元衆議院議員の宮崎謙介さん(44)女性問題を乗り越え、関係を再構築してくれた妻・金子恵美さんの期待に応えたい

先日STORYwebのインタビューに応えてくださった政治評論家・コメンテーターの金子恵美さんが語られた「宮崎謙介さん」の人間像が大変魅力的で、是非お話を聞きたいとオファーし実現した今回のインタビュー。
「僕はノリとフィーリングだから」とユーモアたっぷりながらも、時折、真剣な眼差しでどんな質問にも真摯に受け答えして下さいました。この世の男性にぜひ見習っていただきたい家事力や女性への気遣いなど、人間的魅力溢れる宮崎さんのお話は必見です。(第1回/全2回)
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妻の毎日のコーディネートは僕が担当
取材当日、オールブラックコーデにバレンシアガのシティを合わせ、素敵な着こなしで登場された宮崎さん。
STORY編集部(以下同)ーー奥様である金子恵美さんの衣装は全て宮崎さんがスタイリングされているそうですが、何かきっかけがあったのでしょうか?
ゴールデンの番組に初めて金子が出演する際、用意していただいた衣装がちょっと金子には似合わないというか、単純に僕の好みではなかったので、ダメ元で持ってきていた自前の衣装を着ていいか聞いてみたら、まさかのOKをいただいて。それがきっかけで、趣味の延長でコーディネートを組み始めたら、意外と面白くなっちゃって、いつの間にか定着しました。もともと、洋服と靴が大好きなので、自分の買い物ついでに金子の衣装も買いに行ったりしています。女性のファッション誌も大好きなので、美容院に行くとまず最初に女性誌を読むくらい。STORYも読みますよ!どういう系統が好きとかはなくて、その人に似合ってるファッションが素敵だなと思います。金子は、本人も言っていますが、ファッションにそんなに興味関心がないので、スタイリングをやってくれるなら助かるって感じみたいで、任されていますね。STORYwebインタビューの時の金子の写真を見ましたが、いつもと違う印象でさすがファッション誌の撮影だな、と思いました。素敵でしたね。
もう一度関係を構築しようとしてくれた妻に、全力で応えたかった

ーー女性問題があった後、金子さんへの向き合い方や夫婦関係で意識していたこととかありますか?
さすがに「離婚する」と言われてしまうと思っていたので。別れるつもりはないと言われた時は「えっそうなんだ!?」と驚きましたね。向き合ってくれて、もう一度関係を構築しようとしてくれたことに対して応えたいという気持ちがあったので、まずはできる事として、我が家の最優先課題である息子の子育てを全力でやろうと思いました。とはいえ、新生児の頃は結構寝ていたからあんまりやることないな、と思って料理をするようになって。当時、息子が生後3ヶ月で妻が仕事復帰をして、僕は議員宿舎で義父母と赤ちゃんの息子と日中4人でいるという、なかなかのシチュエーションだったんです。話題と言ったら3度の食事のことくらいだったので、義母とキッチンに立って一緒に料理をする様になって。息子の離乳食も教えてもらいながら作りました。義母のハンバーグは美味しいので、最初のうちはそのレシピを教えてもらったりして、見よう見まねで始めましたが、今はだいぶ自己流です。義母は、自分のレシピは娘ではなく婿にいった、と言っていました(笑)
当時、テレビでは、女性問題に関するニュースが結構流れていたので、義母はネットニュースを見ては泣いていて。僕が言うのもなんですが「お義母さんはネット見ない方がいいんじゃないかな…」と思っていましたね。別居は考えなかったです。それは逃げでしかないと思っていましたし。
そういうこともあって今では、我が家は僕が料理担当です。付き合っていた時に、金子はすごく美味しい酒のつまみを作ってくれていたので、料理はもうちょっとできるのかと思っていたんですが(笑)。掃除洗濯は金子がやってくれています。忙しいんだし、掃除は外注しようと提案したこともあったんですが、なるべく自分でやりたいみたいで。仕事に行く前に、パックをしてブツブツ言いながら掃除機かけたりしていますね(笑)。
死ぬ前に「結婚して良かった」とお互い振り返ることが出来る人生がいい

ーー金子さんは不妊治療を続けられているのは宮崎さんが前向きなおかげとおっしゃっていました。男性側の不妊治療に対するスタンスや、宮崎さんが心掛けていることはありますか?
不妊治療を最優先にするなら、仕事はしばらく休んでもいいんじゃないのかな、と提案をしたことはあるのですが、仕事はやっぱりやりたいというので、じゃあ納得できるまでやってみようと。結婚して夫婦になったからには、死ぬ前に「あの時もうちょっと不妊治療したかった」とか「もっとこうしたかったのに」とか後悔してほしくないので。今はシングルで子育てを頑張っている人も多いし、結婚に重きを置いていない人も多い。そんな時代の中で結婚して、何か我慢しながらの生活だったら、もう結婚のメリットがなくなっちゃうわけですよ。お互いが支え合って、最期に「色々あったけど、結婚して、一緒にいてよかったよね」と振り返ることができたらいいなと。
不妊治療を長く続けていると、周囲に相談もなかなか出来ずパートナーにあたってしまったり、パートナーとの温度差に苦しんだりする場合もあると聞きますが、不妊治療は女性側の身体的、精神的負担が圧倒的に大きいですよね。ホルモンバランスの影響もあるでしょうし。だから、僕は金銭的な負担を除けば、男性側から「じゃあ辞めれば」と言うのは違うかなと。でも、一緒に落ち込んでも仕方がないと思うし、声掛けなど特に意識していたわけではないんですが、前向きというか、できたらラッキーくらいの心持ちでいようと話していましたね。息子がいて、今3人で楽しく暮らしているわけですし。そういう僕のスタンスに、金子が救われていると思ってくれているならよかったです。
真面目で頑張り屋の妻を尊敬
ーー宮崎さんから見て、金子さんはどんなパートナーでいらっしゃいますか?
金子は真面目で、頑張り屋さんです。仕事の前準備もものすごくきっちりやる。僕はノリとフィーリングで乗り切るタイプなので、そこは僕にはない部分なので尊敬しています。仕事で大阪、名古屋と連日移動が続く日など、金子の母が来て息子を見てくれているので、泊まってきた方が負担がないのに、息子の顔が見たいからって帰ってくるんですよ。少しでも顔が見たいと頑張って帰ってくる姿は、いい母親だなと思います。
今楽しみにしている夫婦時間はマラソンの練習ですね。金子が社外取締役を務めさせていただいている会社が、毎年12月のホノルルマラソンに出場していて、なぜか金子ではなく僕が声をかけられて2年連続で走っているんですが、今年はついに金子も走ることになって。無事に完走できるのかが心配らしく、既に戦々恐々としていたので、9月くらいになったら夫婦で一緒に走り込みを始めようかなと思います。そんな夫婦時間も楽しみですね。
撮影/平井敬治 スタイリスト/島元聡子 ヘア・メイク/RYO 取材/渡辺景子
宮崎謙介さんprofile
1981年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、生命保険会社やベンチャーを経て、2007年に学生の就職支援の会社を起業。2011年に自民党京都三区の公募に合格し、翌2012年に衆議院議員選挙に初当選。2015年、同じく衆議院議員だった金子恵美さんと結婚を発表。同年末には、国会開会中に1ヶ月程度の育児休業を取得する意向を示し注目を集めたが、翌年、自身の女性問題により衆議院議員を辞職。現在は複数の企業の顧問を務め、地域創成活動も行う傍ら、子育てにも尽力している。
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