現役慶應生CEOの椎木里香に気になる質問ぜんぶ聞いてみた!
父は起業家、自身も中学生でCEOになり、現役慶應生でもある椎木里香さん。大学生で社長って一体どんな生活を送っているの? ちゃんと寝ているの? 友達はどんな人? 恋愛は? …同世代から募集した気になる質問を、本人に直接投げかけてみました!
Q1.自分の弱い部分やコンプレックスってどんなところだと思っていますか? またどんな風に向き合っていますか?
あると思うんですけど、自分の弱い部分を周りに言うのは得意じゃなくて。コンプレックスを言ったところで、いいことが起きる気がしないし、逆にフォーカスされるから言わないようにしています。よくないなって思ったことを直す努力はするけれど、自分が思うコンプレックスと、周りが感じるコンプレックスって違ったりするから、気にしないようにしています。
Q2.学業と社長業の両立で大変なことはありますか?
ないですね。中3で会社を立ち上げてから両立しかしてこなかったので。むしろ大学を卒業して社長業だけになったときの方が不安です。今は大学生という立ち位置もあるし、学校に行けば友達がいるから、いい意味で逃げ場があってリフレッシュできるけど、社長業単体になったらどこで切り替えればいいのかなって思います。
Q3.今まで生きてきた中で一番高い出費はなんですか?
物欲も強くないし、自分より人にお金を使いたいので、普段からお金はあまり使わないんですよね。一番の出費は私が編集長を務めて、学生だけで制作した雑誌『神様、まだ女子高生でいさせてください』かな。自費出版だったので、ギャランティや印刷代などで結構お金をかけました。
Q4.しっかりしていて強いイメージがありますが、甘えた部分や弱い部分を見せられる場所や人はいますか?
家族くらいかな。あとは深夜にひたすら外を歩くっていうのが、弱っているときのルーティンです。父に「社長は孤独だ」と言われてきましたが、実際にそれを感じることもあります。でも自分の会社のことって、創業者の私以上に考えてくれる人はいないと思うので、悩みごとも周りに相談せず、自己解決することが多いです。ひとりで悶々と考える時間も嫌いじゃないんですよね。
Q5.周りにはどういうお友達が多いですか?
内部生の友達もいるし、大学から仲良くなった友達も多いです。年上の知り合いが多いと思われがちですが、周りは同級生か年下がほとんど。どんな性格でも構わないけれど、人をバカにしたり、頑張っている人を笑うようなタイプは苦手なので距離を置きます。友達といる時間は、恋バナしたり、タピオカを飲んだり、普通の大学生でいられる大切な時間。学校でビジネスの話はしないと決めているので、自然と社長業から離れたもう1人の自分に切り替わって、いい意味でリフレッシュできるんです。仲のいいメンバーの前では気を遣いたくないし、気前よくいたいので、タピオカやごはんをおごることもよくあります。友達になら、たかられてもいいかな(笑)。
Q6.エゴサはしますか?
Twitterをメインに、一日5回くらいします。素直にどういう風に思われているのか気になるので。感情的なアンチコメントもあるけれど、中には冷静に“椎木里佳”を分析してくれている人もいて、その中に学びや参考になるアドバイスもあるんです。私の投稿がきっかけで「本を読むようになりました」みたいに、何か影響を与えられたことが分かるとうれしいです。
Q7.YouTubeを始めたきっかけを教えてください。
Twitterやインスタと同じように、発信ツールのひとつとして始めようと思ったのがきっかけです。YouTubeを始めて驚いたのは、その反響の大きさ。今までTVに出演したときよりも反応が大きくて、改めて影響力の強さを実感しました。Twitterやインスタでは伝えられないことを動画で発信すべく模索中ですが、自分のブランディングの場所として使っていけたらと思っています。
Q8.自分の強みはどんなところにあると思いますか?
Q8.自分の強みはどんなところにあると思いますか?
芯が強いところ。完璧主義で自分で決めたルールから外れないように、モチベーションをキープできるところも強みかな。例えば「今日は中国語のレッスンを受けたから、自主勉しなくてもいっか」って甘えちゃう瞬間もあるんですけど、そんなときは夢に近づくためにやるべきことを見つめ直したり、「今日やらないと忘れちゃうよ!」ってどうにか自分を鼓舞して、ブレないようにしています。
Q9.どんな一日を過ごしていますか?
2 限に間に合うように、9:00くらいに起きて学校に行きます。学校が終わったら夕方からシェアオフィスやクライアントのオフィスで作業して、会食だったり友達とごはんに行ったり。24:00くらいまで飲んで、帰宅したら仕事や課題、語学の勉強をするのが定番です。
Q10.セルフブランディングで気をつけていることや心掛けていることはありますか?
高校時代はエゴサをしても、検索結果が14件しか出てこなくて。「これじゃ誰にも気づいてもらえない。まずは知ってもらうことから始めよう」って思って、顔写真を出したり、攻めた発言をして、とにかく認知度アップを意識していました。大学に入ってからは発信内容を少しずつアレンジして、2年前からはTwitterとインスタを使い分けています。SNSでも自分の弱い部分を見せるのは苦手なので載せません。背伸びせず、普段の自分の姿や意見を発信するようにしています。
Q11.椎木さん自身、大人になるにつれて、JCJKと世代が離れていきますが、今後の取り組みはどのように考えていますか?
JCJKのリアルな声を反映するためのシステムはできているので、私が世代から離れても、システムを上手く循環させれば代弁できると考えています。今は私自身がこの世代の声を伝えているけれど、ゆくゆくはJCJKが人格を持って発信していけたらいいなと思っています。
Q12.最年少上場という夢を叶えるために今、力を入れていることはどんなことですか?
海外、特にアジア圏を視野に入れてビジネスを展開していきたいので、超地道だけど語学に力を入れています。今は改めて中国語を勉強中。その日やるべきことが一通り終わった、夜の時間を活用して勉強しています。
Q13.恋愛観を教えてください!
恋愛モードになるといろんなところに支障が及ぶので、なるべく恋はしないようにしています。でも、心が安定できる人となら結婚はしたいかな。これまで付き合ってきた人は同じようなコミュニティにいる人ばかり。基本的に友達から恋愛に発展するタイプでした。恋愛で病むのは絶対にしたくないので、束縛してきたり、こちらが心配しなきゃいけないような人は難しい。自分を傷つけたり、悩ませるような人が、自分を幸せにする運命の人なわけないと思うから。だから付き合う人には安心感と安定感を求めます。時事ニュースが話せないとつまらないので幅広い知識のある人や、自分よりもどこか長けている部分がある人にも憧れます。
Q14.新しい挑戦をしていく中で思い通りにならなかったことはありますか? そのときはどう対応していましたか?
去年韓国のECサイトを立ち上げましたが、取引相手と上手く意思疎通ができなくて即日停止になったり、塾生代表選挙で落選したり。新しい挑戦は100発中1発当たればいいかなと思っています。塾生代表選挙ではみんなに選ばれることの難しさを実感しました。多くの人に選ばれるためには、多くの人に好かれなきゃいけなくて、それは自分のスタイルではないなと感じたり。思い通りにならなくてもあまり執着しないタイプです。過去に囚われるのって自分の視野を狭めることになるので、失敗から学べることは学んで、気持ちを切り替えるようにしています。
撮影/田形千紘 ヘア・メーク/RYO〈ROI〉 スタイリスト/森 大海 取材/坂本結香 編集/菅原南美
※この掲載の情報はJJ12月号を再構成したものです。