパートのディスコクイーン─ トレイシー・ソーン自伝』
著/トレイシー・ソーン
2019年/¥3,650(Pヴァイン)
ポストパンク時代のイギリスに颯爽と現れたミュージシャン、トレイシー・ソーンによる待望の自叙伝。音楽家としてのみならず、一人の女性として人生と真摯に向き合う姿が読者に静かな勇気を与えてくれる特別な一冊です。
Selected by…Tomo Hatori
’90年代より都内某所の写真集専門店に勤務。現在は世界中のアンダーグラウンドなミュージシャン。美術作家を紹介するレーベル「KODANUKI PRESS」の企画、制作を担当。
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Photo_Mirei Kuno、 Styling_Kana Tanaka、 Hair&Make-up_Kaho Ikeda、 Model_Asuka Kawazu、Text_Tomo Hatori、 Edit_Sakiko Fukuhara